ヒッチハイクの旅(横浜~京都・大阪)-1日目
3/7~3/10までの期間ヒッチハイクの旅に出ました。せっかくなので記録に残しておきたいと思いnoteに書くことにしました。
1記事で全部は書ききれないので、何回かに分けて書いていきます。
目次
・いきなりの試練
・海老名SAでの最初の出会い
・お金よりも時間
・飛び越えたい人
・受け身ではなく発信型に
・上郷SA到着 声かけ作戦開始
・2台目 そしてキャッチに学ぶ
1日目
ーいきなりの試練
10:00ごろにパートナーの島田と待ち合わせをして、まずは最初のヒッチハイクポイントへ向かう。
大学の近くの保土ヶ谷バイパスへと入る道で10:20にヒッチハイク開始。
この時はまだ二人ともお気楽で、きっとすぐ拾ってもらえるだろうなんて思っていた。
それが大きな間違い。
なんと横浜で約3時間待ち続けた挙句、1台も止まってくれる車はいなかった。
そして13:00。このままでは目的地の京都にたどり着くことは不可能と考え、海老名SAまで電車で向かうことに。
ああ、この先の旅はどうなるんだろう。
そんな不安が二人の頭を駆け巡った。
ー海老名SAでの最初の出会い
海老名SAならさすがに拾ってもらえるだろう。そう気を取り直して再びボードを掲げる。
その時の時間はすでに15:35。
ここで時間を食ってしまうと今日中の京都は絶望的。
とにかく誰かに拾ってほしいという気持ちでいっぱいだった。
そうして待ち続けること25分。
「戻ってくるからちょっと待ってて」そう声をかけてSAの建物の中に入っていく男性が。
16:00。ついに、ついに、1台目の車に乗車!まずは名古屋までいけることが決定!
乗せてくださった方は自動車販売業を営む50代くらいの男性。
ずっと雇われの身だったが、昨年独立したらしい。
今までに30人以上のヒッチハイカーを乗せたことがあるという。
社長さんということもあり、最初でありながら非常に面白い話を聞くことができた。
そのお話の内容を軽く紹介する。
ーお金よりも時間
男性はお話の中で「お金よりも時間が欲しい」と何度も口にした。
学生はむしろ「時間はあるがお金がない」というのが一般的で、それとは逆の思考をしているのが興味深かった。
時間があったら何がしたいのかと尋ねてみると、もっと色々なことを勉強したいと答えた。
「もし学生時代に戻れるならもっと勉強をしたい。そうしたら、また新しい道も見えてくるんじゃないか」
僕ら学生は当たり前のようにたくさんの時間を持っている。
たくさんの時間を持っているからこそその尊さが見えにくくなり、結果的に不毛な時間を過ごすことが多くなっている。
でも、時間は当たり前に存在するものではないんだということが思い知らされた。
男性のように働き始めてから勉強したくても思うようにできない方もいるんだ、と。
これからの時間の使い方について、とても考えさせられるお話だった。
時間のある学生だからこそ、より密度の濃い時間の過ごし方をしなければいけない。
ー飛び越えたい人
男性は昨年、雇われの身から独立を果たした。
なぜ独立したのかを尋ねると、自分で独立してやっていきたいという願望は学生の時からあったと答えてくださった。
だが、僕らがぱっと浮かべるような「人の下で働きたくない」とか「何かに縛られたくない」とかそういう理由で独立したいと思ったわけではない。
男性は学生時代にガソリンスタンドで働いており、その時に社長さんのことをすごいと思ったという。
そんなすごい人を飛び越えたい。
飛び越えるためにはやがて独立して、自分がトップに立つしかないとそう思ったらしい。
トップに立てば自然と自分以外のトップと交流する機会ができ、自分がより成長できるという良い循環が生まれる。
これは「自由な生活を送りたい」という僕とは違ったので、そういう考え方もあるのかと感動を覚えた。
また、男性は今でも成長を望んでいる。
話したいと思う人がいればお金を払ってでも会うし、成長できる環境があればお金を払ってでも行く。
男性はそうおっしゃった。
仕事を続けるモチベーションもお金なんかではなくて、人との出会いやつながりが生まれることだという。
その姿はきっと僕よりも成長に貪欲で、僕も成長にもっと貪欲になる必要があると痛感した。
ー受け身ではなく発信型に
最後に男性は大学生の僕らにアドバイスをくれた。
「受け身ではなく発信型になろう」と。
時間のある学生だからこそやりたいと思ったことはとにかくやることが大事。
失敗もまた経験であり勉強。
「受け身でいるのではなくやりたいことは何でも自分からやって、発信型人間になる必要がある」と。
ー上郷SA到着 声かけ作戦開始
約3時間車に揺られ、16:43に愛知県の上郷SAに到着。
3時間という時間だが、お話の内容が濃かったおかげであっという間に思えた。
ここで味噌カツを食べ、19:30からヒッチハイクを再開する。
始めは京都方面のボードを掲げて待つも、全く乗せてもらえる気配はない。
さっきの男性のお話でもあったように、受け身でいるのではなく発信型にならなければいけない。
ということで、施設から出てくるお客さんに声かけ作戦を行うことにした。
しかし名古屋で降りるという人が多数。
目星をつけていた唯一の京都ナンバーとなにわナンバーの車も逃し絶望的に。
車の数も減ってきてこれは今日中の京都は無理だと判断し、予定を変更して今日は名古屋を観光することに。
ということで行き先を名古屋に変えて同じく声かけ作戦をすること十数分。
栄駅へ向かう車に乗せていただけることになる。
その時の時刻は20:57。上郷SAに着いてから2時間も経っていた。
ー2台目 そしてキャッチに学ぶ
乗せてくれたのは30~40代くらいの男性で、MRとして働いている方だった。
最近ヒッチハイカーを乗せたばかりで、僕らで2回目だそう。
名古屋駅は何もないからと栄駅へ連れて行ってくださった。
こっちにはテレビ塔があって、こっちの方は少し栄えていて…など栄駅周辺を少し紹介していただいた。
乗車時間は30分程度だったが、これもまた出会い。
「頑張れよ」と温かい声をかけていただき男性とはお別れ。
そうして栄周辺をめぐり、今日はネットカフェで泊まることに。
ネットカフェを探していると、色々なお店のキャッチの方が至る所で話しかけてくる。
普段なら完全にシカトしているところだが、この日はなんだか違った角度から見えた。
どんな風に話しかけているのかな。どんな声をかけているのかな。
いつの間にかヒッチハイクで話しかけるときの参考にしようという目線でキャッチを見ていることに気が付いた。
「普段の何気ない光景でも、見方を変えれば何か学べる部分がある」
そんなことを思いながらネットカフェに入り、明日の計画を立て、ヒッチハイクの旅1日目を終えた。
1日目(終)