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お前がやらなきゃ誰がやる ~16年越しにマイナー推しカプの二次創作SSを書いてWEBオンリーに参加した~

お世話になります。おかゆです。
今年もご縁を頂きまして、アドカレの賑やかしとして参加しております。

さて、皆さんは「マジカルバケーション」というゲームをご存知でしょうか?
2001年12月7日発売、先日21周年を迎えましたGBAのゲームです。
公式サイトはこちら。任天堂は古いゲームでも割と公式サイトが残っててすごい。

それでは……
マジカルバケーション 5つの星がならぶとき」はご存知でしょうか?
……グッと数が減った気がしますね。
それもそのはず、(Wikipediaでざっと調べただけですが)売上はマジバケが27万本、マジバケ5つ星が46,820本だったそうです。6分の1ですね。マジで? そんなに??
2006年にDSで発売された本作、公式サイトはこちらです。

私はどちらもプレイしており好きなのですが、より強く心に残ったのは後者。
マジバケ5つ星の方でした。

というのもですね。
私は男女カプが好きなのですが……
めちゃくちゃ良いんですよ……
カフェラテ女主人公の二人が……
本当に良い。本当に良いんです。

ロボット×人間ですね。今日はこの二人だけでも覚えてくれたら嬉しいです。
私の人外萌えは恐らくこの辺りから来ています。
主人公は喋らない系主人公なんですが、学校の席は隣だし、一緒に学校をブラブラするし、カフェラテは攫われるし告白イベントもあるしド重い設定もあるし、最後の最後は本当にすごい。
プレイした当時は自我の乏しい時期でありましたが、それらが刺さりに刺さり、ガラケーで二次創作をポチポチと打ったりもしました。
私が二次創作をしたのはトマアドとマジバケ5つ星のみで、大いに影響を与えられたことは察していただけるかと思います。

ただ、完成させることはなく、16年間塩漬けされていました。
ガラケーは最早起動せず、当時の文章を読むことは叶いませんが、その二次創作は私の脳内にずっとあったのです。

さて、そんな折。
2022年1月のことでした。
マジカルバケーションシリーズのWEBオンリー開催を知ったのは。

マジバケはユーザーコミュニティが今でも活発な印象があり、すごいなあと驚きつつも納得していました。
本を作る、までは行かなくとも、16年前の二次創作を書けたらいいなあと思っ……たのですが、違う本を作ったり現実がバタバタしたり、それどころじゃなかったですね。

本格的に考え始めたのは、確か晩夏の頃です。
が、なかなか具体的には進まず、あれよあれよと11月30日。
サークル参加締め切り当日が来てしまいました。

マジバケ5つ星。
私は本当に好きなのですが、賛否両論作でもあります。
決してクソゲーの類ではないんですよ。ラスボス前のイベントを一定以上勧めると二度と後戻りできなくなり、隠しダンジョンにも挑めないという大変な仕様(バグなのか……?)だけ除けば、バグやバランス崩壊などはなく、戦闘も楽しくて面白いゲームです。
ストーリーや設定は前作の続編というわけではないはずなんですが、「前作から続く次回作」として見ると、う~ん……となる部分がある、という類のものです。
ストーリーは重めで人を選びますが、盛り上がる場面、心を揺さぶられる場面もあり、きちんと完成されています。
が、やはり発売当時は批判的な声が多かった。
まあ、前作の重要人物があんなことになったら、そりゃあ……うん……と大いに納得できるのですが(私もあの展開は悲しかった……)、その作品の二次創作を表に出すことに少し気が引けていました。

加えて、私がやりたいのは二次創作の「小説」。かつ、心情描写大好きマンです。
喋らない主人公にオリジナル設定を付ける人、いませんか? 私がそのタイプです。
漫画やイラストなら表現としてさらっと流せるでしょうが、このオリジナル設定を付けた主人公の心情描写たっぷりの小説……ど、どうなんだ? お出ししていいのか?

悩みに悩み、サークル参加リストを眺めました。
ふと気づきます。

これは……

多分……

ないな……?

マジバケ5つ星を大きく取り扱うサークル……??

注)
もちろん、頒布物やイラストの一部に取り扱われてるサークルさんはいらっしゃいました。あと、滑り込んだ後にマジバケ5つ星を取り扱われるサークルさんも参加されてました。

マジカルバケーションシリーズを扱うこのWEBオンリー。
マジバケだけじゃないんですよ。マジバケ5つ星なんですよ。
それなのに、マジバケ5つ星を大きく取り扱うサークルが無いのは……
それはあまりに寂しすぎる。
こんなにこの作品が好きな人間が、少なくともここに一人はいるのに。

そして、その一人は曲がりなりにも小説が書ける。書きたいものもある。
お前がやらなきゃ誰がやる。
やるしかない。
やるぞ!!

……ということで当日、ギリッギリでしたが決意を固めてサークル参加申し込みをしました。
後はもう、定期ゲー仕込みのチキレ力ですね。色々用意しました。

サークルカット。絵を描く労力を割けない代わりに公式サイトの雰囲気に寄せてみました。
メーカーをお借りしたお品書き。表紙画像もお借りしまくっている。
これまたメーカーをお借りして、ゲーム内に出てくる禅部屋を模したスペース。
こちらの素体をお借りして、当日に勢いで作った女主人公のピクスクアバター。

で、肝心の二次創作SSですね。下記で全て読めます。
本当はロケット発射まで書く予定だったんだけど、それまでの話を2作+マジバケシリーズの思い出を語る読み物になりました。
ラテ主♀を取り扱われてる作品、あるにはあるけどタグまでは付けておられず、いわゆる0件ジャンルでしたね。わはは……。

準備期間数日でしたが、やれることはやり切りました。

で、WEBオンリーに参加してどうなったかというと……
まさかの定期ゲー界隈で同好の士と巡り会ったり、
突貫で作ったアバターの評判が良かったり、
そのご縁でイベントで撮影会をしたり、
マジバケ5つ星の二次創作が読めるなんて、と喜んでいただいたり、
ラテ主が好きだと主張したら過去の絵を再掲してくださった方がいたり。
私は驚くほどにイベントを満喫したのです。

ラテ主が好きだった。5つ星の二次創作が読めて嬉しい。
嬉しかったです。
参加するだけして、自己満足できればいいと思っていたところもありましたし、感想が無くても書いたことに後悔は無かったと思います。
でも、やっぱり自分が大好きなゲームを肯定されること、二次創作と言えど大事に考えてきたものを読んでいただけたこと。
嬉しかったな~!!
ありがとうございます。
多分、思われているよりも私の心は救われました。
勇気を出して参加して良かった。

一次創作、二次創作、感想など。
好きを表に出すことは、恥ずかしかったり億劫だったりします。
けれども、好きを表に出すことによって新たな出会いがあったり、誰かを喜ばせたりするかもしれません。
あなたの好きを出せるのはあなたしかいないのです。
お前がやらなきゃ誰がやる。
もし悩まれた時はそんな言葉を思い出してもらえたらいいかも、などと思うのでした。
もちろん人に迷惑を掛けない範囲で、自分も周りも楽しくやれると一番いいですね!

あと、もしマジバケ5つ星、好きだよ~!!という方がいらっしゃったら、リプ(お返事します)か引用RT(お返事しません)かここのコメント(軽くお返事します)ででもお教えください。
喜びます。

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