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デグーのこむぎ、永眠しました


2024年2月5日、こむぎが3歳10ヶ月と17日で息を引き取りました。

闘病生活は約4ヶ月。
脳神経と肺になんらかの重大な疾患を抱え、また、固形物が一切食べられないという症状もありましたが、最後まで正確な原因や病名は不明のまま。
エキゾチック専門である主治医も見たことがないケースだと言っていましたので、おそらく現在のデグー医療の限界なのでしょう。
もっと研究が進めば、ひょっとすると10年後くらいには解明されているかもしれません。

1月の頭からはドロドロにふやかしたペレットでしか食事と水分を摂れなくなり、体重がどんどん下降を続けるジリ貧の時期が続いていました。
そしてその時間がそのまま、お別れを覚悟するための時間となったともいえます。

亡くなる前の容態


◆体調:
1月下旬に撮ったレントゲンでは、肺は少し良くなってきているように見えると言われたものの、全体的に見ると体調は悪化。
なんとなく、やはり脳神経の問題が大きかったのかなという印象です。

前庭疾患については症状の出方に波があり、身体がほとんど真横に傾いてしまい、這うようにしか移動できない日があったかと思うと、2日ほどでまたマシになる……というのを不定期に繰り返していました。
亡くなる前日あたりから、またちょっと発作のようなものが出ていました。


◆体重:
減少を続けつつも12月ごろは140g台で踏みとどまっていてくれたのだけれど、1月中旬に130g台まで落ちてからは早く、120g台、110g台、そして100g台へと落ちていきました。

亡くなる直前の体型。もう骨しか残っていませんでした


ここ3ヶ月間の体重の推移。もとは200g以上ありました


◆食事:
途中まではシリンジであげていたけれど、ふやかした状態なら自力でも食べられることが分かったので、方針変更。
ふやかしたペレットと薬を混ぜたものを、直径約10cmの平らな豆皿いっぱいに入れ、それを一日に4〜5回交換するようにしていました。

自力で食事する意思はありました


飲み込むのが難しいのか、食べるのも一苦労といった様子でしたが、亡くなる前日まで頑張って少しずつ口にしていました。

薬を強制給餌みたいな方法で飲ませるのは毎回すごく嫌がっていましたが、フードに混ぜる方式にしてからは毎日穏やかに過ごしていて、その点はすごく良かったなと思っています。

最期の日から火葬まで


亡くなる日の前日あたりから目に見えて元気がなく、翌日、急遽病院に連れていきました。
その日の体重は103g。
病院でも、もうほとんどできることがない状態。

とりあえず点滴をしてもらって帰宅後、ぐったりして動かず、身体が冷たくて、呼吸のペースは34回/分 になっていました(通常は平均75回/分 とのこと)。

今まで何度も、飼い主側が「いよいよもうダメかな」と思っても、こむはなんとか持ち直してきてくれていました。
ですが今回ばかりは本当にもう限界だと素人目にも分かったので、そこからはずっと、タオルと、タオル越しのホッカイロで温めながら抱っこしていました。

最期の時間


四肢もまったく力が入っておらずぐにゃぐにゃしていて、私の手の上に乗ったままほとんど動かない状態が3時間ほど続いたのち、亡くなる30分ほど前から、時々しゃくりあげるような声を小さく出すように。
呼吸が苦しくなりはじめていたようでした。

平日でしたが、幸運なことにたまたまその日は夫も家にいて、2人で声をかけながら見守る中、こむは亡くなる1〜2分ほど前には口を開けて呼吸しはじめました。

でもおそらくそれほど長い時間苦しまずには済み、18:35に突然大きく全身を伸ばしたかと思うと、音も立てずにあちら側へと渡ってしまいました。

穏やかで物静かな、こむらしい最期でした。

亡くなった後、真っ先にしたことは、お湯で身体を洗うこと。
ふやかしペレットは、食べる時にどうしても体毛のあちこちに付着し、固まってしまいます。
その汚れをお湯で手早く洗い、一晩は保冷剤で安置したのち、翌日火葬。

ちなみに死後にお風呂に入れる(お湯で身体を洗う)ことについては、ネット上では賛否両論ですが、主治医に事前に確認しておいたところ「全然問題ない。シャンプーしてもいいし、死後硬直が始まってたとしてもOK」とのことでした。

まだ生きてるときの写真。ふやかしペレットで汚れてしまっています


みつとまめにも、こむの亡骸に挨拶してもらおうとしましたが、みつは遺体にまで普段通り噛みつこうとしたので、挨拶どころではないまま終了。まめはこむの顔の匂いをかぎ、お別れっぽいような仕草を少ししてくれました。

火葬。お花に包まれて

ちなみに火葬の際、身体の周りに置いたお花については、自分で用意するシステムでした(ペット霊園にもよるかと思いますが)。
霊園のほうでも少し用意してくれてるかも? と思ってましたが、そこに関しては用意はないようだったので、買っていってよかったです。


いざこの時を迎えてみると、「自分たちに可能な範囲でできる限りのことはした」という思いが半分と、「たいして力になってあげられなかったな」という思いが半分。
でも仮に、無制限に時間とお金をかけてケアすることができていたとしても、きっとこの気持ちは同じだったのではないかと思います。

もともとこのnoteを書き始めたのは、同じような症状をもつデグーの飼い主さんの参考になればという理由からでした(自分自身の備忘録でもありますが)。
ですが結局、こむぎの病気については不明瞭な部分があまりにも多く、あまり他のデグー飼いさんの参考になるような部分はなかったかもしれません。
歯痒いですが、いつかはこの病の原因が解明され、治療法が見つかることを願っています。
それと我が家には他にもデグーたちがいるので、今後も更新はぽつぽつ続けていきます。


以下は感傷的な余談となりますが……
この4ヶ月ほどの看病(介護?)生活の中で、個人的に特に思い出深いのが、1月下旬のある日、ご飯を食べようとしていたこむの身体がフラついたときのこと。
こむは平皿のどろどろペレットの上にベシャッと思い切り倒れ込んでしまったのですが、「あーもー最悪だわ」なんて不機嫌になることもなく、すぐに起き上がり、めげずに懸命に食べ始めました。
まっすぐな心の強さを感じて、なんだかすごく感動した出来事でした。


こむがいた4年弱、振り返ればあっという間だったけれど、最後の病気のことを除けば楽しい思い出しかありません。

本当にありがとう。またいつかどこかで。


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