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リリシズム

リリシズムという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

リリシズムとは

叙情性。ギリシア語のlyra(竪琴(たてごと))から出たlyric(叙情詩)に由来する。竪琴にあわせて歌う叙情詩のもつ主観的、個性的情緒を貫く精神をいう。自由闊達(かったつ)な自己情緒の表現で、人間の喜怒哀楽をすなおに表明し、リズミカルな音楽性を伴い、主題としては生、死、愛が中心になる。比較的短い詩形の叙情詩の基調となるもので、主観的熱情の吐露、自己告白、自然観照など内容は多岐にわたる。叙事詩、物語詩、劇詩などの客観的描写とはおよそ無縁で、ルネサンス期、ロマン派、印象派の詩人たちの作品に共通する特色である。また音楽をはじめとする他の芸術ジャンルにも広くうかがえる。
[船戸英夫]

と日本大百科全書には記載されている。

私なりの解釈ではリリシズムは詩などの世界においてどれほど他者の感情に語りかけてくるかどうかで評価されるものだと思う。

音楽の世界においてリリシズムは非常に重要なファクターであろう。

最近流行りの音楽に関してリリシズムを感じないものが増えてきていると思う。

なんだかよくわからない耳障りの良い造語を四つ打ちの軽快なリズムに乗せただけの音楽が流行っていることに違和感を覚える。

日本で音楽をやるなら日本語での表現にこだわることも時には必要なのではないだろうか。

そんな昨今の音楽界の流行に対抗するがごとくリリースされたアルバムがSuiseiNo boAzによる「3020」だ。

このアルバムのタイトル曲である「3020」では1000年廃れることのない音楽をやってやるというミュージシャンとしての覚悟と矜持が感じられる。

他者の感情に呼びかけてくるリリシズムをもったミュージシャンたちの作品に触れ、応援していきたいと思う。


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