メダルゲームは魔の巣窟である
日記。
後輩と煙草を吸うためにラウワンに寄った。
メダルコーナーにある喫煙所で煙草を吸いながらこの後どうする？酒飲むにはまだ時間が早いし、喫茶店もさっき行ったしなあ…と会話をしていたら
「暇だし目の前にあるメダルゲームをやってみませんか？」と言われた。
メダルゲームコーナーといえば、イオンで親が買い物してる間に、子供が100円を貰って時間を潰す場所という印象。
私も幼少期の頃、メダルゲームがしたいから親の買い物について行って、100円で10枚のコインを一生懸命ボタンを叩きまくり増やしたものだ。
幼少期の頃は夢中で遊んでいたものの、小学校を卒業してから一切やることがなくなった。
メダルゲームって金にもならないし何が楽しいんやろ？パチンコをした方がよほどマシではないのか？という印象を子供ながらに抱いていたし、今もそう思っていた。
メダルゲームにはあまり興味がなかったが、暇だしたまには中学生みたいな遊びをするのも良いだろうと思い後輩の案に乗る事にした。
メダルコーナーは10年以上の時を経てとてつもなく進化をしていた。
デカい液晶に、煌びやかなボタン、演出、子供だったら目を爛々と光らせるようなギミックが盛り沢山で、かつてやっていたようなデカいボタンが1個でとにかく叩きまくる筐体が1個もなかった。
また子供が遊ぶ場所だと思っていたが、子供よりも大人が多く、今にも倒れるのではないかと思わしき爺さんたちも熱狂しておりメダルゲームは年齢関係なく混んでいた。
子供の頃は100円しか無かったので10枚しか手持ちがなかったが、大人なので幼少期に憧れていたカップにパンパン状態でスタートした。
喫煙所が後ろにあるからという理由でまずは競馬のゲームをした。このゲームは比較的オッサンが多かったが小学生ぐらいの男の子達も据わってどの馬に賭ける？オッズが3.6倍だから旨みがないとか普通に話してて怖かった。
競馬のゲームは、よく分からなかった。
本物の競馬をした方が100倍面白いやんけとなってしまった。今日は小・中学生の遊びをするぞというマインドをもっていたのでもう少し可愛い台をすることになった。
次にした台はギョ〜転！ガッポリ寿司です。
このゲームは単純で、5個の球がどのネタのルーレットに入るかを当てるゲーム。
寿司のネタによっても当たりやすさがあり、比較的鉄火巻やイナリ寿司は当たりやすいのでレートが低く、大トロは当たりずらく高レート。
鉄火寿司に一点張りでもよし、サーモン、玉子イクラなど3つのセットを選んだりも出来る。
初回はよく分からなかったので自分が今食べたいなと思った「中トロ、鯛、カルフォルニアロール、はまち、玉子」ネタのセットを選んだ。
競馬の三連複ですら的中させるのは難しいのでそら当たるはずもなく、賭けたメダルは没収された。
ルールが単純明快で演出もお寿司なので可愛らしく、その上映像が8Kなので迫力も感じられ意外と楽しかった。
大トロ来ないね〜また鉄火巻が来ちゃったーとキャッキャしてたら隣から「あ〜鉄火巻かあ、まあ鉄火巻は当たりやすいからね、初心者は鉄火巻とかかっぱ巻きを狙うといいよ」と話しかけられた。
誰？！と横を見ると白タンクトップに角刈りの、裸の大将のようなオッサンが横に立っていてアドバイスをしてきた。
誰だコイツと思いながらもぎょ〜転ガッポリ寿司の猛者な感じがしたので逆らってはいけないと思い「は、はい、そうなんですね😀」と軽い会釈だけしておいた。
その後のルーレットも横で「鯵こい！鯵こい！あー残念、またイナリ寿司か…俺は鯵じゃなくイナリ寿司だと思ったんだよなあ」とかブツブツ横で言ってきた。その後も私が賭けている寿司にブツブツと同じように嫌な文句を言っており、
コイツ、、、まさか、、、と思い裸の大将をよくみると手ぶらだった。メダルなんて1つも手に持ってなかった。なんならカバンすら持ってない。
裸の大将は私たちが賭けてるのを横で見て楽しむタダ乗りガッポリ寿司オッサンだった。
流石に唖然としてしまった。メダルコーナーでメダルを持ちさえせず、他人が賭けているものを見て一緒に便乗してくるとは。
大人子供のようなオッサンを目の当たりし少し狼狽えてしまった。
タダ乗りオッサンが「俺は次は鯛とハマチだな」とか言い出したのでうるせえなと思い、もうゲームをやめたかったので手持ちメダルをレアな旬魚に全ベットした。
まさか最後の最後でレア魚に球が入ってしまいメダルがまた復活してしまった。タダ乗りオッサンも「ええ！まさかハリセンボンが来るとはなあ、すごいすごい」と喜んでいた。他人のメダルでここまで喜べるとは。純粋無垢である。
流石に疲れたので台を移動し、その後も子供の時になかった煌びやかな台をいくつか遊びメダルゲーム体験は終了。
わりと遊び尽くし、美味しい飯と酒を求めてメダルコーナーを後にした。
総括 メダルゲームは暇つぶしには良い。が色んな人がいる。