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唐子・鍵遺跡の楼閣
からこかぎいせきと読みます。
奈良県磯城群田原本町にあります。
1991年に発掘された土器に楼閣の画が描かれており、それを基に再現されたものですが、一度見たら忘れられない格好をしています。
特に屋根の四隅と天辺にぜんまいのような“ビヨン!”とカールした印象的な棟飾りがついています。
私は古代の人が雲をイメージして意匠を凝らしたに違いないと思っています。
日本には東京スカイツリーをはじめとして、東京タワー、名古屋テレビ塔、札幌テレビ塔、通天閣、京都タワー、ポートタワーなどのタワーがいくつもありますが、この楼閣は言ってみれば2000年前の弥生時代の大和タワーだったのかもしれません。
こういうことを書いていると想像力が刺激を受けてイメージの世界に引き込まれてしまいます。
アイキャッチとこの写真はこの遺跡の整備が進む以前のものですが、現在は唐子・鍵遺跡史跡公園として整備が進んでいるので、以前のように鶏糞の臭いと草木の中を進み行くようなマイナー感はありません。
女性方でも安心して訪れることができます。
吉野ケ里遺跡のように建物や柵もいくつか再現されると、弥生時代のイメージがもっと沸きそうです。
これは唐子・鍵遺跡史跡公園のホームページの写真です。
朝霧の静けさの中に楼閣のシルエットが浮かび上がっているこの風景にはとても心惹かれます。
2000年前の朝もきっとこのような景色だったのだと古代への想像を掻き立てられます。
写真家 井上博道さんの作品を見ているようです。
この土地を知らずしては撮れないのであこがれます。
この写真にはホームページへのリンクも貼ってあります。
おわり
*唐子・鍵遺跡史跡公園の管理事務所に連絡してホームページから写真を2枚を転載させて頂きました。