第3回衆議院選挙岡山五区立候補予定者懇談会 要旨

2021年3月12日(金)19時~、第3回衆議院岡山五区 立候補予定者懇談会をzoomにて行いました。

機材トラブルの為録画に失敗したため鎌田佳輔さん、美見芳明さんご協力のもと概要を作成しました。(鎌田さんはその後出馬断念を表明されたため、鎌田さんの返答部分は削除しています。)

質問)コロナに関する情報は玉石混交で国内外を問わず様々です。どのような情報源から情報を得られていますか?(新聞、雑誌、インターネット等)

美見→主に新聞、とりわけ「しんぶん赤旗」から情報を得ています。地域の感染状況や自治体の対応、取り組みなどは商業新聞を利用しています。また、国や自治体の方針、施策、制度など詳細をインターネットで調べることもしています。「赤旗」を重視するのは、コロナ禍という未知の大規模な災害とそれに対する対策など、単なる事象の情報の正確性にとどまらず、同時に、社会的、政治的評価やそれに伴う対処方針を情報として必要と考えるからです。

質問)現在までの政府のコロナ対策をどのように評価されていますか?

美見→一言で、科学を無視した無為無策、逆行の対策と言わざるを得ない。昨年の全国一斉休校は科学的根拠も無く混乱をもたらし、全国民へのマスク配布は税金の無駄遣いと批判の的になりました。感染を抑え込む戦略を持たず、クラスター対策と濃厚接触者追跡だけの後追い対策は、無症状者による感染拡大を野放しにしました。緊急事態宣言を出し、自粛要請はしても、時短や休業、減収の補償が無いために、効果は無く、また、多くの業者の経営困難や廃業、倒産を生みました。その上、GOTOキャンペーンなど経済優先が感染を一層拡大させました。国民と野党の批判、要望をうけ、やっと特別給付金や持続化給付金、家賃補助、雇用調整助成金の特例など行いましたが、単発で、規模が小さく、医療機関の逼迫や困窮した国民への経済的支援も不十分です。

質問)PCR 検査はどのように行われるべきと考えますか?(何らかの条件付きで限定的にか条件無しか)

美見→政府の当初のコロナ受診基準「37.5度以上の発熱が4日以上続く」が受診抑制に働き、その後も症状ある人と濃厚接触者のみのPCR検査が、無症状者の感染拡大を広げました。無症状感染者を見つけ、隔離・保護することが重要で、そのために、PCR検査の抜本的拡充が必要です。共産党は、4都県の緊急事態宣言延長と新たな感染拡大、変異株の広がりの状況を踏まえ3月12日、政府にPCR検査の3点での申し入れを行いました。1つは、高齢者施設、医療機関、障害者福祉施設などの職員、利用者の週一回程度の定期的PCR検査。2つは、政府の打ち出したモニタリング検査(1万人程度)を10万人規模に広げる。3つに、変異株の検査の割合を抜本的に引き上げる。

質問)コロナ対策でモデルとする国や地域はありますか?それはどういった理由からですか?

美見→モデルとする国があるわけではありませんが、感染が比較的抑えられている国に学ぶ点はいくつかあります。日本がGOTOなど経済優先で感染を広げ結果経済も落ち込んだのに対し、ニュージーランド、台湾、ベトナムなど、やり方はいろいろ議論がありますが、まず、感染を抑え、国民の健康と命をまもることを最優先に取り組み、感染を抑えて、結果、経済も世界的にGDPが落ち込む中、増やしています。韓国、中国、トランプ大統領の失敗はあるがニューヨークなどPCR検査を大規模に実施し、韓国、中国は感染を比較的抑えています。アイスランドは、自粛要請に応じた事業者に100%補償し国民の協力の下に感染を抑えています。

質問)ワクチン接種や給付金業務など、実務が各自治体の大きな負担になっていると思われま
すが、どのような対策を取るべきと思われますか?

美見→給付金業務では、1人10万円の特別給付金の支給で自治体業務が逼迫、混乱した。
その原因は、国がこの給付を通じてマイナンバーカードを普及させようと画策したため、マイナンバーが無いと申請できないのかと勘違いした国民が自治体窓口に殺到、またマイナンバー申請と紙申請の2重申請のチェックに自治体業務が追われたことです。この期にマイナンバーの普及を押しつけるやり方は改めるべきです。また、コロナで生活保護申請が増えているが、申請に親族紹介・調査を行うことが申請の障害になっていることが国会でも大問題になりました。また親族調査のため、自治体業務の負担が大変大きい。本人の意思を尊重し、親族紹介を中止すべき。また、様々な給付の手続きを簡素化すべき。ワクチン接種では、いま、各自治体から国に要望が出されている最大のものは、各自治体に、いつ、どのワクチンが、どれだけ届くのか、早めの情報がほしいというものです。それと、之までに財政調整基金を取り崩した自治体も出てきており、自治体への財政支援が必要です。

質問)コロナに関するデマが飛び交ったり、差別や偏見が多くみられますが、どのように考えていますか?

美見→コロナ関連のデマ、差別、偏見は許されません。被害は甚大で、陽性者がでたことで誹謗、中傷、差別が酷く、医療関係者の家族にまで及んでいます。コロナに関するデマ、差別などを禁止する独自の条例を作って、対応している自治体も増えている。国は自治体任せにするのでは無く、対策を行うことが必要です。

質問)trips 協定(医薬品の知的財産に関する特許で貿易関連の協定)によりジェネリック薬品の
開発が出来ず途上国ではワクチン普及ができません。途上国側はコロナに関してはこの協定
から除外するように求めていますがどのように考えますか?

美見→途上国が、コロナワクチンの特許権の除外を求めているのは、当然だと考えます。
特許により途上国での生産が出来ないことに加え、ワクチン開発は、一部の先進国に限られ、高額で取引され、発展途上国は手に入れることが出来ずにいます。お金のあるなしで命が左右されてはなりません。その上、コロナ禍はパンデミック(世界的大流行)と呼ばれるように、人類的問題です。先進各国はじめ、全世界すべての人に等しくワクチンが行き渡るよう国際的枠組みを作るべきです。

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