コロナ時代の就活(後編):デメリット編
前回の記事では、僕がコロナ時代の就活生第一世代として感じたメリットについてまとめてお話ししました。
今回はその後編。僕が感じたデメリットについてお話ししていきたいと思います。
デメリット1:働くイメージを沸かせにくい。
自分がこれから働いていく企業を選択する時、皆さんはどんな基準でその企業を見るでしょうか。個人差はあるかと思いますが、オフィスの綺麗さや雰囲気といった部分は一つの大きな要素になると思います。
また対面の説明会では社員の方同士がどうコミュニケーションを取って、どのように動いているのか、といった説明会の内容以外の部分も垣間見ることができたと思います。
リモートだとそこが感じづらいです。
そのため、実際に働く時のイメージを沸かせるのが少し苦労したかなという印象です。
企業側もその辺りは懇談会を増やしたりすることでイメージを沸かせようとする工夫をしてくださってるのは伝わるのですが、やはり直接目で見て肌で感じるのには及ばない気がします。
僕はまだ入社しておらず働いてもいないので、もしも4月に入社してはじめにギャップが生まれるとしたらここかなと思っています。
なので直接オフィスを訪ねてみたい、働いている姿が見たい、という場合には人事の方にお願いしてみるというのもありなのかもしれません。
デメリット2:コニュニケーションがとりにくい。
先程は主に選択の時点で感じるデメリット、つまり合否に関わってくる部分ではありませんでした。後者では面接時に感じるデメリット、つまり合否に関わってくる“可能性”がある部分です。
これは単純に、対面と比べてコミュニケーションがとりづらいという話です。
ここに関しては自分でもうまく言語化できていません。すみません。
通常、人とコミュニケーションをとる場合ときは無意識のうちに空気感を感じていると思います。それはお互いの声のボリュームであったり、間であったり、ジェスチャーだったり。
そういった言葉以外の様々な情報を取り込むことによって最適なコミュニケーションをとることができるのだと思います。しかしリモートの場合そういった情報が入ってきづらい気がします。
相手のボリュームはこちらで調節し放題ですし、ラグによって間の取り方も難しい。こちらの声もPCやマイクの性能によってどれくらいの音質でどれくらいのボリュームで届いているかが分かりづらい。
もうとにかくコミュニケーションが取りづらいんです。
友達とリモート飲みとか、雑談するとかその程度なら何も問題はないのですが、就活の面接のような場面ではなかなかネックになってきます。
この辺の不安を取り除きたければ友達とリモートで面接練習を行い録画するなど、通常のコミュニケーションとリモートでの差を理解しておくことが大事かもしれません。
デメリット3:どうしようも無い邪魔が入る。
ここで僕がいう邪魔というのは主にネット環境の不備によるものです。
例えば「面接中に音声が途切れて質問が聞こえない」「リモート面接のリンクになかなか接続が繋がらなくて時間より遅れてしまう」「何故か突然カメラの画質が悪くなって自分の姿がぼやける」「面接中に急にzoomが落ちる」など。
どれもこれも実際に僕が経験した内容です。
そんな色々起こる?と思われそうですが、実際起こるんです。
ネット環境の不備以外にも、家族と暮らしている場合、家族の生活音が入るなどの問題もあるかも知れません。
多くの場合、こういったことが起きても面接官の方は事情を理解してくれます。なのでこれらが直接合否に関わってくる、少なくとも決定的な要素になるいうことは基本的には無いと考えていいと思います。
しかし21卒はある意味イレギュラーだったので、特に通信環境については寛容でしたが、22卒以降は想像力や準備が足りないという評価を下されることもあるかもしれません。
「通信環境は身だしなみだ」とどこかで誰かが言っていたのですが、僕はこれになるほどなーと思いました。つまりリモートで通信環境を整え綺麗に映るカメラを用意するということは、対面でシワを伸ばしたスーツやシャツを身につけ、髪型を整え、背筋を伸ばすようなことだってことです。
何より1番の問題は自分のメンタルですよね。そんなのどうってことないって人ならいいのですが、それで動揺してしまって本来の自分を見せることができなかったとしたら悔やんでも悔やみきれません。
この問題に関する僕の結論は「本気で後悔しない就活をしたいならお金が多少かかってもカメラや通信環境を整えましょう。一方でそれくらい気にしないし、それで落ちてもしょうがないと思えるくらいのメンタルの人はそのままでも全く問題ないです」ということです。
ということで、2回にわたってコロナ時代の就活、要するにオンラインを利用した就活ってどうなの?ってお話をしてきました。
外から見ると大変そうに見えるかもしれません。
しかし僕がこの就活を通してたどり着いた結論は「就活めちゃくちゃ楽になった!最高!」と全く逆のものでした。なまけものの僕だからこそかもしれませんが。
上記で上げたデメリット以外にも「志望企業が採用人数を減らしたor採用中止した」などどうしようもないこともあったかもしれませんが、今回の趣旨はあくまでコロナによって変化した就活のやり方についてのメリットデメリットだったのであえては書きませんでした。
このコロナ時代で悲しい思い、悔しい思い、やりきれない思いを感じた就活生はたくさんいると思います。22卒は21訴追状に大変な就活になるかもしれません。
しかしすべてを悲観的にとらえるのではなく、メリットもあるんだということを是非とも理解してほしいです。
22卒の皆さんはこれから就活が本格的にスタートするかと思います。大変な状況ですが悔いのないよう頑張ってください。僕は皆さんを応援しています。