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「スワンソング」
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8月から一難去ったと思ったら元気玉サイズの難がやってきて、もう特級クラスの呪詛師に呪われた?というくらいの我が家。落ち込んだところでどうにもならないし、ちゃんと食べて寝てやるべきことをやっていくしかないのでしょう。長期に渡る先行き不透明な状況は、予想以上に多くの人の心身にダメージを与えている事を実感しています。敬老の日も近いので、祖父母や親または友人に連絡をとることで「離れていてもちゃんとあなたの事を気にかけているよ」と伝えてみるのもいいのではないでしょうか。
そんな気持ちを落ち着けるためにも「スワンソング」の感想をメモしておきます。主演はラース・フォン・トリアー作品で見かける怖い顔でお馴染み、ウド・キアー。そんな彼が実在の伝説のヘアメイク「ミスター・パット」をキュートかつコミカルに演じていて新鮮。仲違いをしていた女優の死化粧をしにいく旅路で、パットがどんな人生を送ってきたかが次第に明らかになっていきます。可愛いプードルのTシャツを着ていた理由が分かった時は、つい泣きそうに。老いることや愛する人を失う寂しさを描きつつ、それでも彼の人生は素晴らしかったのでは?と拍手を送りたくなるようなラストでした。ゲイカルチャーの変遷や90年代のHIVに対する偏見なども描かれていて、エンドロールのHIVで亡くなった人々への謝辞には胸がキュッとしてしまいました。
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おまけ。実家に帰省する夫を見送りに行ったついでに、東京駅のエリックサウスで食べた鯖とトマトのコランブ、チキン、小松菜と豆のカレー。エリックサウスはたくさんあるけど、八重洲店が一番好きです。ツオップのカレーパンをお土産に買ってウロウロしていたら
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「ちいかわ」があちこちにいて癒されました。最近遅ればせながら漫画を読んだのですが、コジコジやテレタビーズのような可愛いだけじゃないシュールな世界観が面白くてそりゃ流行るわと思いました。ちいかわの暮らしは楽しそうだけど、彼らには彼らの悩みがあるはず。私も「あきらめたくないッッ!」の精神で頑張ります。三連休は台風が空気読まずに直撃してくるらしいので、皆様お気をつけて。
見出し画像は久しぶりに行ったホーム以外のサウナ、東中野の松本湯。潜れる深い水風呂と、足元が夏の砂浜みたいに熱い蒸しサウナが良かったです。適度に息抜きしてなんとか今年を生き抜きたい。