
【ブラザー・ベア2 感想】全世界の大人がときめく王道ラブロマンス
今日は『ブラザー・ベア2』を視聴。
前作とは違った趣があって大変面白かった。
『ブラザー・ベア2』のあらすじ
前作のラストで熊になった主人公キナイ。
彼はある日、幼馴染みのニータと偶然再開する。
キナイとニータは幼い頃に将来を誓い合うほど仲が良かったのだが、成長するにつれて疎遠になっていった。
そして時が経ち、別の男性と結婚することになったニータに凶兆が訪れる。
幼い頃キナイから貰ったお守りを、指定された場所で彼と一緒に燃やさないと結婚できないらしい…
けっこう大人なラブロマンス
『ブラザー・ベア2』は王道のラブロマンスだ。
最初は別の男と結婚するためにキナイと旅をしていたニータ。
だが冒険を続けるうちに子供の頃の絆を思い出し、キナイに惹かれていくようになる。
それはキナイも同じで、最初は子供の頃に渡したお守りを燃やす事に不快感を示していた。
(男とは一度関係を持った女性を、自分の所有物と勘違いしてしまうのだ。何と愚かな生き物だろう)
それが一緒に過ごす中で彼女の魅力を再発見し、離れがたい存在になっていく。
お互いの気持ちが「好き」に変わったのは、ニータのピンチを助けてからだ。
ニータはひょんなことからお守りを盗まれてしまうのだが、キナイと力を合わせて奪還に成功する。
そして敵に追われて逃げる際、キナイの機転により危機を脱する。
その方法は乱暴で無茶苦茶な、正に子供みたいなやり方だった。
だが二人が子供の頃の絆を思い出すには十分で、それ以来お互い惹かれあっていく。
このストーリーがラブロマンスとして王道で、大人心をくすぐる。
「一人前の男」になったキナイ
前作と最も変わった点として、キナイの成長が挙げられる。
『ブラザー・ベア』では基本キナイはわめいているだけの子供で、道を示すのはコーダの役割だった。
それが、『ブラザー・ベア2』ではニータの危機を救い、コーダのため命を捨てて強敵に立ち向かう。
キナイは大人になって、策を巡らせる頭の良さと己の体を張る勇気を手に入れた。
それでいて彼は自分の中に確固たる価値観があり、決してブレない。
今作のキナイは、もう「一人前の男」なのだ。
子供の頃と変わらない、けど大人の魅力も持ち合わせている疎遠だった幼馴染み。
ニータが惚れてしまうのも無理はないだろう。どんな少女マンガだ。
やっぱディズニーはハッピーエンド
終わり方はかなりご都合主義的だ。
超常的な力によって、何となく全員幸せなハッピーエンドで幕を閉じる。
トゥーク・ラットのヘラジカ兄弟が「やっぱりハッピーエンドが好き」とわざわざ作中のセリフで言及しているあたり、おそらく意図的と思われる。
この終わり方は好き嫌いが分かれるだろうが、ぼくはかなり好きなエンディングだ。
というより、ディズニーに相応しいエンディングだと思う。
ディズニー映画にビターエンドやバッドエンドは誰も求めていない。
魔法の力でみんな笑ってハッピーエンド。これでこそディズニーだ。