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【読書感想】いわた書店一万円選書④
いわた書店の一万円選書残り分を一応記録しておく。
↓いわた書店さんのページ
https://iwatasyoten.jimdosite.com/
傘のさし方がわからない 岸田 奈美 小学館
笑えて、ときに泣けてしまう爆走エッセイ!
この本を読んで後悔する人はいない。
むしろ感謝に満ちると思う。岸田家にも自分にも、明日があることに。
――矢野顕子さん激賞!
異例の大反響!
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』から1年、
ゲラゲラ笑えて、ときにしんみり、なんだか救われてしまう
爆走エッセイ第2弾の登場です。
noteでよく見かける印象の岸田奈美さんのエッセイ。『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』も読んでみたくなる。
へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々 鹿子 裕文 ちくま文庫
最期まで自分らしく生きる。そんな場がないのなら、自分たちで作ろう。知恵と笑顔で困難を乗り越え、新しい介護施設を作った人々の話。解説 田尻久子
『注文に時間がかかるカフェ』を読んだときも思ったけれど、強い思いをもったパワフルな発起人に大きな負担が集中しやすいよなあと思う。本人たちがやりたくてやってるからそれでいいみたいなことも言えるかもしれないけれど、社会として必要で普及させた方がいいようなことなら持続可能なものにするにはどうしたらいいかをいろんな人を巻き込んで考えていけたらいいのかなとも思う。
カーテンコール! 加納 朋子 新潮文庫
この本は、あなたの味方です――。不器用な人に贈る青春連作短編集。
閉校が決まった私立萌木女学園。単位不足の生徒たちをなんとか卒業させるべく、半年間の特別補講合宿が始まった。集まったのは、コミュ障、寝坊魔、腐女子、食いしん坊……と個性豊かな“落ちこぼれ”たち。寝食を共にする寮生活の中で、彼女たちが抱えていたコンプレックスや、学業不振に陥った意外な原因が明らかになっていく。生きるのに不器用な女の子たちの成長に励まされる青春連作短編集。
加納朋子さんの本を読むのは『モノレールねこ』以来。登場人物のアニメっぽさはあるけど青春も短編も女の話も好きなので面白かった。自分が舞台とかに詳しくないのでカーテンコールということばとそれぞれの話のタイトルの関連性がいまいちわからなくて知りたいなと思う。
茗荷谷の猫 木内 昇 文春文庫
忘れ去られた人々を描く、異色の傑作短篇集
「東京」に行けば何かを成せると思っていた。幕末から昭和にかけ涙を流しながら夢にすがる名もなき野心家達を暖かい筆致で描く
選書のラインナップが基本的にほっこりした感じとか、人情っぽい感じだったのでこれだけちょっと異質な感じがした。他の作品と比べるとほの暗い感じ。
やがて訪れる春のために はらだみずき新潮文庫
気がついたら涙があふれていた――庭と家族の再生を描いた、やさしさに包まれる物語。
入院中の祖母から、庭の様子を見てきてほしいと頼まれた村上真芽(まめ)。幼少時代に暮らしていた家を訪ね目にしたのは、荒涼とした景色だった。花が咲き誇っていた庭に、しっかり者の祖母に、いったい何が起きたのか? 庭を再生させようとする真芽は、様々な謎や家の売却計画などの困難に直面するが、幼なじみたちの力を借りながら奮闘する。季節の花々が彩る庭を舞台に描く、あなたのための物語。
私も祖母が認知症だった。だからつい認知症に関連した話を読むときは身構えてしまう。この話は孫、という立場だからこその、絶妙な年齢だからこその振る舞いや考え方なのかなと思う。人が気力を取り戻していく姿は好きだな。
東京の台所 大平一枝 毎日文庫
〈台所〉ブーム、原点の書が待望の文庫化! 50人の暮らしの現場をあざやかに描くルポルタージュ!
「不思議と、どんなに疲れていても、家に帰ったら料理をしたくなるんです。そのときは絶対煮込み料理ね」。 日本茶喫茶店主の台所、今はなき阿佐ケ谷住宅の台所、多国籍シェアハウスの台所、七十代・ひとり暮らしの台所、インドマニアの台所、ホームレス夫婦の台所......暮らしの現場から描かれる、50人の〈食と人生〉の物語。単行本を加筆・再構成した決定版!
『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』が元々読みたかったので、届いてウキウキした。写真と説明の本、という感じだったので読み物というより置いておいて時々パラパラめくるのにいいかも。