残留したい
台風10号の接近に伴う大雨や交通機関の混乱の影響でマリノス戦が中止となった。あるはずだった試合がなくなり、ちょっと寂しい気分だが仕方ない。このnoteを書き始めた時刻は18時。ちょうど前々節にわが軍を完膚なきまでに粉砕した町田と浦和のゲームがスタートした。このゲームをバックミュージックにしつつ、私は前節札幌戦で感じたことも踏まえて、残留のために磐田サポーターがやるべきことについて書き残しておきたい。なお以下に記す内容はあくまでゴール裏の一兵卒に過ぎない私が私的に述べていることであり、ゴール裏のサポーターの総意ではないことをあらかじめお伝えしておきたい。
札幌戦における「既視感」
また、この光景を見てしまった。終了のホイッスルが虚しく鳴り響いたヤマハスタジアムのゴール裏で私が感じたことだ。この光景というのはもちろん試合内容、展開もそうだが、我々サポーターの状況もそうだ。簡潔に言えば以下の通りである。
①最後まで懸命に応援しているゴール裏のサポーターもいたが、時間が経つにつれてゴール裏は全体的にトーンダウンしていった
②安定しないレフェリングに冷静さを失い、レフェリーに対するブーイングが目立ってしまい、誰を相手にサッカーの応援をしているのか分からない状態になっているサポーターもいた
③札幌の追加点が決まった直後にサポーター(主にバックスタンドにいたサポーター)が続々と帰り始めた(もちろん試合終了まで見届けた方もいた)
①、②については今シーズン時折見てきた光景である。以前のnoteにも書いた通り、4月の名古屋戦も似たような状況だった。
この時とは違い、私はゴール裏で札幌戦を戦っていた。名古屋戦を踏まえて考えた理想を追求するべく自分では頑張ったつもりだったが、残念ながら結果は伴わなかった。むしろ個人的には名古屋戦よりも無力感を感じた。
③についてはわが軍が昇降格を繰り返すようになった2013年以降何度も見てきた光景である。もちろん札幌戦は時折雨が降っていたことも影響していたと思う。また、交通事情や家庭事情から試合終了を待たずして帰らざるを得なかった方もいたはずだ。ただ、このような例外を抜きにしても札幌戦における試合終了のホイッスルを待たずして起きたサポーターの帰宅のための大移動は決して気分が良くなる光景ではなかった。
「みんなで勝たせよう 俺たちの声で」
今年の全国高校野球選手権大会に静岡県代表として掛川西高校が出場し、60年ぶりに夏1勝をあげたことやその応援の迫力が話題になったことを覚えている方も多いだろう。私も掛西の卒業生として、2試合ともTV観戦し、久々に第2応援歌を歌い、盛り上がった(寄付金も納めた)。もちろんプレーする選手が頑張ったから勝利することができた。しかし、日本航空高校との1回戦の1回表の攻撃における応援は甲子園球場をまるでホーム球場のようにしていた。2回戦の9回裏のビハインドの中で迎えた攻撃時の応援も、最後まで諦めない気持ちがあふれたもので逆転できるのではないかと思わせるものだった。応援の力を感じさせた2試合であった。
応援の力のみでスポーツの勝敗が決するとは決して思わないが、応援の力がスポーツの勝敗を左右する力の1つとなりうると私は信じている。反撃のチャントにもある通り、「みんなで勝たせよう 俺たちの声で」を掛西同様に実現させたい。そのためにできることは何か。
サポーターができること
ゴール裏のサポーターは大きな声でチャントを歌うことが必須だ。よくゴール裏のビジュアルを重視する意見等も見るが、個人的にはなんだかんだ「声援」こそ一番重要だと考えている。大きな声でチャントを歌おう、そして体力がある人は跳ねよう。また、相手はレフェリーではなく、対戦チームだ。レフェリングが不満でも我々が試合中に騒いだところでジャッジは変わらない。相手チームを上回るためのアクションを取ろう。
次に全てのサポーターにできることがある。それはチャントに合わせた手拍子だ。名古屋戦の後のnoteにも書いた通り、私の理想のスタジアムはゴール裏とゴール裏以外のサポーターが応援を通じて支えあいチームを勝利に導くスタジアムだ。特にバックスタンド、メインスタンドからの大きな手拍子は凄まじい力になる。その力は選手を後押しするとともに、相手チームの選手からすれば大きな圧力に感じるはずだ。選手だけではなく、きっとゴール裏で戦う同志たちを奮い立たせるものにもなる。
最後にできることは単純だが諦めないことだ。当たり前のことだが、札幌戦ではできていたとはお世辞にも言えない。ゴール裏の一兵卒でしかない私からあえて厚かましいことを言わせてもらうと、試合終了のホイッスルが鳴るまではゴール裏もゴール裏以外のサポーターも各自できることをやって選手とともに戦い続けてほしい。試合途中で帰る姿はきっと選手の視界にも入っている。最後まで諦めない姿勢をサポーターが示し、選手を奮い立たせたい。
以上まとめきったところでちょうど町田VS浦和の試合の中継が終了した。結果は最後の最後に町田が追い付いて劇的ドロー。やはりサッカーは最後まで何が起こるか分からない。私も上記のように書くからにはできることを最大限行っていく。愛するチームの降格をもう見たくはない。
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