【体験談:高校留学】ターム留学の思い出(NZ)
※上記写真はニュージーランド教育省(ENZ提供)
期間:1月25日~3月25日(現地校研修期間)
場所:タウランガ(ニュージーランド・北島)
学校:Otumoetai College
年齢:中学3年生
在学中の中学校の授業の一環で3か月間、ニュージーランド留学をさせていただきました。
この経験談がみなさんの今後の留学生活に役立つと嬉しいです
【学校生活】
留学当初は、主に授業で出てくる新出単語をまとめ、使うよう努力していました。中でも数学は慣れれば簡単でしたが理科、社会は慣れるという面に関して少々時間がかかりました。
実験内容、必要なもの、何をするのか、などなど周囲の人の助けを借りなければ不可能だったことがたくさんあったと思います。
そのほか選択科目でも幾度か大変だったことがありました。僕は音楽と家庭科を選択したのですが、特に家庭科においては何を作るのかというメソッドや、味の感想などを英語で理解し、ノートにまとめなければならなかったためとても苦労しました。しかし徐々に出てくる単語にも慣れ、授業は次第に楽になって来ました。
スポーツ
僕の学校には夏のクラブ活動が少なく、テニスはスクールに入ってプレイしていました。新型コロナウイルスの影響で1か月間しかできませんでしたが、とても楽しめました。
毎週土曜日は試合があり、ホストマザーが車で毎週送ってくれました。どこの会場に行ってもコートはたくさんあり、大変驚きました。日本では見られない光景がこんなところにもあったという気持ちでした。
印象に残ったこと
学校の授業間は、生徒が教室移動を行いました。特に敷地の広い学校では学校内のマップが渡されました。
最初はここまで広いところで迷わず移動できるか不安でしたが、1週間もすればすぐに慣れ、自由に移動できるようになりました。学校初日に制服受け取り、簡単なテストを行い、留学オフィス(インターナショナルオフィス)の校長先生と面談、後に選択科目を決めました。1週間後、留学生対象のイベント。私の学校では山に登ったり、タウランガの商店街を自由にまわったりと、朝から夕方までとても充実したものでした。
その翌日、時間割が配られ、早速授業を受けました。特に自己紹介の時間などを設けてもらったわけでもなく、授業の先生が直接名前、出身などを聞きに来てくれ、それを他の生徒に先生から紹介という形になりました。
学校にも慣れ約1か月が過ぎ、授業も少しずつ聞き取れるようになった。聞き取れてくると自然と友達も増え、学校で授業を受けることがより一層楽しくなりました。
【ホームステイ】
初めは自分に与えられた部屋のベッドの上に虫が2匹とどまっていて、少し嫌だな、という気分になっていたが、殺虫剤をかけて何とか対応しました。しかしこれだけですべての問題は解決しませんでした。次に壁に当たったのは食事に関することでした。ニュージーランドには日本と違い、「食育」という言葉があまりありません。だからか夕ご飯がフライドポテトだけの日やトウモロコシだけの日があり、とてもおなかがすいたことが2、3回ありました。そんなときは日本から持ってきた日本食(佐藤のごはんやインスタント味噌汁)を食べていました(笑)。ホームステイは3週間ほどたつと徐々に慣れ、会話も聞き取れるようになってきました。一番それを実感したのがホストブラザー(10歳)とホストマザーがけんかをしていた時です。ホストブラザーが夜遅くまで毎日ゲームをしていたことに遂に堪忍袋の緒が切れ、マザーがゲームを取り上げると、そこからホストマザーの部屋で大げんかの始まりです。お互いに自分の意見を譲らず、という状況が続いている中、私とホストブラザー(15歳)は夕食をとっていました。すると15歳のホストブラザーが私にごめんね、と謝ってきたのです。その時私はすごくいいホストブラザーだな、と思いました。なんだかんだ、1時間ほどケンカが続き、リビングに帰ってきたときには仲直りをしていたようで私は「やっぱり家族だな」と安堵しました。そして3月からは時間がとても早く過ぎていくように感じました。あっという間にあと一週間、というところでアドバイザーから急遽ホテルへの移動日が3日早まりました、との連絡を受けました。学校の方も移動日前日から休校の措置が取られ、とても残念な気持ちになりました。おそらく1月の時点では嬉しい、と感じていたことだと思います。しかし、私の中で残念、寂しいと思えるようになったことは大きな成長だと考えています。そう思えるくらい楽しんだり頑張ったりと、充実した日々を過ごせていたからだと思うからです。
【学んだこと】
今回の留学を経て、私は「自立」という言葉の重さを実感しました。日本の学校で日々言われていることですが、それはあくまで両親や先生のもとでのこと。現地では日本語が通じないのはもちろんの事、様々なことを考えて行動しなければいけませんでした。さらに、この経験は日頃先生の言っている「行動には責任が伴う」の意味をよく理解できる機会になりました。今回の留学の経験を活かし、私は高校生活を充実させたいな、と思いました。
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