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【読書感想】生を祝う

生を祝う 李琴峰 朝日新聞出版

主人公の恋人とともに私も主人公に振り回され、振り回された挙げ句結論はそこに落ち着くんだ……となる。でも、流れ的にそっちじゃないほうを選ぶんじゃないのかよ!って思うのは私がこの本の中の住民ではなく、作中で言うところの昔の人にあたって、やっぱり自然な生誕という不確かな概念を知らず知らずのうちに信じているからかもしれない。

反出生主義とかから着想を得たのかなあという世界観。こういう奇想天外にも、かといって絶対にないでしょとは断言できないようにも思える設定は、なんとなく村田沙耶香的、酉島伝法的ななにかを感じてわりと好きなほうだなあと思う。


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