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#11 造影剤の注射。偉そうにしてすいません

胃カメラで経験値を獲得したその日。
レベルが上がった岡安は次なる検査へ向かった。
NEXTステージ!

【造影剤MRI検査】

胃カメラの部屋からすぐの場所に、その検査室はあった。

造影剤とは

X線写真などでみることができない臓器や部位を見えるようにする。
正常組織と病変組織の区別する。
各々の臓器の区別をつきやすくするための薬剤。

静脈に注射し、血流に乗って各臓器に流れることを利用して、血流の流れの時間差や流れる量と形態を見て、画像上の区別し、診断していく。

造影剤を使うことでより正確に診断できる。造影剤を使わなければ病気を見つけることができないことがある。


                  自分診療所調べ


難しいなぁ…

とにかく体を詳しく調べる感じだ。

要は 

「健康診断もろくにやってこなかった不健康まっしぐら男41歳」

の全身を徹底的に調べ上げて行くという事。
どこに病魔がいてもおかしくない状態だと言う事。
反省…みんなも健康診断受けましょう…普通は受けてるか…

名前を呼ばれて検査室へ。そこで造影剤を注射するみたいだ。もちろん初体験だ。

椅子に座り本日2本目の注射。

名前を確認してまもなく、看護師さんは岡安の腕を
ジロジロ見ている。
まるで鑑定士のように右腕を見て、左腕を見てまた右腕に戻った。
ジロジロしている。
どうやら注射に慣れていないようだ。

分かりますよ。誰でも最初は経験がなくて怖いですよね。私も胃カメラの時そうでした。
  (↑ついさっきですが…)


さぁ怖がらず

焦らずゆっくりと

どうぞ岡安の腕お使いなさい

思う存分、経験値をお上げなさいー

と思った。

すると、看護師さんは今までに見たことのない
手の甲の親指と人差し指の間ら辺にアルコールを塗り注射をしようとしといた。

ん?そこは刺していいとこなのかな?

そこに注射を打ってるの見たことないけども…

どうぞ…左手の甲でお試しなさい

が、
針を刺すものの、なかなか血管に辿り着かず注射を抜き、やり直しに。


  うん、やっぱり普通のとこがいいと思うなぁ

    さぁー普通のとこでお試しなさい

看護師さんは色々試した結果、右肘裏に落ち着きそこから造影剤を投与した。

しかし、これは岡安の思惑とは全く違かった。
決して看護師さんは経験が浅いわけではなく、
後でわかった事なのだが、
実は岡安の血管が細くて注射しにくかったのだ。


胃カメラの時に唯一分かりやすい左肘裏の血管を使ってしまったため他の血管を探していたのだった。

この後、入院中などで沢山の看護師さんに迷惑をかける岡安血管

この時の看護師さんごめんなさい…
経験値をお上げなさいとか思ってすいません。

                     つづく

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