部屋は4人部屋の廊下側の一角に決まっていた。
名前を確認し荷物を下ろし看護師さんから説明を受ける。
バーコードのついたリストバンドを岡安の左手首に
ぐるりと巻きつけながら
看「入院中は色々な場面でこのリストバンドのバーコードでの認証が必要になりますのでくれぐれも取ったりしないようにお願いします」
食事、消灯時間、通話できるエリア、洗濯物の階などを教えてもらうが、もうその辺は勉強済だった。
看「では後ほどお昼ご飯を参ります」
岡「はい、わかりました……ふぅ〜」
と一息。
カーテンをシャーッとして早速着替える。
実はゆうちゃんのお母様からパジャマを頂いていたのだ。
パジャマなんて何年ぶりだろ。
いつも寝間着は上下スウェットとかだったので尚更嬉しい。
心配をかけてこんな心遣いまでして頂き本当にありがたい。
だけど・・・
本当はこんな事言っちゃいけないのは分かっている…
せっかく用意してくださったのに…
ごめんなさい…
入院感が半端ないパジャマ
だ…
入院感ってなんだよって話なんですが…
そんなのも存在しないんだけど、
入院専門ショップ?で購入したの?
と言わざるを得ないデザインだったのだ。
〜入院専門ショップ〜
てな感じで購入してくれたのかな、と妄想を膨らませた。
一気に楽しくなってきた。
退院したら入院専門ショップ行ってみたいものだ。
退院出来たなら買いたい物がないかぁ…
つづく