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note conte『本登録』

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スマホを睨みながらマッチングアプリの登録に四苦八苦している。
男は出会いを求め一歩を踏み出そうとしていた。


「えっと入力漏れはないし後はメールアドレスを入れて、この後通知がメールで来るんだな」

かれこれ1時間、この登録と格闘し、ようやくメールを
待つところに辿り着いた。

男の携帯が鳴る。

ティロリン♪

早速メールが届いた。

【本日は仮登録ありがとうございます。
下のURLから本登録に進み下さい。】

「えー仮登録だったの?本登録じゃないの?
まだなんかあるの?まぁしょうがないか。悪用とかする奴がいるからなぁ」

不満げに先へ進むと、とある画面が現れた。

画像1


「あーはいはい。私はロボットじゃありませんってやつね。俺はロボットじゃないよ、人間だよ。簡単簡単。」


カチッカチッ


得意げにクリックして確認を押す。

画像2



「よし、これでいいのかな?」
ゆっくりと確認ボタンを押した。


すると、新たに画面が出てきた。

画像3
電車
動力源に電力を用いる鉄道車両

気動車
エンジンを搭載した列車の車両。現在の気動車は、動力として一般に内燃機関の中でも熱効率と安全性に優れるディーゼルエンジンが用いられてる。電車ではない。

「えーなに?!ロボットの可能性?嘘!気動車?
全部電車じゃないの?なんだよもう一回だよ。」


男は再度テストを受けた。

画像4


「今度は新幹線って!また鉄道?これ偏ってない?
普通、山とか道路とか信号とかじゃないの?」


焦りながら画像をクリックする。


画像5

「もう、ロボットじゃないから本登録させてよ」
確認ボタンを押す。


画像6

「おい!なんだよこれ!現美新幹線なんて初めて見たぞ!ホビートレインってなんだよ!おお!リニアってこんな感じなんだぁー!じゃねぇよ!山形新幹線独特な写真だな!俺はロボットじゃないよ!登録させろ!」

男は諦めずにもう一度受けるが更に難しいテストが出てくる。


「おい!連接台車ってなんだよ!もう鉄道いいって!
もうなったらこうだ!」



男は当てずっぽで選び[確認]をクリックした。

すると

連接台車とは
二つの車両の端を一個の台車で支えて連結している車両

おめでとうございます。あなたはロボットではありませんでした。

「やったー!当たったぜ!ってなんだったんだよこのテスト!説明もいらないよ!」

ようやく登録が終わりほっと胸を撫で下ろす。

本登録が完了しました。お疲れ様でした。
引き続きアプリをお楽しみください。
鉄道占い


いや、俺こんなのに登録してねぇわ!!
どこでこのアプリになったんだよ!なんだよ鉄道占いって
出会いだよ!俺が求めてるのは!・・・ん?あれ?
好きな人と相互乗り入れしたい?・・・試しにやってみるか・・・」


            完

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