デグーのこむぎ、酸素ハウスをレンタルする
酸素ハウスレンタルまでの経緯
「肺炎疑い」により服薬で闘病を続けている「こむぎ」。
ある日の夜、様子を確認すると、明らかに様子がおかしかった。
いつもの前庭疾患の発作とも違い、大きな歯軋りをしながら、目を半ば閉じた苦しげな顔で口から大量のよだれを溢れさせ、よろよろと動き回っている。
見たことのないパターンだったので驚き、このまま死んでしまうのかと焦った。
夜間往診での診察の結果、再び鬱滞を起こしているとのことで、点滴75mlと注射2本、それから酸素マスクの処置。
大量のよだれや大きな歯軋りについての原因ははっきり分からずじまいで、先生曰く「鬱滞でもよだれが出ることもあります」とのこと。
あまり食べていないので、もしかして不正咬合になったんじゃないかと勝手に思っていたけど、
「不正咬合なら、よだれは一時的にじゃなくて常時出ます。食べていないことで今後不正咬合になる可能性はありますけど」
と言われた(※)。
※それから1週間ほど経った現在、実際にやや歯が伸びてきている。ただ、まだ口の中に刺さったりはしておらず、急いで削る必要があるほどではないという先生の判断で、ひとまずそのままになっている。
途中でこむが脱走し、リビングを走り回る様子を見た先生は、
「レントゲンで肺が真っ白く写っていたにしてはよく動いてる」
「そんなふうに写るレベルになると、普通は苦しくてこんなに動けない」
「ただし小動物は苦しくても動いちゃう子もいる」
とおっしゃっていた。
酸素ハウスについては、
という説明を受けた。
そして翌日の午前中、大量のよだれ&歯軋りが再び起こった。
ただでさえ右肩下がりだった体重が、この2日間だけで一気に約10g減少(161g→152g)。
回復の足しになるのならと、先生に紹介された酸素ハウスのレンタル会社「テルコム」(の代理店)に電話。
酸素ハウスを導入
レンタルしたのは小型ケージで、サイズは新聞紙の一面サイズくらい。高さは40cm。
お昼の12時ごろに電話して、できるだけ早く借りたい旨を伝えると、その日の17時過ぎには直接届けてもらえた。
即日対応してもらえるかは、在庫の有無などによっても変わると思うので要確認。
受け取り時に支払った初期費用は、
基本料8,800円+配送料6,600円=合計15,400円(現金のみ)。
小型サイズの月々のレンタル代は、毎月レンタル15日目までは日割り(一日あたり約1,200円)、それ以降は定額で約18,000円になるというシステム。
レンタル料の支払い方法は銀行振込のみ(このあたりは代理店によって変わるかも)。
うちは3匹いるから、今後も使うかもしれないと考えると買ったほうが安上がりな可能性もあるけど、急場凌ぎとしてとりあえず借りた形。
あと、酸素濃縮器が結構大きい&重くて、サイズはやや小型のスーツケースくらい。重さは25kg。
買った場合、使っていない時はかなり邪魔になりそうではある。
ちなみに設置してもらうと別途6,600円かかるけど、組み立てや設置の手順はシンプルなので説明書を見ながら自分で簡単にできるし、キャスターがついているので、平面移動だけなら問題なし。
ただ、上述のとおり重いため、家の2階などに置きたいけど腕力がある人がいない……という場合は、お金払って設置してもらったほうが安心かも。
んで、ハウスに給水器やら布団やら、あれこれ入れて、こむに入ってもらう。
このハウス、結構よく考えられた造りで、ヒーター用の電源コードを通す穴もあるのだけれど、給水器用の穴はない。ので、養生テープで固定。
でもテープ類をかじりそうな子なら、別の方法にしたほうが安全だと思う。
注意点
注意点としては、体がハウス内の酸素濃度に慣れた状態で突然ここから出すと、濃度のギャップで体調が悪くなってしまうことがあるので、出す前にはハウスの窓を開けて15分ほど体を慣れさせてからのほうがいいとのこと。
ただ、少しでも窓を開けておくと自力でそこから出ようとしてしまうので、我が家では左右2つの窓のうち右側だけに100均で買った金属網を貼り付け、脱走防止。
出す前にはこちらの穴を開けておいて慣らしている。
また、酸素濃縮器を加湿器と同じ部屋に置くと効果が下がるそうなので、うちではデグーたちがいる部屋からドア一枚隔てた廊下に置いている(酸素を出すホースは最長9mまで延長可能)。
ハウス側面の上部には、持ち手にもなる穴がある。
レンタル会社の人からは「ここは普段は開けておいても大丈夫です」と説明されたけれど、痩せているこむは一度ここから脱走した。
付属のパーツで塞げるようになっているので、脱走されそうな場合は塞いでおくのが吉。
肺自体はまだ全く良くなっていないけれど、酸素ハウスのおかげもあるのか、現在のところは、大量のよだれを出して苦しむという姿はそれ以降見ていない。
先日エキゾチックアニマル専門の病院に行き、投薬内容も変わったので、その内容や状態についてはまた次回書きます。