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【ワーママのキャリア①】育休を取るまで
一度目の産休・育休、そして職場へのモヤモヤ
みなさんこんばんは!おかゆです。
本日は、私が会社員時代:1社目&一人目の育休を取るまでのことをまとめたいと思います。
育休取得を検討している方だけでなく、多くの女性が将来への不安や葛藤を抱えていらっしゃるんじゃないかと思います。私の経験を通して、共感してもらえたり、一人じゃないって思ってもらえたり、何かヒントになるものがあったら嬉しいです。
今回は一人目の育休を取るまでのエピソードを記載させていただきます。復帰後や二人目の時についてはまた改めて記事にしようと思っています☺️
目次
新卒入社 → 工場配属
本社異動、海外出張も経験!…順調なキャリアのはずが、上司の言葉に不安
結婚、自分の期待と現実のギャップ
妊娠…もう「退職」しかない?
産休・育休突入、そして残ったままの疑問
1. 新卒入社 → 工場配属
学生時代に工学系を専攻していた私は、ものづくりに携わりたいとの想いからメーカーに就職。新人研修後に配属されたのは、工場@僻地でした。(メーカーあるあるですよね★)
環境の変化に最初は戸惑いもありましたが、先輩方の丁寧な指導のおかげで、日々新しい知識や技術を吸収し、充実した日々を送っていました。
…もちろん、僻地での生活も先輩達が色々教えてくださったおかげで、プライベートでも楽しく過ごすことができていました。
2. 本社異動、海外出張も経験!…順調なキャリアのはずが、上司の言葉に不安
数年間工場での経験を積んだ後、本社へ異動となりました。
異動後に国内各地はもちろん、海外出張も経験するなど、新しい環境での仕事に邁進していました。
しかし異動して割とすぐの頃から…
上司より「彼氏はいるのか?」「結婚したら仕事はどうするのか?」「出産後はどうするのか?時短勤務はするのか?」など、プライベートに関する質問が頻繁に。
もちろん組織として大切なことですので、質問の意図は理解できるつもりですが、異動してすぐ=関係性が全くできていない上司から急に、(予定もないのに涙)このような質問ラッシュが始まったことが驚きでした。しかも直接ではなく、メールで送られてくることがほとんどでした。今思い出しても不思議すぎて、当時の自分に「真面目に返信してえらいね」と言ってあげたいです…
私が技術系であり、当時関係部署に女性がかなり少なかったことも関係しているのかもしれませんが…
先述の通り、予定がないためまだ結婚も出産も考えていなかった私は、正直戸惑いました。それでもなんとか回答を捻り出し、
「結婚・出産後もできるだけ同じように働きたい。
ただ時短は取るかもしれないし、子供ができたら出張は家族のサポートも
必要になるので今まで通りにはできないかも…」
と精一杯・正直に伝えると、上司は「それだとみんなと平等ではなくなるので、もしそうなったらこの部署にいてもらうのは無理かも」という反応。
その言葉に私は絶望、将来への不安を感じました。
異動したばかりなのに。当時まだ予定もないのに涙(しつこい)
3. 結婚、自分の期待と現実のギャップ
その数年後無事に笑、私は結婚しました。結婚後も当時の想いのまま、仕事はこれまで通りと変わらずに取り組んでいました。
しかし上司からは、以前とは明らかに違う態度を感じました。
出張機会のある担当案件は減ってしまいました。
プロジェクトへの参加を他部署から打診されても、上司は私ではない方を選出されてしまいました。
こちらから「結婚した」こと以外は何も伝えていないのに。
異動した時のメールの返信が不味かった?
出産は考えていませんって言えばこんなことにはならなかった?
当時はそんな考えがぐるぐると頭の中を巡っていました。
普通に仕事を頑張りたいだけなのに。結婚しただけなのに。
今思えばハラスメントだと思うのですが、それが当時自分自身もはっきりと認識できませんでした。居心地の悪さは常に感じつつも、意見する・通報する等は頭になく、ただただモヤモヤと我慢してしまう日々でした。
4. 妊娠…もう「退職」しかない?
そうは言いつつも数年後、私は妊娠しました。
諦めの気持ちがあったものの仕事は好きだったので、あの時の上司の言葉を思い出しては「私はどうなっちゃうんだろう」と、不安が募っていました。
もし育休を取って復帰しても、色々言われながらこの部署に存在し続けるのか?
それともこの部署から出されてしまうのか?出されないために何かできることはあるのか?「時短は取りません!」と宣言でもすれば良いのか…
考えても考えても、当時は正解がわかりませんでした。
…でも、こんな気持ちで居続けるより、大切なことがあるんじゃないか。
退職しよう。
可愛い我が子を、笑顔で、元気なママで迎えよう。
時期的に安定期に入るころ、その決心がつきました。
部内の管理職にお時間をいただき、その旨伝えると、
返ってきた答えは、思っていたものとは全く違いました。
「退職はしないでほしい。
もう決めたこと と思っているかもしれないが、産休・育休をとってから
考えてもらっても構わない。最悪時短は取っても良い。」
…と、今まで私に言っていたこととは真逆でした。
部を巻き込んだ話し合いは合計3回行われました。
もちろん上司のことはあまり信じられず&私は頑固なので笑、
3回とも「退職」の意思を伝えたのですが、返ってくる回答は
「なんとか育休を取ってから考えて欲しい」の一点張りでした。
3回目の話し合いで、頑固な私も折れることにいたしました。
同時に「育休をいただくのであれば、きちんと復帰しなければ」とも考えていました。。。
5. 産休・育休取得、そして残ったままの疑問
いただいた言葉通り、私は産休・育休を取得しました。
でも弱かった私は、上司にあの質問たちの意味や、メールの内容について問いただすことができませんでした。
「みんなと平等に」という言葉を受けて、私は一体どうすればよかったのか。
産休・育休を取得することで、私は「みんなと平等ではない」存在になったのか。なぜ上司は、私が結婚した時点でキャリアの制限が必要だと思っていたのか。無意識?
この経験での私の最大の失敗は、やはり誰にも相談できなかったことです。
部署に女性が少なく、産休・育休の取得者がいませんでした。
自分で解決しなければと思いこんでしまっていました。
結局上司に問いただすこともできませんでした。
人事に通報もできませんでした。メールという証拠もあったのに。
もし今令和7年現在、同じようなことで悩んでいる方、直面している方がいらっしゃれば、迷わず周囲に相談して欲しいです。社内の通報窓口、人事など、頼れるところを頼って欲しいです。
今回の経験を通して、「女性のキャリア」について、改めて深く考えるようになりました。そして会社という組織の中で、女性がどのように活躍していくのか、当時よりその課題の大きさも痛感しました。
何より、これからの女性たちが、私と同じような経験をすることなく、安心して仕事とプライベートを両立できる社会になることを願っています。
そして自分もその一端を担っていることを、忘れずにいたいと思っています。
※復帰後の話はこれから投稿させていただきますが、
もう少し、よわっちい私が続いてしまうこと、どうか何卒ご了承ください…
2025/2/11 おかゆ