原宿にできた100種類以上のクラフトビールが楽しめる酒屋 「threefeet Tokyo」がすごい件
弟が原宿にクラフトビール専門店をオープンした。
弟と言っても、実の弟ではない。いわゆる魂のブラザーというやつだ。
新卒時代、会社が社員寮として3LDKのマンションを借りてくれて、男3人で1年ほど住んでいた。
当時のルームメイトであり、1つ下の愛する後輩が、今回紹介するクラフトビール屋「threefeet Tokyo」の店主だ。
「あの時代」の話はまた別でするとして、threefeet Tokyoは本当にいいお店だと思ったので、紹介させてほしい。
もちろん、贔屓目まみれなんだけど、いいお店なんだよ、本当に。
100種類以上もの国産クラフトビールが飲める
まず何がすごいかって、100種類以上もの国産クラフトビールが買えること。
クラフトビールは近年のブームによって、かなり身近な存在になったとはいえ、近所のコンビニやスーパーに行ってもまだまだ置いていないことが多い。(もちろん、流通しまくるのが正だとも思わないけども)
ギラリと輝くストロング缶軍団の横にちょこんと「よなよなエール」や「インドの青鬼」が置いてあったら、ラッキー。
感覚的に、成城石井やナチュラルローソンに行ったとしても、10種類置いてあれば充実している方なのではないだろうか。
threefeet Tokyoには、そんなクラフトビールが100種類以上も置いてあるのだ。
単純に考えて、成城石井の十倍。十城石井である。
店主が一軒ずつ、真心こめて仕入れたビールを置いている
「数が多ければいいのか?」と聞かれたら、そうだとは思わない。選択肢が多いのはたしかに楽しいけども。
大事なのは、美味しいかどうかと、ビールの裏側のストーリーを味わえるかどうかだと個人的には思っている。
threefeet Tokyoが素敵なのは、置かれているビール一つひとつに店主とブルワリーとの何かしらの「思い出」があること。
threefeet Toyoでは、「BANSHAKU」という、その名の通り、晩酌を楽しくするためのオウンドメディアを運営している。
相手の顔も知らずにネットでポチッと大量に仕入れるのではなく、一軒ずつブルワリーにアポを取り、実際に新幹線や飛行機に乗って現地に趣き、つくる人と一緒にビールを飲む。
そして、つくり手と話したこと、ビールの裏側の物語をメディア上で公開している。Web上に載っているビールは実際にお店で買うことができる。
ビールは得てして、作られた土地で飲むのが一番うまいもの。まずは、実際につくり手に会って、現地の空気の中で現地のビールを飲む。そして、関係値の築けたブルワリーから丁寧にビールを仕入れる。
この、ある意味非効率な「仕入れの旅」と、ブルワリーの方たちとの「乾杯の歴史」が、100種類以上も並んでいるお店なのだ。
中には、threefeet Tokyoにしか卸していない、レアなビールもあるそう。
「クラフトビール、飲みたいけど、あまり詳しくないし、種類がたくさんあるとついつい悩んでしまう」という方も、安心してほしい。
顔はそこそこ怖いけど、おだやかでビール知識豊富な店主(写真右)が、あなたにマッチしたビールを紹介してくれる。北海道出身、なまらおだやかな好青年である。
先日も、Instagramを見て、恋人の誕生日プレゼントにビールを買いに来た方がいたが、店主の丁寧な接客によって、「とっておきの3本」を嬉しそうに買って帰っていった。
プレゼント用や家での晩酌用などの用途や、味の好み、ビールの産地、裏側のストーリーなど、要望を伝えれば、店主が一本一本、ブルワリーの思いと共におすすめを提案してくれる。もちろん、ジャケット買いも楽しめる。
クラフトビールにどことなく敷居の高さを感じている方には、もってこいのお店だと思う。
ちなみに、店主はかつて、北海道のラーメン屋の店長や麻布十番のリラクゼーション店の店長をやっていた。
北の大地の濃い口ラーメン屋×セレブの街麻布のリラクゼーションで磨かれたミックススタイルの接客。あなたも体験してほしい。
その場で買って飲める、角打ちスタイル
threefeet Tokyoは居酒屋やバーではなく、その場で飲める、角打ちスタイルの「酒屋」だ。
サザエさんのサブちゃんみたいに、配達もやっているし、Webストアで店舗に置かれているビールを買うこともできる。
しかし、個人的におすすめなのは、原宿のお店で、店主からのビールの話をツマミにビールを飲むスタイル。
ビールの話を聞きながら、ビールを飲むと、ビールが進む。とんでもないことだ。ヤバいことだ。
ネットで簡単に情報を仕入れられる今だからこそ、お店というメディアを通じて、つくり手とのエピソードを嗜む。
旅に出るのが難しい時代に、ビールを通じてちょびっとだけ旅を追体験できる空間なのだ。
コロナ禍の起業、ぜひthreefeet Tokyoを応援してください!
ここまで、threefeet Tokyoの魅力を語ってきたけど、最後に、いちユーザーとして、そして、彼の魂のブラザーとして、一言。
ぜひとも、threefeet Tokyoを応援してください!!
はじめて彼が起業をすると聞いたのは、2019年の夏だったか。
新卒時代一緒に住んでいた3人で品川区にある戸越銀座温泉に行った時、シャンプーで髪をありえないほど泡だらけにしながら、起業の話を聞かせてくれた。
「実は、会社辞めて、ビール屋やろうと思ってるんですよ」
「ええやん」
その後、まさか世の中がこんなことになるなんて予想だにしてなかった。
それでも、彼は自分の選んだ道を正解にするために、いろんな手続きやお金面での頑張りを重ねて、ついに2020年8月29日、仲間と共にお店をオープンした。オープンの背景は彼のnoteを読んでほしい。
開店準備期間にたこ焼きを差し入れにお店に行った時は、「ここが彼の夢の箱なのか」と、なんだか感慨深くなった。覚悟と勇気ある一歩に、乾杯を捧げたい。
あの日は20本くらいしかなかったビールも、今では100種類を超え、意外と達筆なPOPに飾られて販売されている。
お店に初めて行った日、一緒に住んでいた頃、隣の部屋から聞こえてきたDragon Ashやm-flo loves BONNIE PINKが流れていて、裏原宿っぽくも彼らしい選曲になぜかグッときてしまった。
僕らの住んでいた家でよく遊んでいたニンテンドー64が置かれているのは、なんだかくすぐったいけども。
だいたいその「大久保」って書かれてるディディーコングレーシング、なくしたと思ってた僕のやつやないか〜い!
よもやま話は置いておいて、ぜひともこれを読んでくれた方が、何かしらthreefeet Tokyoに興味を持ってくれたらとても嬉しいです。
店舗情報
店舗名:threefeet Tokyo
・所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目25−3 メゾン原宿 101
・TEL:03-6878-0324
・営業時間:12時〜22時 不定休
・業態:小売店舗(持ち帰り販売です。バーなど飲食店ではございません)
・オンラインショップ
・threefeet TokyoのTwitter
・threefeet TokyoのInstagram
・店主がこそこそ更新してるYouTube
店主よ、オープン、本当におめでとう。
またあの頃みたいに乾杯できる場所ができたの、嬉しいよ。
心から応援してます。
サポートをいただけましたら、そのお金で気持ち泡多めのビールとか飲みにいきませんか……!