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部屋を味方に

部屋の乱れは、心の乱れである。
何か誘惑に負けそうな時。イライラして何か悪いことを言ってしまいそうな時。
何かうまくいかないと安定しない心を持っている時。少しでも違和感を感じたのなら、部屋を見てみる。きっとどこか、改善すべきところがある。

それはもしかしたら本棚かもしれない。それはもしかしたらものの置き方かもしれない。はたまたそれは、床の汚れかもしれない。きっと部屋のどこかに不具合がある。

いくら探しても見つからないとすれば、それはきっと部屋の空気であろう。胸いっぱいにその部屋の空気を吸ってみるがいい。深呼吸するに値する空気がそこにあるのかどうか。人間の感覚は捨てたものではない。気持ちがいいものには、ちゃんと僕たちの心が反応する。(外の空気がそもそも綺麗でないことは、僕の専門外である。)

まっさらな床を見て、不快になるものは誰もいない。誰だって気持ちがいい。だから僕たちは、常日頃から床には何も物を置かないように気をつけなくてはならない。

したらば綺麗な床に寝転がって、何か本でも開いて見れば、自ずと力が湧いてくる。あれをしよう、これをしよう。どの栄養ドリンクに頼らずとも、強力な活力が湧いてくる。

この環境を保つことがいかに難しいことか。
これこそ人間力が試される。
家にずっといなくてはならない今この時だからこそ、より難しい。

今死んで見られても、恥ずかしくないような部屋で過ごす。


はてさてどれくらい続けられることやら。

こん環境を保てたら、なんでもできる気がする。

2020.4.23
おけいこさん

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