エキゾチックアニマルのセカンドオピニオンの重要性 ④快方へ
④快方へ
うちから車で約40分ほどの距離のP病院には小動物に詳しいというS先生がいて、このS先生の見立ても、U先生とまったく同じだった。
1回の治療では取りきれなかったらしく、胃の中のガスも脱水症状もまだいくらか残ってるとのことで、U先生と同じ注射&点滴をしてくれて、内服薬(シロップ)をもらって帰宅。
こむは体重とともに体力も相当落ちたはずなので、即元気ハツラツというわけにはいかなかったものの、それでもU先生を呼ぶ前と比べたら、一日のうちにかなり顔つきがしっかりしてきた。
内服薬のシロップをあげる方法は強制給餌と同じ(シリンジでデグーの口に直接入れる)なので、こむにとっても飼い主にとっても大変な作業になるかと思いきや、このシロップはどうやら結構こむの好きな味がするようで、シリンジの先を口に近づけるだけで自分で飲んでくれるようになったのがとても助かる。
ちなみにU先生によれば、強制給餌を飼い主が2人で分担して行う場合、
のがコツとのこと。
◆結論と、現在
今回のこむの食欲不振と一連の体調不良については結果的に複数人の獣医に診てもらったわけだけれど、やはりA先生は診察も判断も、軽率かつ不適当すぎた。素人の私から見てもそう思う。
A先生の言うことを鵜呑みにしていたら、こむは本当に食事も水も摂れないまま死んでいたかもしれないわけで、それを考えるとゾッとするし、胃が2倍に膨らんでいたのに強制給餌をさせようとしていたことを思い出すと腹も立つ。
私自身の判断ミスもいくつかあったのでA先生のせいばかりにはできないし、A先生はおそらく、犬や猫を診てもらうぶんにはいい獣医なのだと思う。この辺りではわりと人気の病院のようなので。
ただ少なくとも、デグーを診察できるとサイトに書くのはやめてほしいと強く思わざるを得ない。
今回のこむの診察に関しては本当に酷かったし、我が家のデグーたちがA先生に診てもらうことは二度とないだろう。
そしてその落胆が大きかったぶん、U先生とS先生の鮮やかな診察には本当に感動した。
そんなわけで今回、人間に限らず動物でも、
「診察や診断に少しでも疑問を感じたらセカンドオピニオンに診てもらう」
というのはとても重要だという知見を得た。
仮にセカンドオピニオンも最初の先生と同じ見立てだったとしても、それならそれで納得の度合いは高まるだろうし、少なくとも「セカンドオピニオンに診てもらうという、打てたはずの手を打たなかった」という後悔はしなくて済む。
ちなみに前庭疾患については完治は難しいとのことなので、もしかして今後もP病院に通い続けることになるかなと思ったものの、S先生曰く
「結局のところ対症療法しかないから、予防のために通院したりする必要はない。症状が悪化したときに来てください」
とのこと。
そしてP病院に行った翌日から、こむは自力でチモシーをいくらか食べ始め、水も飲み始めた。
ただ、やはりまだ食欲が低空飛行状態なのと、呼吸が荒めなのも気になるため、次回の診察を予約している。
前庭疾患の症状であるフラつきなどは、現在のところ、日常生活に大きな支障があるレベルではないものの、一日に1~2回(1回につき10秒ほど)見かける感じ。
フラついてケージ内で落下して負傷するなどということがないように、ケージ内のレイアウトも少し変えた。
セカンドオピニオンの重要性の話については、一旦これで終了。
次回の診察の結果については、また今度書きます。