「たくさんの愛をありがとう」
用事があり母に電話すると、いきなりむせび泣き言葉を詰まらせている。私はわけがわからず、どうしたの?どうしたの?と数回訊ねる。瞬時に頭の中を良くないことがいくつかよぎった。
母は、少し落ち着いてから「ゆうちゃんがね、今日の朝、逝きました…」
ゆうちゃんは、ミニチュアダックスフントでうちの家族の愛犬だ。17年間一緒にいてくれた。とてもかわいい天使。
事実を知った瞬間、涙が溢れた。
元気に庭を走り周ってる光景。
久しぶりに帰省すると玄関までお迎えにきてくれる愛くるしい姿。
ヘルニアになってしまって動くの辛そうだったね。
乳癌の手術終わって、たくさん褒めてあげたらどや顔してたし。
楽しかった思い出が、走馬灯のようにあたまを駆け巡った。
どんどんどんどん涙が溢れ、止まらない。今度は私の方がついに何も言えなくなる。
暫くして、今後のこと母が話してたけど、ほぼ上の空だった。呆然としたまま、電話を切った気がする。
しばらく、私は、泣いてばかりいるだろう。
私自身が、今後、前向きに生きていくために。
初投稿でここに思い出を残させてください。
ゆうちゃん、たくさんの愛をありがとう。
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