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【コマースチャンネル】ライブコマースPF/EC・SaaS事業者向け融資PF/リピート促進SaaS/EC特化ネオバンク/ペットwellness・保険サブスク

大久保洸平（New Commerce Ventures）

先週のEC/OMO/マケプレ領域の注目資金調達ニュースをお届けします（日本でも投資したいと思う企業をpickしてます。関連領域で起業している方/準備中の方ぜひ、ご連絡ください!!）下記メルマガでも配信してます。

①ライブコマースPF「Popshop Live」

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設立年：2016/米国
調達金額：20Mドル(Series A)　Val$100M
主要投資家：Hailey Bieber, Kendall Jenner, Benchmark, SV Angel, Cyan Banister
事業概要：
　ライブコマースのマケプレを運営してます。出店者はGMV$500K以上を記録し、80%の顧客が1ヶ月以内にリピートするとか。大手小売から個性的な独立系ブランドまで幅広く増加しここ3ヶ月で出店者は5倍に成長。商材としてもアパレルからオモチャ、トレカ、ピンテージ品まで幅広いです。コロナ禍で店舗接客ができなくなった代替手段として着実に成長しています。主なターゲットは若者でInstagramやSnapchatのようなエンタメ性の高いコマースの提供を目指しています。同じくライブコマースのマケプレである「topshoplive」も資金調達をしており、ライブコマースがここに来て米国でも注目を集めています。今回の調達を経て、今30人のチームを3倍に強化していく計画です。
一言コメント：
　50代以上の女性に支持されているテレビショッピングをZ世代向けにモバイルで再構築すると言うのは非常に注目しています！中国以外でもライブコマースが一般化しそうですね！
記事リンク：
https://techcrunch.com/2021/07/08/popshop-live-raises-around-20m-at-a-100m-valuation-for-its-livestream-shopping-platform-for-hipsters/

②EC・SaaS事業者向け融資PF（キャッシュフロー改善）「Clearco」

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設立年：2015/カナダ
調達金額：215Mドル(Series C)
主要投資家：SoftBank Vision Fund, FJ Labs, Precursor Ventures, 8VC, Emergence
事業概要：
　EC、SaaS企業向けの融資PFも提供してます。最大のウリは従来のVC調達のようにエクイティを放出せずに、成長資金を得ることができるという点です。具体的には実績に基づいてAIが融資可能額を推定し貸出、返済は将来売上が計上されたタイミングでレベシェアで行うモデルです。“ClearCapital “というEC企業向けのマーケティング強化、在庫拡充に向けた融資プラン、”ClearRunway”というSaaS企業向けの融資プラン、”ClearAngel”というアーリー向企業への融資、ネットワーク提供プランなどを実施しています。その他にも、自社のKPIを、業界水準と比較する”ClearInsight”、事業価値を推定する”ClearValuation”などの無料ツールも提供してます。“ClearCapital”では６ヶ月以上売上が$10k以上である企業が対象。プロセスとしてはshooifyやGoogle adsのような利用サービスのデータを申請するとその実績分析に基づいた$10k-$10Mの融資プランが提案され借りることが可能です。返済は6%-12%の手数料を乗せた総額を将来の売上からレベシェアモデル行う形になります。すでに、$2.5B を5500社以上に貸し出した実績があります。VCの代替になる資金調達モデルの企業なそのVCが出資するという点でも注目されてます。
一言コメント：
　「株式を放出しない形で成長資金を調達する」というVCの代替にもなる本モデルは盛り上がっています！特にClearcoの場合、アーリー向けとミドルステージ向けでプログラムを分けているのが面白いです！日本でもくるのかな！
記事リンク：
https://techcrunch.com/2021/07/08/clearco-gets-the-softbank-stamp-of-approval-in-new-215m-round/

③リピート促進SaaS「Repeat」

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設立年：2018/米国
調達金額：6Mドル(Series A)
主要投資家：Techstars, Battery Ventures, Harlem Capital Partners, Eric Ries, Act One Ventures
事業概要：
　ブランド向けにリピート促進マーケSaaSを提供しています。従来のサブスクでは月一度といった定期配送が一般的ですが、実際消費するペースは人それぞれで、適切なタイミングに来ないといった課題が有りました。そのな課題に対する解決策として、再注文しそうなタイミングでレコメンドするというものがRepeat社が提供しているプロダクトです。もともとRepeat社もD2Cサブスク事業を運営しており彼ら自身の課題解決のために開発したものを外販しているのが本プロダクト。既に、CPG領域を中心に67ブランドが顧客となっている。アルゴリズムで推測した適切なタイミングで、メール・SMSを駆使してリマインド、メール内にはリピート専用カートを用意することで購買体験を簡略化し15秒程度で購入完了するUXを提供しています。また、ユニバーサルカート（複数ブランド横断でリピート商材購入できるカートの仕組み）も提供しており、平均して購買率は25%、高いブランドでは40%を叩き出すそうです。マネタイズは例えば2000sku以下のブランドであれば、月$99+提供カート経由購買額の5%となっております。今後は、EmailやSMSに加え、製品パッケージのQRコードを読み取ることによる再注文サービスのリリースを計画するなど再購入のスムーズな体験を追求していきます。
一言コメント：
　ユニバーサルカートによってブランド横断でリピート施策を実施すると言うのは面白い切り口です！ユーザにとってはリピート商材のポータルサイトの立ち位置になっていきそうです。
記事リンク：
https://techcrunch.com/2021/07/07/repeat-raises-6-million-series-a-for-its-service-that-makes-reordering-favorite-products-easier/

④EC特化ネオバンク「Juni」

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設立年：2020/スウェーデン
調達金額：21Mドル(Series A)
主要投資家：Joseph Pizzolato, Cherry Ventures, Jarno Vanhatapio, Johan Bendz, Susan Lin
事業概要：
　コマース特化のネオバンクを提供しています。オンラインアドをJuniカードで払うと1%のキャッシュバックが得られるキャンペーンを実施することにより、急速にユーザーが拡大しており、月500％成長とのこと。現在300社がスタート、3000社のウェイトリストもあるそうです。また、バーチャルカードに加え、Shopify、mail chimp 、PayPal 、各種アドネットワークと連携してどのツール、アドネットワークでいくら使っているかを一つのダッシュボードで管理可能になるなど、EC事業全体の経営管理をできるようなプロダクトの提供を目指しています。今後はClearcoのようなキャッシュフロー改善サービス、請求書管理など機能を拡充していく予定です。このアイデアは起業家自身がEC事業をやっていた際の原体験の課題を解決する形で始めたそうです。第一世代であるホリゾンタル系のネオバンクは上場に向かっており、第二世代のバーティカル(コマース、フリーランス、農業)なネオバンクが注目を集めています。コマース領域でもViva Wallet, Incard、Yan,などいくつか誕生しており活況を見せています
一言コメント：
　業種特化のネオバンク！原体験を軸に創業しているのもいいですね。1%キャッシュバックをフックにアカウント拡大し、今後は他の所でもマネタイズを拡充していく計画なんですかね！
記事リンク：
https://techcrunch.com/2021/07/06/juni-a-vertical-neobank-for-e-commerce-and-online-marketing-companies-raises-21-5m/

⑤ペットwellness・保険サブスク「Wagmo」

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設立年：2018/米国
調達金額：12.5Mドル(Series A)
主要投資家：Clover Health, Techstars, MassChallenge, Flatiron Health, Female Founders Fund
事業概要：
　ペット向けの保険・ウェルネスプランをサブスク型で提供しています。いわゆるペット向け保険プランと、ウェルネスプラン(ワクチン接種、獣医診察、グルーミング、健康診断などの多岐にわたるペットサービス)双方を、それぞれ月額課金型で提供してます。ユーザーは月$20-$59のプランに参加し、請求時にレシートを写真でアップロードすると24時間以内に振り込まれる形になります。毎月20％成長をしており、これまで3万の請求を処理したとのこと。両プロダクトを直接ユーザーに届けるのに加え、大企業に営業し従業員への福利厚生の一環として提供することも狙っています。
一言コメント：
　ペット向けサービスは毎週のように資金調達していましたがコマースチャンネルでは初掲載。保険と一般的なウェルネスを組み合わせたサブスク型のビジネス面白いです。
記事リンク：
https://techcrunch.com/2021/07/06/wagmo-raises-12-5-million-to-offer-pet-insurance-and-a-lot-more/

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