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「好きなこと」と「得意なこと」、どっちで生きていく?

はじめに

今日は「好きなこと」と「得意なこと」、どっちで生きていくのが良いのか、ということについて現段階での私の考えを整理したいと思います。

生きていく、いわゆる「メシを食っていく」には、お金がどうしても必要になります。
お金を得るための手段の一つとして労働が存在しますが、労働の対価の大小は自分自身が周囲に及ぼした価値によって決まってきます。
労働で多くのお金を得たいのであれば、自分自身が周囲に及ぼす価値を最大化する必要があります。

では、自分が周囲に及ぼす「価値」を最大化していくためにはどうすれば良いのでしょうか?

「得意なこと」の方が「好きなこと」よりも周囲にもたらす価値は高くなるのか

ある分野Aにおいて、自分の目指す「価値」の数値を仮にレベル100としてみましょう。

初期値


Aが得意な人(Xさん)で、レベル100を目指すならば、初期値も高くなります。そこでXさんの初期値はレベル40とします。
一方でAが好きな人(Yさん)でレベル100を目指す人は、初期値は高くないこともあるでしょう。(ここでは「Aが得意」かつ「Aが好き」という人を考慮しないことにします)
Yさんの初期値はレベル10とします。

この時点だと、Xさんはレベル40、Yさんはレベル10だから、目標値のレベル100にはXさんの方が近くなります。

伸びやすさ

伸びやすさはどうでしょうか。
Xさんは元々Aが得意で、要領よくコツも掴んでいけるでしょうから、少ない労力で多くの経験値を得て、「コスパ良く」成長できると思います。1の労力でレベルを3上げられるとします。
一方のYさんはAが好きですが、あまり得意ではないため要領よくコツを掴んでいけるというわけではありません。「コスパ良く」成長することもできません。1の労力でレベルを1上げられるとします。

この時点でも、Xさんは1の労力でレベルを3上げられるのに対して、Yさんは1の労力でレベルを1しか上げられませんから、同じ労力を投入したときにXさんの方が目標のレベル100に早く達することができます。

労力投入量

ここからは少し類の異なる話になってくるかもしれません。
「伸びやすさ」の項目で
「同じ労力を投入したときにXさんの方が目標のレベル100に早く達することができる」
と書きましたが、Xさん(得意なことに取り組んでいる人)の特徴によっては「労力を投入できる人=X1」と「労力を投入できない人=X2」に分かれてくると思います。砕けた言い方をすると、労力を投入するだけのモチベーションがある人(=X1)、ないか(=X2)に分かれてくると思います。
同様に、Yさん(好きなことに取り組んでいる人)の性格によっても「労力を投入できる人=Y1」と「労力を投入できない人=Y2」に分かれるでしょう。
(「投入できる」「投入できない」の背景には経済的、時間的な事情もあるのかもしれませんが、今回は考慮しないこととします)

この時点だと、労力を投入できるX1,Y1の方が、労力を投入できないX2,Y2よりも目標のレベル100に早く達することができます。

結局・・・?

「初期値」「伸びやすさ」「労力投入量」を勘案して、目標のレベル100に早く達することができる順にX1,X2,Y1,Y2を並べてみると、

X1(得意なことに取り組んでいて、労力を投入できる人)
Y1(好きなことに取り組んでいて、労力を投入できる人)
X2(得意なことに取り組んでいて、労力を投入できない人)
Y2(好きなことに取り組んでいて、労力を投入できない人)

となるのではないかと考えています。
そしてX2,Y2に関してはレベル100にすら辿り着かないかもしれない。というか、そもそもY2(好きなことに取り組んでいるのに、労力を投入できない人)のタイプの人はいないかもしれません。
となると、レベル100に辿り着くためには、得意なのか好きなのかに関係なく、「労力を投入できる」ことが不可欠な要素となるわけですが・・・

そんなことって当たり前のことなんですよね。
じゃあ結局・・・

「X1=得意なことに取り組んでいて、労力を投入できる」
このタイプが最速で価値を周囲に提供できて、ベスト
ってことです。
(それも当たり前)

「Y1=好きなことに取り組んでいて、労力を投入できる」、このタイプでは価値提供が遅すぎる可能性があります。労力を投入しているのに成長スピードが遅すぎる、これは労力を投入している自身も辛いです。

じゃあどうやったら「得意なことに取り組んでいて、労力を投入できる」やつになれるのか。

自分にとって「得意なこと」を見つけて、その中で「好きなこと」「やりたいこと」を見つける
これに尽きると思います。
(得意なことの見つけ方はまた別の機会に書こうと思います)

「得意なことに取り組んでいても、「好きではない」「やりたくない」と思うから労力を投入できない人」はいるけど、
「得意なことに取り組んでいて、そのことが「好き」「やりたい」って人で、労力を投入できない人」はいないと思っています。

これなら、初期値も、伸びやすさも、労力投入量も全て確保できます。

逆に、「好きなこと」「やりたいこと」の中から「得意なこと」を見つけるのはあまり良くないと思っていて。
なぜかというと、「好きなこと」「やりたいこと」というのはどうしても主観が入ってしまって、「得意なこと」を見極める力が弱くなってしまう気がします。それに「好きなこと」「やりたいこと」はいくらでも労力を投入できてしまうから、ますます「得意なこと」を見極めにくい。

結論

「好きなこと」と「得意なこと」どっちも大事。
だけど、「得意なこと」の中で「好きなこと」を見つける。
才能はあるのに、開花せずに終わる、なんてことにならないように。
いくら努力しても、才能がないから大成しない、なんてことにならないように。

P.S.最初から「好きなこと」と「得意なこと」が被ってるのが一番良い




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