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#24 インドネシアお座敷居酒屋のすすめ

やっぱり日本人であれば、居酒屋のお座敷で瓶ビールを一杯、というスタイルには言いようのないアイデンティティを感じます。ですが、意外と世界には地べたに座って低いテーブルで食事する文化ってありそうでそんなに無かったりします。

欧米圏ではまず見ませんよね。基本背の高いテーブルとイスだったり、パブで立ち飲みみたいなイメージがあります。

インドなどの南アジアや中東、アフリカあたりだと地面に絨毯敷いて円座になって食べるはありますが、そこにローテーブルを置いて飲み会してるみたいなイメージはあんまりありません(僕だけ?)。床ダイレクトなイメージです。

そんな中、地面にゴザを敷いてローテーブルで食事をする屋台、そんなものを展開しているのが、そう、インドネシアです。

レセハンスタイル

インドネシアでは、地面にゴザを敷いて食事を楽しむ屋台のことを、「レセハン」と言います。

自治会の集会所かw

これはジョグジャカルタでのレセハンですが、どこかお祭り縁日的な親近感が沸き上がります。いや、なかなかいいじゃありませんか。

この手のレセハンで提供しているメインの食事は、サテと呼ばれるいわゆる串焼きです。具材は肉やモツ、魚など多岐に渡っており、甘じょっぱいピーナッツソースを絡めて食べる料理で、これが大変酒に合いそうななんとも言えぬ美味さなのです。
他にも揚げ物やチャーハンなど、居酒屋大好きな僕を酔いどれの世界へいざなう魅力的なメニューが沢山並んでいます。

しかし、

いや~、いいねいいね これだよこれ
よっこらしょ
お兄さん、取り敢えず瓶ビールね!

といきたいものですが、ここはイスラム教徒が90%を占める禁酒大国インドネシア。何とこんなに居酒屋テイストだというのに、基本的にお酒が置いてありません(泣)。

圧倒的悲しみ。ルートビアといういわゆるノンアルビールはあったりするのですが、アルコールに身体を蝕まれている僕はルートビアなんぞでは受け付けません。

なんでやねん!! こんなゴザに机スタイルでフードは串焼きだったりしといてそこはまずビールやろ!!

しかし宗教より上位にこれるものなどありません。
仕方なくスプライトで脳を誤魔化します。

観光客向けレストランとかスーパーに行けば、ビンタンというラガービールが割と置いてあったりしますが、レセハンは庶民向け食堂なので、基本的にはビールは置いてないのですね。むしろ普通のレストランはどっちでもいいので、レセハンにこそ置いてあってほしいものですが、これは無念すぎる。

ちなみにジョグジャカルタは、個人的には東南アジアの中でも上位でおすすめできる町です。

ジャワ島の中央にある、伝統文化や歴史的建築が残る町で、加えて世界三大仏教遺跡の世界遺産、ボロブドゥール遺跡を擁する観光都市でもあります。
町は綺麗でインフラもよく整っており、雰囲気の良いホテルも沢山ある、観光として訪れるのにインドネシアの中で最も適している町といえましょう。余裕で沈没できますね。

タイでいえばチェンマイのような、ラオスでいえばルアンパバンのような、カンボジアでいえばシェムリアップのような、日本でいえば京都のような、そんな町がジョグジャカルタです。

あくせくと動くのではなく、観光もして、のんびりもして、お酒も飲んで美味しいもの食べて、とゆったりした時間を過ごしてほしい町なのかなと思いますね。

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オカザキッチン
感謝の極みです。どうもありがとうございます。