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【シンデレラ 感想】努力が魔法で報われる、天下無敵のおとぎ話

最近シンデレラ2・3とOVAシリーズを立て続けに観たので、今日は再び『シンデレラ』を視聴。
やっぱ名作なんよなあ…とうっとりしてしまった。

たとえ辛い時も 信じていれば 夢は叶うもの

継母やその娘に虐められても、「信じていれば夢は叶う」と前向きに生きるシンデレラ。
舞踏会に行くチャンスを得るが、3人の悪巧みによりその機会を失ってしまう。

シンデレラは全てに絶望し「信じていても辛いだけだ」と塞ぎ込んでしまう。
そこにフェアリーゴッドマザーが現れ、魔法でシンデレラをプリンセスに変身させる。

この「魔法で」というのが、『シンデレラ』が世界中から支持されている一番の要因だと思う。
つまり、「夢は叶うと信じて前向きに頑張り、成就するための準備を怠らないでいれば、誰かがそれを叶えてくれる」という幸せを疑似体験できるのだ。

ラストシーンでトレメイン夫人に閉じ込められた時も、窮地を救ったのはネズミのジャックとガス。そして青い小鳥、馬のメジャーに犬のブルーノ。
シンデレラは部屋で泣き崩れたり指示を出したりしているだけだった。

勘違いしないでほしいのだが、ぼくは「シンデレラは何もしていないじゃないか」と貶したいわけではない。
おとぎ話なんだから、困った時は絶対誰かが助けてくれるのが幸せだよねということだ。

少なくとも、会社において困った時は自分で何とかするしかない。
見かねて誰かが助けてくれることは絶対に無いのだ。

だから『シンデレラ』は僕も好き。

悪い行いは必ず自分に返ってくる

上記の通り、トレメイン夫人とアナスタシア・ドロテア姉妹はシンデレラに辛く当たる。
ラストシーンでも、ガラスの靴を履かせまいとするトレメイン夫人はシンデレラを部屋に閉じ込めてしまう。

ここまでは良かった。
だが、更にトレメイン夫人は公爵に薬を盛り、姉妹がガラスの靴を履ける時間を稼ごうとした。
結局ガラスの靴は履けなかったのだが、この悪巧みが裏目に出てしまう。

ガラスの靴チャレンジに時間をかけすぎて、シンデレラが部屋から脱出してしまったのだ。
そしてみなさんご存知の通り、シンデレラは無事ガラスの靴を履いて王子様と結婚してみせる。

散々悪巧みでシンデレラに酷い仕打ちをしてきたのだが、それが最後の最後で自分に返ってくるわけだ。
「因果応報」という言葉がこれほど当てはまる状況もなかなかない。

だからぼくたちは、シンデレラがガラスの靴を履いた時にスカッと爽快な気分になるのだ。

アナスタシアはイヤな奴

『シンデレラ2』『シンデレラ3』と大きく異なる点として、アナスタシアの性格が挙げられるだろう。
OVAシリーズでは、シンデレラへの仕打ちを反省したり真実の愛に気付いて平民と結ばれるなど多少の良心を醸し出していたアナスタシア。
だが『シンデレラ』においては改心するそぶりは一切なく、ドロテアやトレメイン夫人と共にシンデレラを虐める様子が見てとれる。

ああ、そういえば『シンデレラ』ってOVAシリーズから50年以上前の作品だったなあ…と我に帰った。

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