実業団対抗駅伝が正しい理由

ちょっと最近駅伝に対してマイナスイメージしか持っていないような投稿が多かったですね。

決してそうではない、むしろ正しいと思っている部分はあるということを伝えたいと思いこんな文章を書かせていただきたいと思います。

実業団の知名度アップ

駅伝というのはチーム競技である。

例えばこの前のプリンセス駅伝で3区区間賞の新谷仁美は「積水化学の」新谷仁美として活躍が注目される。

優勝したチームの積水化学はちゃんと優勝チームとして認知される(あくまで予選だが)。

一方実業団対抗陸上では「積水化学の」新谷仁美として注目される機会は少なかったと思う。

勿論5000mで15分を切ったので新谷仁美としては注目されたが。

団体総合優勝が東邦銀行であることを何%の陸上競技ファンが知っているのか。

そういう意味で実業団対抗駅伝は実業団対抗陸上よりも正しいといえる。

企業の受け皿が広い

今回のプリンセス駅伝は260人がエントリーされた。

全員を調べたわけではないがほぼ全員が1500m以上の距離を主戦場としてる選手であろう。

シードであるクイーンズ8を入れると少なくとも350人近くの中長距離選手が実業団に所属して何らかのサポートを受けていることになる。

(別にサポートを受けていなくても実業団登録はできる、そういう意味では正しくはない。多分サポートを受けているであろうという自分の勝手な予測だ。)

これは他の競技に比べたら圧倒的に多い。

マラソン、ハーフマラソン、10000m、5000m、1500m、3000mSCの6種目に仮に均等に配分したら1種目当たり60人である。こんな種目は他種目では考えられない。

そう考えると駅伝のおかげで企業の受け皿が広くなっているのは明らかである。


まぁだからこそ弊害とか歪さが出ているという事実もそうなのだが…


強化につながる(つながっていた)

受け皿が広いということは高校、大学ではまだ埋もれている才能も掘り起こすことができる可能性が高いということである。

実際駅伝のおかげで1990年代~2000年代のマラソン、長距離の日本代表の実績はすごいことになっている。

アフリカ系を除いたら日本人のオリンピック、世界陸上の長距離の実績は断トツと言っていいだろう。

さらに外国人ランナーで各国の代表に名乗りを上げるような選手まで所属しているパターンもある。

そう考えると駅伝が生み出したメダリストは非常に数多いといえよう。

ただ近年、日本の長距離界が停滞しているのも事実である。

だから括弧書きでつながっていたと書かせていただいた。


このように実業団対抗駅伝は良い側面もある。

個人的には実業団対抗陸上よりははるかに「対抗」としての役目を果たしていると考える。

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