ピッチ・プレゼンは魅せ方が鍵~参考になるIR資料②チーム編/沿革~
YJキャピタル(ヤフーのベンチャーキャピタル)の大久保です。本シリーズは、投資基準8選に対応する形で、プレゼンの際に参考になりそうな資料の備忘録です(随時更新)。今回は投資基準のPart2”チーム”に対応してます。参考文献まとめはこちらです。資料は主に、上場タイミングで公開する「成長可能性に関する説明資料」から抜粋してます。本記事は、チームに加え、会社沿革等も記事化してます。
グノシー:
会社沿革として縦軸をKPI(ダウンロード数)にし、成長していることを説明してます。同時に、TVCM放映等の各イベントをマッピングしています。アピールしたい”経営判断の速さ”、”急成長”の2つがわかる図になっています。
メルカリ-:
グノシー同様ですが、KPIを2つ(MAUとGMV)用いて可視化してます。直近の月次KPIを別途示す補足説明もわかりやすいです。
ポート:
沿革として資金調達を入れているのが特徴です。事業セグメント各の積み上げの模写になっているのも特徴的です。
UUUM:
各年のKPI推移をテキストで表してます。資金調達含めたイベントも記されてます。グラフはないものの、成長していることがわかります。
チームスピリット:
オーソドックスなテキストのみの沿革です。主に、プロダクト進捗を説明してます。複数プロダクトがある場合は、このようにプロアクト毎のリリース時期をまとめるのに良いかもしれないです。
ベース:
オーソドックスな沿革を図示したバージョンです。こちらも複数事業を抱えており、それぞれのスタートタイミングを可視化するのに適したフォーマットです。
イード:
縦軸に売上を起きつつ、イベントとしてM&Aをした会社を可視化しているのが特徴的です。会社としてのフェーズを3つに分け、色分けしている点も面白いです。
フリー:
1枚のスライドで、主要KPIをサマリースライドです。KPIを見慣れた投資家であれば、この一枚である程度の会社の概況をつかめるので、アピールしたい項目をいれるのがよいでしょう。
チームスピリット
こちらもKPIサマリーですが、図が入っていること、セールスフォースのパトナーであること、アワードの表彰実績も盛り込んでいるのが特徴的です。
JMDC:
複数事業があり、各事業の1ポイントサマリをしてます。横軸の、ビジネス概要、顧客、KPI、成長期待度の選択が特徴的でわかりやすく、面白いです。
メルカリ:
どの方も著名ということもあり、写真+過去会社ロゴというシンプルなフォーマットです。他会社のように大学等は無記載です。
ツクルバ:
デザイン×ビジネス×テクノロジーという事業に必要な知見が豊富であるというメッセージと一致させた紹介になってます。
ギフティー:
写真+テキスト経歴というフォーマット。箇条書きになっており、見やすいテキストです。
グノシー:
職種毎の人員構成図ですが、テクノロジストの多さと同時に、多様性をアピールする内容となってます。
ツクルバ:
クリエイティブ職を軸にした組織になっていることが写真、図からも伝わります。
SKIYAKI:
ファンビジネスということで、エンジニアリングと関係が薄そうな印象なので、逆にエンジニア職が多いことを可視化してます。
パークシャ:
AI企業ということもあり、8割超がエンジニアで、エンジニア内の区分けも明示してます。また、専門性を表現するために、PhD比率も可視化しているのが特徴的です。
kudan:
ディープテック企業ということもあり、PhD比率、IPによる売上比率等を可視化してます。また少数精鋭というメッセージに関連し、プロフェッショナル人材の構成比を可視化していることが特徴です。
HEROZ:
AI企業ということもあり、こちらも、最終学歴、エンジニアのスキルの可視化をしていることが特徴です。
イード:
株主と持分比率、そして、株主とのシナジー創出の取り組みを説明しているのが特徴的です。強化な関係性を築けている場合は、アピールしてもよいでしょう。
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