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ヒッチハイクの旅(横浜~京都・大阪)-4日目 完結

3/7~3/10までの期間ヒッチハイクの旅に出ました。

その記録の4日目(最終日)です。

1日目の記録はこちら→ヒッチハイクの旅(横浜~京都・大阪)−1日目
2日目の記録はこちら→ヒッチハイクの旅(横浜~京都・大阪)ー2日目 3日目

目次
・まさかの逆方向へ
・愉快な京大生3人組
・大きな出会い
・多動の女性〜ヒッチハイクの極意〜
・多動の女性〜多動は力〜
・多動の女性〜芯を持つこと〜
・多動の女性〜珍獣になれ〜
・多動の女性〜出会いは偶然〜
・最後の出会い
・旅全体を振り返って

ーまさかの逆方向へ


6:00にネカフェを出て、朝ラーメンを食べた後で「京都 ヒッチハイク」で検索して出てきたスポットである山科駅へ向かう。


開始して18分後の8:25、3人が乗った車が僕らの前に止まる。

既に3人乗っていたので僕らを乗せるためではないよなあと思ったが、ドライバーのお兄さんが窓を開けて乗りなよと言ってくださった。

「やった、思ったよりも早い」と思いながら喜んで乗せてもらう。


その3人組はなんと京大生で、同じ寮に住む友達だという。3人のうち2人が今年卒業で、記念に高知へ向かっているんだとか。



ここで「ん、高知?」と疑問に思う人もいるかもしれないが、実はこの車、目的とは逆方向に進む車だった。


お兄さんいわくそれを知りながら、「ただただヒッチハイカーを乗せたかった」らしい。

さすが京大生といったところで、とても面白い人だった。

その面白さはこの後の車内でのトークで存分に発揮される。



その車に乗っていた3人はみんなヒッチハイク経験者で、下道よりも高速に乗ってしまった方が車を捕まえやすいというアドバイスをくれた。

確かにそれは間違っていないなと納得し、お兄さんの言う通り大阪の吹田SAを目指すことに。



ー愉快な京大生3人組


その3人組はとても愉快だった。

同じ寮に住む仲間なのだが、その寮では毎年ヒッチレースというイベントが開催されるらしい。


どういうイベントかを軽く説明する。

第一に、イベント参加者は財布を没収される。その後寮生が運転する車に乗せられて、ドライバーの独断と偏見で適当な地に下される。

それは街中の場合もあれば、畑や砂丘、島などの辺境に飛ばされる場合もあるという。

本当にそれはドライバーの気分。


そうして車から降ろされた参加者は、財布のない状態で寮まで帰ってこなければいけない。


なんてクレイジーなイベント。これが京大。

なかでも「レンコン畑」のエピソードが面白かったが、自分のエピソードでもないし言いふらすような話でもないので心に留めておく。


そんな経験をこの3人は乗り越えてきたというのだから、財布を持ちながら、初めてのヒッチハイクを行っている僕らはまだまだ及ばないという感じを受けた。


また、ヒッチハイク経験者ということでコツを教えてくれた。

それは、とにかく話しかけること。

彼らは、止まっている車の窓をこんこんして、ドライバーの方にお願いしたこともあるという。

さすがに僕らもそこまではやっていなかったので、最終手段として実践してみるのはありだと思った。


そんな面白い話をしながら9:05、あっという間に吹田SAに着いてしまった。



ー大きな出会い


吹田SAで初めて女性のヒッチハイカー2人組に遭遇した。

結構可愛くて、これが競合だったらきついななんて思っていたら目的地は逆方向だったので助かった。

さらに、もう1組の競合がいたが、離れた場所に立っていたのであまり気にしていなかった。

そうは言っても、僕らより先に車を捕まえていたことに関しては少し悔しかった。


たくさんの車がある中で”偶然”目の前で止まっていた岡崎ナンバーの車に”偶然”目をつけ、あの車のドライバーが来たら乗せてもらおうと考えていた。


そして9:51。

実はその車のドライバーが車に乗るところをちょうど見逃してしまい、車が発進してしまうというところでボードをもって車の方へ走っていった。

それが”偶然”ドライバーさんの目に留まり、僕らを乗せてくれることになった。


ここまで”偶然”という言葉を連発してきた。

それは”偶然”というものが生きていくうえで重要なファクターであることをここで深く実感したからだ。

ここでの出会いが、今回の旅で一番の刺激を受けた出会いだったかもしれない。



ー多動の女性~ヒッチハイクの極意~


乗せてくださったのは30代くらいの女性の方で、聞くところによると前の日もヒッチハイカーを乗せたらしい。


話を聞いているとこの女性は本当に多動で、あらゆるセミナーやスクールなどに参加していた。

その中でも、昨年に参加したセミナーでは会場に集められた参加者たちが財布と携帯を没収され、突然ヒッチハイクをしてくるよう外に投げ出されたという。

先ほどの京大生3人組といい、頭がぶっ飛んでるなと思った。


つまりこの女性もまたヒッチハイク経験者であり、まずはヒッチハイクをする上での極意を教えてくれた。

それは、とにかく外に発信すること。

つまり、片っ端から声をかけてお願いすることだという。


ヒッチハイク経験者はみんな同じことを言うなと思いながら聞いていた。

どうしても人を選んで声をかけてしまう節はあったので、次からは片っ端から声をかけていこうと決意した。



ー多動の女性~多動は力~


女性は数々のセミナーに参加しており、最近になってセミナーで出会った仲間と会社を立ち上げた。

天然なものを扱いネット販売する会社らしい。

また、今年の夏ごろには淡路の方で酵素風呂の施設を作るらしい。


女性はこんなことを言った。

多動は力。動くほど収入は上がる。


女性はやりたいことが多すぎるとも言った。

たしかに話を聞いていると、セミナーに参加したり、富士山に5回も登っていたり、ホノルルマラソンに参加していたり、日本各地のお祭りに参加していたり、クジラを見るために小笠原諸島へ行ったり、冷たい川に入ったり…

とにかくいろいろな行動を起こしている。


さらに、女性の夢はアマゾンに住むことだという。

思わず2度聞きした。

アマゾンに住むために、現地の楽器であるジャンべも習っている。


本当にたくさんの行動を起こしているなと思った。


時間がある学生ですらそこまで動けている人はほとんどいないと思うし、僕自身も遠く及ばない。

「まだまだ動ける」とただただ反省した。



ー多動の女性~芯を持つこと~


これだけたくさんの行動を起こしている女性だが、実は芯がしっかりしている。


何事も優先順位がしっかりとあり、優先順位の低いものには時間を使わないよう心掛ける。

例えば彼女にとっては友達と遊びに行くことよりも学びたいことの方が優先順位は高いので、ほとんど遊びに行ったりすることがない。

大学も、行く必要がないと考えたから行かなかった。


大学へ行かないことに不安はなかったのかと尋ねると

「なかった。自分のしたいことができればよかった」

と答えてくださった。


先ほどのアマゾンに住みたいという話もそうだ。

いくらアマゾンに住みたいからと言って、現地の楽器であるジャンべを習うという思考に至る人がどれだけいるだろうか。


はっきりとした芯を持っているからこそ迷いなく行動に移すことができるし、行動を起こせば起こすほど色々な人と出会い、色々な場所から情報が集まってくる。

そして情報が集まれば集まるほど行動を起こす際のリスクも減り、さらに行動を起こせる。

こんな好循環。


ただし、情報の取捨選択は必要だとも言う。

人は情報によって作られる。

そのため、必要のない情報はなるべく入れない。

ことが大事だという。


多動力。堀江貴文さんの本も読んで最近になって意識はしているが、まだまだ足りないことを痛感した。

もっと色々な場所へ行き、色々な経験をして、色々な出会いをする。



ー多動の女性~珍獣になれ~


「世の中を動かしていくのは珍獣だ」

女性はこんなことを言った。


珍獣の集まる場所に自ら赴いたり、あるいは会いたい人に自らアポを取って会いに行ったり

そうやって直接的に情報を集めることが大事だという。


彼女は今まで数々の珍獣に出会ってきた。

奈良から山口まで徒歩で来てイベントに参加する人やヨットで日本からアメリカまで移動した人など。


でもそうやってぶっ飛んだことをする珍獣こそが世の中を変える。


ヒッチハイクをする人もまた珍獣の一部。


労働をすれば月並みな人間になる場合が多い

いつまでも珍獣でいることができれば、大きなことを成し遂げることができる。



ー多動の女性~出会いは偶然~


少し前の話に戻る。

女性は車を運転して街並みを見る度に思うことがあるという。

あの家の一つ一つには人が住んでいる。人っていっぱいいるんだなあってこと。

出会いは偶然。


僕らだって、京都で京大の3人組に逆方向に連れてこられなければこの女性と出会うことはなかった。

また別の出会いがあったかもしれない。

でも出会った。

これから先もう出会わないかもしれない。1回きりかもしれない。

でも出会った。

「一期一会」この言葉を強く実感した。


人生は偶然の積み重ね。偶然によって形成される。

だからこそすべての出会い、すべての出来事に感謝の気持ちを持つことが大事。



ー最後の出会い


12:19、上郷SAに到着し、女性と別れた。

この女性との出会いは今回の旅最大の出会いだったと自分では思っている。


少し休憩して12:38に再びヒッチハイクを再開すると、たったの12分で乗せてくださるという方が現れた。

時間帯的にもしやすい時間だったのかもしれないが、少しづつヒッチハイク自体にも慣れてきたのかなという気持ちも生まれた。


乗せてくださったのは50~60代くらいの男性。

これから海ほたるへ行くところだという。



ー始まりの地、海老名SAへ


乗せてくださったのは土木コンサルタントを行う男性。

3月11日にキャンドルライトのボランティアに参加するために、東日本大震災の被災地福島県へ行く途中だという。

この日は海ほたるで夜ご飯を食べ行けるところまで行き、翌日のそのボランティアに参加するらしい。

恥ずかしいことに、そのお話を聞くまでその日が翌日だということは忘れてしまっていた。

思い出すきっかけを作ってくださった男性には感謝。


男性は土木コンサルタントを行っているのだが、最近は人材不足で困っているという。

業界全体でも人材が減少し、さらに、優秀な人材は大手に引き抜かれてしまうからだ。

君たちのような若者は引っ張りだこだろうなともおっしゃった。


そんな話をしながら3時間後の15:56。

実質僕らがヒッチハイクを始めた場所、海老名SAに到着する。

そこからは電車を使って横浜に帰り、焼き肉屋でヒッチハイクお疲れ様会をして、今回の旅を終える。


ー旅全体を振り返って


初めてのヒッチハイクはとても良い経験になった。

その中で学んだことを簡単に3つにまとめる。

①発信型人間になる
②何事にも感謝の気持ちを持つ
③やりたいと思ったことはとにかくやる



①発信型人間になる

ヒッチハイク経験者や社長さんなどが口をそろえて言っていた。

受け身でいるばかりでは何も進歩しない。


成長にもっと貪欲になり、自分から行動をどんどん起こしていくことが必要。

セミナーやイベントの参加、会いたい人に会いに行くなど、

成長の機会は向こうからやってくるものではなく自分で作り出すもの。


何かを成し遂げたい、もっと成長したいと思うならば、発信型人間にならなければいけない。



②何事にも感謝の気持ちを持つ


ヒッチハイクで車に乗せてくれた方々は何か見返りを求めているわけではない。

ただただ”GIVE”の精神で車に乗せてくださった。

この”GIVE"の精神は持ち続けなければいけない。


これまで受けた恩をその方に返すことは難しい。

だけど、受けた恩をまた別の人に送る”恩送り”という形で返していきたいと思う。


これが繋がって、恩が回る社会。感謝が回る社会になればいいと思う。

まず自分から。

それこそ受け身になるのではなくて

もっと優しく、もっと与えることができる人間になる。



③やりたいと思ったことはとにかくやる


学生時代に戻って、もっといろいろなことを勉強したいと言う方もいた。

自分で会社を立ち上げて、大人になってからもやりたいことをやり続けている方もいた。


今、大学生で時間があるというのはとても貴重なことでこれを生かさないほどもったいないことはない。


バカになって、やりたいことをやり、学びたいことを学び、より密度のある時間を過ごす。


時間があるからこそ、その時間をどう有効に使うかが大事なこと。



最終日ちょっと長くなっちゃったな。

これで4日間のヒッチハイクの旅の記録を終える。

また機会があればやる。


4日目(終)

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O.Y.
こんにちは。岡田義隆です。趣味で多くの時間映画やドラマを見ているうちに僕は思いました。この時間を何かの形で活用したい。ただ見て満足するだけではもったいない。ってことでブログ始めました。