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害蟲展season5 東京会場最終日

2020年にスタートした害蟲展。今回で5回目を迎える。
この間には、様々な失敗・迷い・試行錯誤・紆余曲折があったけれど、本当に多くの方々に支えて頂き、5回という最初の1つの節目を迎えることができた。エントリー頂いた方々・ご協力/ご協賛頂いている方々・審査員の皆さま、そしてスタッフに心からの感謝を表したい。

今日は東京会場・MATERIO Baseでの展示の最終日。
本当は会場に行こうと思っていたのだが、やんごとなき事情により叶わず、代わりに今日までの想いを書き留めてこうと思う。

season5の最終審査の前日、全ての作品を並べた終えた部屋で、1つ1つの作品とコンセプトに、1人丁寧に向き合っていた。
作品から発せられるメッセージやあたたかな想いが、部屋いっぱいに溢れている様に感じ、こんなに多くの作家の皆さんが「害虫」とされているモチーフに向き合い、作品へと昇華して下さっていることに改めて深い感動に包まれた。

今回は久々にほとんどの審査員がリアルに揃った最終審査会。
オンラインでは中々得られない細かいニュアンスも議論することのできる時間。

期せずして最優秀賞に輝いたのはseason4でも最優秀賞を飾った 山本依織さんの『尫弱』。彼女の命と作品に向かう姿勢は力強くかつ透明感があり、強く印象に残っていた。今回の作品はseason4の量感とは対極的な作品で、多くの審査員は山本さんの作品と気づかずにいたほどであった。
その他の作品のクオリティも目を見張る限りで、作品の完成度は全て一定レベル以上であったので、今回の審査のポイントはコンセプトそのものや、コンセプトと表現を総合しての判断する、まさに審査員冥利に尽きるコンテストとなった。

最終審査を終えて

8/29 搬入・設営   8/30 レセプション  8/31 一般会期スタート

東京会場には年齢など関係なく、本当に多くの方々にご来場いただいている。
芳名帳やアンケートには、この企画の目的の1つでもある「意識変容」の兆しを感じるコメントも多く、害蟲展を続けていきていてよかったと実感する。

◎来年は作品を作って参加したいです。

◎全て熱のこもった作品ばかりで見ごたえがありました。

◎思った以上に美しく、また害虫の理由が「不快だから」というだけな虫もいることを知りました。本当になんでこんなに「害」と言われているんだろう…。ある作品の説明に、生態系には人が一番害だとかかれていましたが、そうだよねと感じました。応援しています!

◎害虫・益虫の区別は人間の都合で決めたものでしかないんだという価値観が得られた。自然のあるがままなんだと気付けた。

◎ベランダ園芸が趣味なので、いつもどうやって虫を駆除するかを考えていますが、害虫展に来るたびに昆虫も大切だなと思わされます。 全てを排除するのではなく、植物をできるだけ強く育てること、薬品はできるだけ使わないことを心がけるようにしています。

◎虫の標本などを展示されているのかと思いましたが違っていたので、見てて面白かったです。 虫をあまりじっくり見たことがないので、他の人によってはこんな表現の仕方があるのだなと勉強になりました。

◎虫を題材としてこんなにも多くの作品が生まれていることに驚きました! 次回開催も来たいです。

◎農学部出身の身として害虫は滅すべきものという認識でいましたが、今回の展示会で作家さんの目を通したことで「そんな見方やアートへの出力があるのか!」と驚きました。とても楽しかったです。

◎この夏 昆虫のかっこよさ、可愛さにどっぷりとハマりました! 『害』なんて呼ばれてかわいそうに。 ノミのお顔があんなにかわいいなんて 思ってもみませんでした。

害蟲展season5 来場者アンケートより一部抜粋
娘は大好きなお友達を誘って害蟲展鑑賞。タガメサイダーを楽しむ2人。

今日は東京会場の最終日。17:00までなので、間に合う方は是非。

【東京会場:MATERIO base】
 2024年8月31日(土)〜9月12日(木)(10:00~17:00)
 https://materiobase.jp/
【大阪会場:箕面公園昆虫館】
 2024年9月18日(水)〜9月23日(月・祝)(10:00~17:00)
 ※入園は16:30まで 
 https://www.mino-konchu.jp/
【九州会場:九州大学総合研究博物館】
 2024年9月28日(土)〜10月8日(火)(10:00~16:00)
 ※10月5日(土)、6日(日)は休館日
 https://www.museum.kyushu-u.ac.jp/

 害蟲展ホームページ  https://sites.google.com/8thcal.design/exhibition/

この後、大阪・九州へと巡回する。
大阪会場は素晴らしい自然とマイナスイオンあふれる箕面公園の中にある昆虫館での開催なので、森林浴をかねて足を運んでいただきたい。
九州会場は審査員の丸山先生の本拠地かつ害蟲展season5を共催いただいている、九州大学総合研究博物館での開催が叶った。重厚感のある素晴らしい建築も是非楽しんでいただきたいと思う。
また、九州会場には、審査員の舘野さんもお越し頂き、初日に舘野さん・丸山さんとワークショップも行う予定。

お申し込みはバナーをクリック

最後に、本展に関わってくださっている全ての方々に、改めて心からの感謝の意を表し、害蟲展season5東京会場の最終日の手記としたい。

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