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【シンデレラ2 感想】ディズニー史上最も「大人な」プリンセス

『シンデレラ2』は、映画『シンデレラ』のその後を描いたOVAシリーズだ。
約25分の物語×3話で構成されている。
どれも「自分の心のままに生きる!」というメッセージが詰まった良作だった。

1話1話の完成度がとても高い

3話ともシンデレラを主軸とし、「シンデレラ」「ネズミのジャック」「トレメイン家のアナスタシア」視点で別々の物語が展開される。
どれも短い尺ながら、含蓄のある奥深いストーリーだ。決して『シンデレラ』の下位互換などではない。

『シンデレラ』に出てきたキャラクター全員に新キャラクターも加え、従来のファン大満足の出来栄えになっている。
特に新キャラクターとルシファーの恋物語は必見だ。
あのルシファーが風呂に入っているシーンをぜひとも観てほしい。

そして3話に共通して描かれるのが、社会に適応し大人になったシンデレラだ。

大人なプリンセス

ぼくは最近のディズニー映画ばかり観ていたので、シンデレラのような大人なプリンセスは新鮮だった。

ハラハラドキドキの冒険や子供っぽい言い争いとは無縁。もちろんヴィランズとの大立ち回りもない。
皇太子妃として国事に携わり、多くの厄介ごとを投げられても冷静に対処する。
腕を組み、優しい目線で話しかけるシンデレラは正に「大人な女性」という表現がピッタリだろう。

卑しい身分の出だったシンデレラは、だった一人で王宮という別世界に乗り込み、その努力と持ち前の明るさで貴族社会に適応した。
今や皇太子妃という地位を手に入れ、精神的にも社会的にも自立している。

そんな彼女が「自分らしく生きよう!心のままに動こう!」とメッセージを送るのだ。
現実を知った大人なシンデレラの言葉は、どのプリンセスよりも重みがある。

そういう意味では、ぼくは『シンデレラ2』が何より好きかもしれない。

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