もし超ときめき♡宣伝部の「最上級にかわいいの!」が古典和歌だったら
最近、タイトルに「かわいい」と入る曲がよく流行りますね。
超ときめき♡宣伝部の「最上級にかわいいの!」もそのうちのひとつ。
先日TVで放送された「FNS鬼レンチャン歌謡祭」で、ほいけんたさんとコラボ歌唱されているのを見て知りました。
今回は、このキャッチーでキュートな曲を和歌にしてみることに。
気持ちが重すぎて振られてしまった歌
サビの「君に振られて最上級にかわいいの~♪」という歌詞からも分かるように、実はこの曲、失恋ソングなのですね。
振られてしまった原因は、どうやら彼女の気持ちが重すぎたことのよう。
連絡が多すぎてメッセージ通知をoffにされ、最終的に振られてしまう…。
スマホ社会の現代においては、結構あるあるな話かもしれません。
そういえば私も今の夫と出会った頃、LINEの返信が早すぎず遅すぎず、ちょうど心地よかったことが交際の決め手のひとつになりました。笑
わざわざ自分を「かわいい」と主張する理由
しかし振られたにも関わらず、自分のことを「最上級にかわいい」と断言する主人公。
その自信は一体どこから来るのでしょうか??
2番の歌詞では、彼と別れてよかったとも言っています。
しかし次に続くサビを聴いてみると、上記の言葉は本心ではなさそうに思えてきます。
まだまだ私のことを知ってほしいし、話を聞いてほしい。
別れたことを後悔して、私の元へ戻ってきてほしい。
そんな切ない本音が聞こえてきませんか…?
連絡を無視される辛さを掛詞で
今回、第二句では「踏み」と「文(=手紙)」を掛けてみました。
新古今和歌集の中にも、同様の掛詞を使った和歌があります。
人の踏み入らない山の岩陰で、川の水に袖を浸けてみたよ!(あの人が手紙を見てくれないので、密かに涙を袖で拭っています、、)
…と、楽しい日記のような内容かと思いきや、実は裏の意味が隠されているのですね。
なんだか秘密の暗号を解読するみたいで、ちょっと面白いと思いませんか?
しかし連絡を無視される辛さは、やはり昔も今も変わりませんね…!
あき来たり 君のふみ見ぬ 野道には
あなやなでしこ にほひぬるかな
※解説は冒頭のインスタ参照
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?