何かを信仰するという文化

信仰する対象は世界という広い枠組みで見て
それぞれ違っていると思いますが
多くの人が何かしら自分の信仰する対象を持っており
そのような文化が地域に根付いていたりします。

日本は世界の多くの国々に比べて信仰心というものは
低いとされていますが
亡くなられた方がいた時には自分の信仰している宗教の
儀礼に則り葬儀を執り行うというのがほとんどかと思います。

私の実家には仏壇があり、神棚もあります。
日本は長い歴史の中で神仏習合ということが起こったそうで
その文化を今でも受け継いで来ているのかなと漠然と
感じています。

父は毎朝、神棚にお水をお供えし
神社で神主さんが読み上げる祝詞の簡略化したものを
読み上げています。
また、仏壇にはお菓子やご飯をお供えし
お坊さんのようにお経を読み上げています。

また両親の親の世代つまり私の祖父母ですが
祖父母においても祝詞やお経は読み上げないものの
同じようにお供えしお祈りしていました。

そのような家庭環境で育ち
人は亡くなられた後は魂となりお経により成仏し
あの世というところに行くのだと
そして、その後は私達の守護霊となりお守りしてくれる。
というようなことを小さい頃に教えてもらいました。
神棚の神様に関してもまた別に
さまざまなこと教えてもらいました。

これは昔からの信仰という文化を次の世代に受け継ぐ
という行為かと思います。
これ自体はとても尊いし大事なことなのだろうということは
感じています。

しかし、私は最近この当たり前のように何の疑問も持たず
行ってきたことについて
本当はどうなのだろう?という考えが浮かんできてしまっています。

私にはいわゆる霊感というものはありません。
しかし目に見えないものや現象が世の中には存在するということは
理解できています。
空気中に存在する酸素などの物質だって最初はきっと
それが何であるかわからなかったはずです。

それは頭で理解はできているのですが
実際、人が亡くなったときは本当にそのような場所があるのかや
お経をあげることに本当に意味があるのか
それは生きている人間の心の救いのためのものではないのかなど
様々な疑問が出てきてしまいます。

昔の方々は現代よりも様々な知識を持っていました。
現代まで受け継がれなかった文化や知識も沢山あったのでは
ないかと思います。
私はそのようなものを意味がないなどと考えず
もっと知識を深めていく努力が必要なのかなと考えます。

科学やテクノロジーが発展した現代ですが
昔の歴史や文化から学べることは沢山あるのではないかと
思うので、日々勉強していきたいです。

いいなと思ったら応援しよう!