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【ハンター×ハンター】念能力六性図により全ての能力系バトル漫画が説明される【岡田斗司夫】

2017年6月回 HUNTER × HUNTER 単行本5〜7巻までの内容 ククルーマウンテン編と天空闘技場編を解説
冨樫の漫画力の高さだけでなく例の念能力の体系を示した六性図が出る
過去の作品も含め全ての能力系バトル漫画がハンターハンターにより説明されてしまう歴史的な転換ポイント



今日は

ククルーマウンテン編と天空闘技場編

ここが前の最後

キルアは俺の友達だ 絶対に連れ戻す!!

じゃあ家までおいでよって言われて

ククルーマウンテン

この頂上に俺達一族の棲み家がある

ここからククルーマウンテン編が始まる

これが37話なんだけど

38話ジン=フリークスってタイトルで

まだ

ハンター試験が終わってないことが告げられる

ゴンたちはハンター試験に合格したんだけど

サトツさん達がちょっと裏で話してて

危うく話しちゃうところだった

ハンター試験実はまだ
終わってないよということで

何かまだある

でも

ゴンもクラピカも

あとレオリオも

それには気付かず3人で

じゃあククルーマウンテン行こうぜ

「どうやって行こう」と調べる

ネットで調べてるうちに

自分の父親の情報を調べてみたら

そしたら 何も残ってないと

自分のこの

情報社会の中で

ここまで自分の持ってるデータを隠せるのは

一国の大統領クラスの権力が
ないと無理だということで

お父さんって実は
すごいやつだったってことが

ゴンにジワジワわかってくる

だから

これからククルーマウンテン
に行くってことで

すぐにキルアの話に持って行かずに

キルアがいま拷問受けてるんだけど

その拷問受けてるのが出てくるのは

だいぶ後になる

そこまでだんだん Step By Step で

とりあえず

ハンター試験編の前半が

すごいスピーディだったんだけども

ククルーマウンテン編になってからちょっとね

スローに もう1回ペースを整えると

次の39話が侵入者で

ククルーマウンテンに行こうとしたら

なんと意外なことにというか

肩透かしなことに観光バスまで出てて

ここは暗殺でお馴染みの
ゾルディック一家の本拠地でございます

という風に観光バスの
お姉さんが案内してくれて

ゴンとクラピカとキルアは

おいおい本当かよ

そんなに有名だったの?言ったら

「こっから向こうに行くと死んじゃいます」

ってバスガイドが言って

「お姉さん僕たちここで降ります」
って言ったら

坊や達バカなの?

「ここで降りたら死んじゃうのよ」と言われて

ゴンが降りようとすると

力自慢みたいやつが降りていって

ゾルディック家か 俺たちが退治してやるぜ

ってザコ丸出しの感じで行ったら

あっという間に骨だけになって帰ってきて

バスはそのまま出てしまう

まぁこんな感じで

簡単にコロされると

でもそこで

ちゃんと表門を開けなければ
中に入れないという表現が出てくる

門っていうのが

一番小さい1の門から

最後の7の門まであるんだけども

1つ目の門が2トンの重さがある

だんだん2倍2倍2倍2倍になってきて

キルア様がこの間帰ってきた時は

3の門まで開けた

3の門は

2×2×2だから

いくらだ

16トンの重さがある

最後の7の門なんか俺さっき計算した

128トンなんだよ

どう考えても

体重が100キロ以下の人間が

128トンのものなんか
動かせるはずがないんだけども

ここら辺が 俺がいつも―

ハンターハンターを考える時に―

真面目に考えることが馬鹿らしくなる瞬間

そんなこと言い出したら

別にドラゴンボールだってさ

Dr.スランプだってさ

なんかワンピースだって

全部同じなんだけども

ちょっと無茶な数字はやめてほしい

40話がゾルディック家で

門から入れないということで

ゴンがキレて執事に電話したら

会いませんと言われて

もうむちゃくちゃキレると

中に入ろうとしたら

番犬がいて

犬がいるという

犬に食い殺されるって言ったら

ゴンがそれでも入るって言う

門番のおっちゃんは結構いい人で

この子はきっと山の中で友達・・

動物と一緒に友達になったんだろうな

と思ってゴンを入れてあげる

動物に会った瞬間に

ゴンがこんな表情になっちゃうんだよ

ゴン君わかったかな?

あれが完璧に訓練された狩猟犬ってやつだ

その目が何も映ってないと

君はいろいろ毎日動物と遊んでたんだろうな

ゴン君こいつに勝てると思うか?と

嫌だ怖い 絶対戦いたくない

それまでゴンの能力であった

どんな動物とも仲良くなれるみたいなものが

ここで一瞬で裏返される快感

ゴンはそれまで未知の力があって

例えば

ハンター試験会場まで
案内してくれる魔獣キリコと―

一瞬で仲良くなったりできる

あらゆる生物と仲良くなったりできる

と言うはずだったのが

それが一瞬でクルッと
裏返されることによって

こっから先の冒険の難易度を
グッてあげている

ちょっとなかなかない

地味だけど面白いシーン

結局それが駄目だからってことで

特訓するんだけどさ

特訓シーンね

俺あの

面白いなと思うんだけども

これ全部あの同じ40話

電話して キレて

ミケ(番犬)に会わされて

ゴンが戦えないと思って

じゃあ訓練するかって言ったら

訓練するということで

訓練のシーン先に見せなきゃいけない

訓練っていうのが

スリッパどうぞ 片方20キロありますが

湯のみも何十キロもあるってことで

お茶飲みますか

湯のみ20キロありますと

パーっと言われる

亀仙人の修行みたいなことをやらされる

この亀仙人みたいな修行をやらされてっていう

こういうのが出るのかなと思ったら

これこんだけコマ数ですごいスピーディー

いきなり次のページで

あなた(レオリオ)だったら体格もいいし

1ヶ月ぐらいで1の門は
いけるんじゃないのかって言ったら

まさか2週間で開けてしまうとはってことで

訓練すればと言ってて

湯のみとかを20キロ

スリッパとか20キロって見せてるのに

その修行シーンなしで

次のコマでいきなりにギーっと開けて

いやーまさか2週間で開けるとはっていう

このテンポの良さ

細かく細かく詰めてるところと

一瞬で流れていくところの思い切りが

やっぱハンターハンターすごい気持ちがいい

これが40話

40話でいきなりサーっと展開させて

41話ゾルディック家で

執事のカナリアって女の子が出てきて

それが止めると

止めるのにゴンが無理やり行こうとして

何度殴られても行こうとすることで

ゴンの人間力かな

これまでもよくあった

ハンゾーに

お前殺すぞって言われたら

「それでも俺は行くのやめない」

「親父に会いたいからだ」というので

ハンゾーが心を動かされて

「じゃあ俺が負けだ」っていう


ゴンはね 何かというと

人間力で解決するんだけど

今回もそれで行こうとしたら

いきなりそこで

情にほだされそうになった
カナリアという執事が

横から狙撃されて

狙撃したのがキルアのお母さんという

とんでもない展開になっちゃう

ゾルディック家 41話

キルアの母親と

弟か妹か未だに分からない奴が出てくると

次の話が42話で

ようやっとここで

囚われていたキルアが出てきて

お兄ちゃんに散々拷問されてて

おじいちゃんがもういいと言ってるぞ

もういいぞって言ったら

その鎖をブチブチとちぎって

お父さんのところに出頭する

お父さんと会った時に

お父さんが

後継ぎとしてゾルディック家を―

継がさなければいけないのは
明確なんだけども

ちょっと2人だけで話しようってことで

結構人間っぽい話をする

わかったお前はもう自由だ

だか一つだけ誓え

絶対に仲間を裏切るな

いいな

誓うよ 裏切らない絶対に!

お父さんと約束してしまう

これがその

シルバってお父さんなんだけども

いい話っぽく見えてるんだけど

後でシルバがニヤッと笑いながら

あいつは絶対に帰って来るって言うんだけど

これが呪いになってる

ていうのは

絶対に仲間を裏切るなって言って

キルアみたいなストイックな
性格の人間に言っちゃうと

何やっても

自分がやったことは裏切りだと思っちゃう

だから

これは後で必ず友達を裏切る
って自分で思い込んで

その時にゴンが

それは裏切りじゃないよって言おうとも

キルアは裏切りだと思い込んで
帰ってくることになるだろう

ブーメラン的な呪いをかけてる

普通の漫画の伏線

ちょっと心理っぽいんだけど

伏線なんだけども

まあもうこれね

作者回収するつもりないよね

この一連のシリーズで

色々話すつもりなんだけども

ハンターハンターには

もう作者が

この伏線はもういいや

と諦めてる伏線が色々ある

これはそれの第1号

多分これが原因で

キルアがゾルディック家に戻ってくる
エピソードはもうたぶん描かない

キルアはただ単に成仏したからね

妹のこと忘れてた

針のおかげで妹のこと忘れた

妹のこと思い出した

俺はこれからしばらく
妹のために生きるんだ

じゃあバイバイって言って

めっちゃ幸せそうに成仏しちゃったから

これであの伏線は一応あったんだけども

ないと思っといてください

次の43話で

執事団が足止めして

コインどっちに入ってるというクイズ

これももうパズルだよな

だからその

ハンターハンターっていうのは

バトル漫画に見えてるんだけども

実は大半のクエストが

パズルであったり

謎解きであったり

単なる頭脳勝負であったり
する場合がすごく多い

その辺の

力勝負と頭脳勝負と

パズル(気づき勝負)みたいなものの

配合がすごく上手いから

僕らはついつい

バトル漫画みたい読んじゃう

もしバトル漫画と人情とか順番にこう―

バトル人情バトル人情ってくるような

ワンピースの単調さに飽きた人間は
ハンターハンターに行くし

バトル人情バトル人情で全然飽きねえよ

っていう人はワンピースで我慢できるし

ワンピース最高ってことになるし

そこら辺がなかなか面白いとこだと思う

44話で天空闘技場編

まあお金なくなったし

能力も身に付けなきゃいけないってことで

レオリオとクラピカが退場する

いつ帰ってくるのかわかんない退場にして

バトルもの開始と思えた

天空闘技場なんだけども

実はその(正)キルアの家で

湯のみとか持ってたんで

訓練されてしまってたと

なので

ゴンはキルアに

お前あの門通ってきたんだよな

だったらもうただ押すだけで
いいよって言われて

「押す」ってやったら勝っちゃった

うわ俺いつの間にか強くなってた

どっかで見たことがあるなと思ったらさ

いい加減にしろよ

ドラゴンボールそのままじゃねーか

ドラゴンボールで悟空が―

いつの間にかすごく強くなってたので

相手を押しただけで勝ってしまって

えらいこっちゃと

俺たち強くなっちまったぞ

クリリン絶対本気で戦っちゃダメだ

てシーンがあるんだけども

よっぽどドラゴンボールリスペクト
なんだよねこのシーンは

本当に同じような流れで書いてる

修行から何から

亀仙人の亀の甲羅何十キロというところから

スリッパ湯呑みっての同じように見せといて

ドラゴンボールでは懇切丁寧に描いてた

20キロの甲羅つけて何するのかを

まるまる飛ばして結果だけ描く

でも

天下一武道会みたいなものが

ちゃんと設定してあって

初戦の勝ち方をまったく同じ配置にするのが

やっぱドラゴンボール意識してて

リスペクトしてるのが面白い

45話 レン

この回あたりから

ハンターハンターのメインである念能力

オーラを使った念の能力が

ジワジワと出てくるようになってくる

最初は

ゴンがもうどんな相手も
ポンポン倒せるんだけど

ところがキルアは

最初に対戦したズシっていう

すごい弱そうなクリクリ坊主の子供を

どうしても倒せないと

なんか勝つことはできるんだけど

全部テクニカルヒットで
判定勝ちしてるだけで

KOさせたいんだけど

ゴンみたいに相手をKOさせて

ゴンに俺もやれるぜっていうところ
見せたいんだけど

ところがズシをどうしても倒せない

それはなんなのかって言うと

どうもそこにもう1つ能力があるらしい

と分かるところまでが45話

46話はネンという回

カタカナの”ネン”なんだけども

快調に2人が勝ち進んでるんだけど

余計に快調に勝ち進めば
勝ち進むほどキルアの中では―

何であのズシっていう子供に負けた・・

負けたというか

完璧に勝てなかったんだ

KOできなかったんだってのが

重くのしかかってきて

師匠のウイングさんって人を
紹介してもらって聞くと

心を燃やす燃(ネン)を教えてくれる

心を燃やす燃(ネン)っていうのが

心の中で激しく思って

それ決意して意識すると

物事が動くと言われる

それを説明するために

お前をコロすってウィングさんが言って

強く思った瞬間にダン!て

何かって言うと

キルアが逃げちゃったんだ

ここに足跡だけがあるんだけども

ゴンの横にキルアがいたんだけど

キルアが一瞬でいなくなった

それをウイングさんが見て

ウイングさんが「今のが錬(レン)です」

練(意思)が強ければ発(行動)に足ります

ということで

これを聞いている

キルアの顔のアップがあって

そのキルアはどこにいるのかって言うと

ウイングさんの後ろの天井と壁の間に

すごい警戒してへばりついてる

すごいかっこ悪いんだけど

漫画の描き方としてやっぱすごいいいよね

この

お前をコロスと言って

目つきが変わった瞬間に

擬音だけして

キルアがいる位置だけが示されて

ウイングさんが何も関係なかったかのように

キルアがさっきまでいた場所に向かって

説明していて

そのキルアは目をずっと離さずに

ウイングさんを見つめていて

ウイングさんが淡々と説明してきて

この一連の流れの構図ってね

ちょっとでも漫画書く人は

今言ったシーンを

自分が絵を書いたら

本当にこのコマ割りで
描けたかどうか意識してみて

そしたらこの冨樫っていう人間が

いかに漫画が上手いのか分かるから

これ本当にねスゲーよ

念能力で描いてんじゃねーのかな

本当のネンがなんなのかが

この46話の終わりぐらいで出てくる

47話 見えない壁っていう回で

200階まで勝ち進んだんだよ

ところが200階までエレベーター
で上がったゴンとキルアが

天空闘技場のね

上の階に行くにつれて強くなるんだけど

200階まで上がったら

エレベーター降りた瞬間に

なんか怖くて前に進めないと

それで無理やり前へ進もうとしたら

なんかもう足が一歩も進まなくなったら

そこに

なつかしやヒソカが座ってて

ヒソカがまだ早い通さないって言ってくれる

いよいよここら辺で
念の説明があるんだけど

気になるのは

ヒソカめちゃくちゃ親切

お前たちにはまだ早い通さない
って言ってくれてるわけだし

こっから先延々修行してくれてるから

危うくヒソカが

いい人になっちゃってるんだけども

いよいよ念の説明が始まった

僕が主催している

DMMのオンラインサロンがあって

そこにハンターハンター部がいる

ハンターハンター部の
部長がヤムアキってやつで

今これ撮ってるカメラの
向こう側にいて笑ってんだけども

ヤムアキくんの説では

念はあとで思いついた説

つまりハンターハンターの連載初期は

お話の流れは考えてたんだけど

作者は絶対念のこと思いついてない

確かにそうなんだよ

1話からの流れでみたら変すぎる

だってキルアって

後で出てくるんだけど

キルアの家の執事の婆ちゃんまで
すげー念能力使える

家族全員キルア以外ほぼ念能力使える

何でお前だけ使えねえんだよ

変なんだよ

だから

途中で思いついた

ヤムアキ説 何で思いついたのか?

実は

ゴンとキルアの実力差をなくすため

こっから先いろんな敵と戦うんだけども

キルアがこれまで

正体不明ミステリアスですごい強いと

実力差を数値化すると

ゴンが100だとしたら
キルアは1万ぐらいある

これをなんとか同じぐらい
どっこいどっこいにしないと

こっから先のクエスト・修行シーンとかも

クリリンと悟空が修行する時って

実力差がありながら

やっぱ同じ修行を受けて

同じように強くなるという表現ができる

そういうものが必要だから

どっかでゴンとキルアの実力を

似たようなものにしなきゃいけない

それにはどうするかって言うと

念能力という概念を入れて

強さを100万足しちゃおうと

これまで100と1万の差があったんだけど

そうすると

100万100と101万の差しかなくなる
ほぼ実力差関係なくなる

実際ここから先グリードアイランドとかでも

実力差はほぼ同じになってんだけど

念能力てやつを

連載途中で思いついて

無理くり入れることによって

ハンターハンターは

劇的に面白くなった

なかなかね

途中までこんなに
作者が思いついてないことが

明らかにわかってて

途中で思いついた作者があまりに嬉しくて

説明しまくってるって漫画なかなかない

いいと思うよ

47話が念の説明初めてやってくれた

48話 ヒソカの条件で

ウイングさんから念の説明がされて

じゃあ君達に

オーラが見えるようにしましょう
って背中に手を当てて

全身の精孔っていう毛穴みたいなものから

オーラが吹き出すシーンをちゃんと描いてる

そっから先修行シーンが
あるのかと思ったら

「そのオーラを・・」と説明してたら

もういきなり画面暗くなって

次の日ヒソカが廊下で待ってんだよ

そうするとオーラを全身にまとった2人が来て

なんとかここまで来れたって言ったら

ヒソカが「よしパス」と言う

またもや出ました

修行シーン一切なし

すごいよね

修行が必要とかオーラすごいとか

念とはこんなもんかって
プロセスを描きながら

読んでるほうが退屈に感じて

描く側が実は

描かないと読者が
分かんないんじゃないかな

て思ってしまうプロセスを描かない

プロセスを描いちゃうと

こっから先いろんな修行があるからさ

もう全部似たようなもんになっちゃう

なのでここはあえて描かない

ここで念の修行描かなかったからこそ

グリードアイランド編の

ビスケが教えてくれる念の基礎修行が

すごい面白く見える

でもここで

ウィングさんが概念だけ教えて

なんかちょっと言葉で教えて

考え方を教えただけで

ゴンとかキルアが身につけてしまう才能

あの2人の才能恐ろしい
というシーンだけで

ヒソカの試験をパスするって言う

このすっ飛ばしのおかげで

この漫画は凄いスピーディな展開になってる

この後3人これから
対戦する相手が出てくる

3人とも障害者

車椅子に乗ってる人間

足が1本しかない人間

片腕しかない人間

ってのが出てくるんだけど

それがなんでか

なんでそんな状態なのかっていうのも

念能力の恐ろしさとして
後々解説されてくる

49話 戦闘開始

いよいよ やっと

天空闘技場に入ってて

やっと始まったバトルシーン

ウイングさんの教えを破って

ゴンはついつい我慢できずに

独楽使いのギドと戦ってしまった

まだまだ君たちは戦えない
と言われたんだけど

独楽使いのギドと戦ってしまって

攻略法が見つからない
っていう絶望の回があって

50話 ゼツ っていう回では

まだ作者にも念能力の体系化が出来てない

だから

ちょっとパネル作るの忘れちゃったんだけども

独楽使いのギドとの戦いのときに

操作系って言葉が出てきてない

なので

発の一種で物質にオーラを送り込んでる

っていう風に一生懸命説明してる

そこら辺のねなんかね

ウイングさんの説明が

念能力が既にあるウイングさんが

念能力が既にある弟子のズシ
に教えてるんだけどさ

すごい心もとない説明

だから後で体系化を1回でやるんだけど

そこまでは何かね

なかなか途切れ途切れの
説明になってるので

単行本持ってる人は
是非読み返してくれると

ここら辺の一生懸命

オーラの説明というのは

いかに思いつき思いつきで
やってるのか分かっていいと思う

念を絶って勘でコマを避けて

戦いながらの修行をやって

それでヒソカがゾクゾクする
という描写を入れて

ゼツという回 50話が終わり

51話の点っていう回は

どうやって負けたのかという
描写を一切はしょって

いきなりキルアにゴンが怒られていて

全身12箇所骨折してると

全治4ヶ月と医者が言ってると

キルア「何考えてんだ」

ゴン「ごめんごめん」

って謝るシーンから始まって

もう本当にあのあれだよね

エヴァンゲリオンの
見知らぬ天井みたいな

最初の使徒との戦いの
シーンがないかと思ったら

いきなり病院から始まって

ちゃんと回想シーンであるぞっていう

こういう倒置的な関係っていうのは

ハンターハンターではわりとやる

つまり

こういうシーンが来るだろう
と思ってた物を

回想シーンにすることによって

因果関係をすっ飛ばして

美味しいポイントだけ見せる技法

なので面白くない戦闘は描かずに

回想で2ページだけ見せて

その戦闘シーンを表現してる

同時にクラピカが久しぶりに出てきて

ようやっと

ハンターの紹介状を
見つけるんだけど雇ってもらえない

なんでかというと
念能力がないからだ

あなたはここを見つけたっていうことは

頭が良いことは十分わかったけど

それでも十分じゃないわ

クラピカ「俺に何が足りないと言うんだ」

「これが見えなきゃダメね」って言って

念でドクロのマークみたいの出てくる

つまり

ゴンがどんな動物とも友達になれるのが

ゾルディック家の猟犬相手に
通用しなかったかのように

クラピカがどんなに
頭が良くても通用しない

それまで持っていた優位的な設定を

無効化するシーンがクラピカにもある

そこのバランスをちゃんととってる

52話のカストロという回は

ゴンはしばらく全治2ヶ月ってか

医者からは4ヶ月と言われたんだけど

キルアがサバ読んで2ヶ月と
ウイングさんに言って

ウイングさん
「2か月のあいだ戦闘も修行も禁止」

と言ったんで2ヶ月間戦えない

キルア編に入って

カストロって相手が出てきて

カストロっていうやつがどんなに強いのか

ヒソカはすごいんだエピソード

キルアもカストロの近くに
行こうとしたんだけどかなわない

ヒソカも試合が始まったら

カストロに一発殴られてしまう
っていうのを見せて

キルアとカストロすごい

カストロ強いっていう風に見せる

53話のダブルという回は

なぜかカストロが

ヤムチャの狼牙風風拳を使う

もうこの狼牙風風拳を使った時点で

実はこのハンターハンターってな

裏ドラゴンボールなわけで

お前は負けるよフラグ

やっぱりカストロは負けてしまう

やられ役の技だから
使っちゃだめだと思うんだけども

まだこの回では

ヒソカは右腕を切り取られると

カストロの能力ダブル(分身)

の解説が出てくる

この解説のとこに出てくる

『超常現象の辞典』て本が引用で出てくる

普通これ「民明書房」なんだけど
※架空の出版社


ちゃんと「青土社」って書いてる

あれって思って「青土社」で検索したら

Amazonでまだ売ってたから

さっき注文したから来週には届くと思う

あったんだ

民明書房じゃなかったんだって思った

54話 敗因というわけで

ヒソカは左腕も狼牙風風拳で奪われて

しかしなぜか右手が復活してる
という不思議なシーンを見せる

勝つんだけども

なんでお前負けたのかって言うと

人間のように複雑のものを念で再現し

しかも自由に動かしたりするのはすごく大変だ

どれぐらい大変かというと

その能力を覚えてしまうと

他の能力を使えなくなってしまう

僕はそれを容量が足りなくなると表現してる

キミの敗因は容量の無駄使い♥

自分の分身の人間を

思い通りに動かすことによって

念能力には限界がある

オーラには限界がある

そんなことやったら容量の無駄遣いだ
と言って勝つんだけども

ちょっと待てよと

今現在のハンターハンターどうなってんだ

幻影旅団のコルトピはビル出してたぞ

後々になったら

ツッコミどころ満載の

じゃあなんでそんな相手にこんなに

ヒソカは苦戦してんだよ 血まみれになって

この頃までは作者は

オーラって言うか

念能力っていうのを

自分の分身を出して動かす
みたいなことをしたら

容量の無駄使いで負けてしまう

そうじゃなくて

俺(ヒソカ)がやってるような

バンジーガムとドッキリテクスチャー

ぐらいの能力が一番使い勝手がいいんだよ

と思ってんだけども

もうむちゃくちゃだ

これも後になって考えたら

これで負けたカストロかわいそう

次のですね

55話 ヒソカは・・・っていう回

55話のヒソカは・・・って回が
俺かなり好きなんだけども

前回の戦闘シーン

カストロの戦闘シーンの意味と

あとヒソカの能力の種明かしの回

全部で19ページある

そのうちの10ページが文字の羅列

説明の塊

この辺から作者が念能力をまとめだした

これそのうちの

連続した8ページを一覧にしてみた

この順番で読むね

1・2・・・7・8なんだけど

もう少年漫画じゃない

なんかあの

科学の本みたいになってんだけど

めちゃくちゃ字が小さくて

アップにしても読めないぐらい

① こうやって

② ごまかして

③ ヒソカこの能力2つがあって

④ こんな能力だった

⑤ こうやって勝った結果

⑥ こういう流れになったと

⑦ ヒソカはこういうふうに思っていて

⑧ ヒソカはこの能力が自分に
最も適してると思ってるって言う

ジョジョみたいな変な決めポーズ

やっと次と

この8ページの連続はほんとに凄い

是非皆さんも単行本で確認してください

文字の圧倒量

前回話したトンパさんの―

多数決の罠のときの

文字の連続にもめまいがしたけども

今んところ連載で

この8ページが密度が一番高い

ヒソカがもう一人の主人公
と作者が確信した回

ヒソカっていうのが

このお話の中でメインに出せない

なんでかって言うと

メインに出したらゴンとしょっちゅう
対戦しなきゃいけないじゃん

なんでジン=フリークス ゴンの親父が

なかなか出てこないのかって言うと

これも最後のキラーカード

ゴンとジンが会ってしまったら

この話終わりを迎える

とにかくジンはすごくて

ゴンはいつまでたっても追いつけない

というのでないと話にならない

のと同じように

ヒソカもとてつもなく不思議で

とてつもなく強くて

ゴンがいつまでも追いつけない

っていう風に作者が決定した

つまりいずれ

キルアにしても

クラピカにしても

もちろんレオリオにしても

ゴンは追い抜くかもしれないんだけど

最後の最後まで追い抜けない
この2人だって決めた回

ジンは安っぽく出すわけにいかないから

とりあえず頻繁に出してくる

ゴンの目標として

ヒソカはこの回で設定された

以後は軽々しく内面は描かないけど

今回に限って内面みたいなもの
ちょっと描いてる

以後クラピカとかキルアは
どんどん神秘性を失って

ヒソカの無敵ぶりを

見せる流れっていうのか

それを解説するような流れになる

この回で面白かったのが

マチとの対話

ヒソカが幻影旅団の団員だったのが分かる

マチが全員必ずヨークシンに集合と

ヒソカ「団長も来るのかい?」

マチ「おそらくね」

マチ「今までで一番大きな
仕事になるんじゃない?」

ヒソカ「それは怖い♥」

ヒソカ「ところでどうだい?今夜♥」

と食事に誘う

ヒソカ「一緒に食事でも・・」

(マチが)行っちゃう

そうするとヒソカが「残念♥」

さあこの残念っていうのは

何なのかっていうと

実はここの手前の「・・・」

「団長も来るのかい?」で

何があったのかって言うと

実はヒソカはゴンと戦ったんだよね

ゴンと戦ったので

いずれゴンはすごいライバルになるだろう

ということは

今一番夢中のおもちゃは

もう使っちゃってもいいかなっていうことで

「団長も来るのかい?」は

いよいよ団長と戦うことを決意した
ので―

もうすぐマチは自分の敵になる
ので―

「どうだい食事でも」になって

マチが断ったから残念っていう流れ

つまり

ここで俺と食事しておくのが

もうお前の人生の最後の楽しみだよ

でもあるし

俺と仲良くしてたら
味方に引き入れることができるかな

そうするとマチが生き残る
可能性があったかな

っていうのも全部含めての「残念♥」

この一連のセリフで

肝心のところで顔を見せてない

団長も来るのかい?のところで

吹き出しで顔を隠す

それは怖い♥

ところでどうだい?今夜♥

というとこにも顔を見せない

食事でも一緒にって

嘘の笑顔だけ見せて

残念♥っていうところで

本当の表情がチラッと見える

この辺りのその

やっぱり

漫画の書き方が上手い
という言い方になっちゃう

ハンターハンターって語るときに

設定の上手さがよく語られるんだけど

漫画家として

どういうコマでどういう顔を見せて

どういうふうにするのかが

やっぱ本当に桁違いに上手い

その割に

マチの顔とかが

幽遊白書の頃からキャラ変わってない

この親しみやすさもあっていいよね

56話 修行再開

念の説明と

個人にあった資質って説明があって

ヒソカの対戦ビデオを見る

ヒソカとカストロの対戦ビデオを見たときに

凝 オーラを目に全部集めて見る

その結果実は

ヒソカが使ってるゴムみたいなやつを

ズシには見えるんだけども

ゴンとキルアには見えないって説明があって

いよいよ次のバトルの予感がすると

57話の約束という回では

さっき出てきた

肩腕だったサダソが

ズシをさらっちゃう

ズシは念能力があるのに
さらわれちゃうんだけど

そこでキルアが成長して

ズシを取り返すと同時に

ゴンをかばうために

相手のサダソをコロさない

俺もなんか成長したもんだ

みたいなもんじゃないけども

相手を殺さないって案外しんどいな

ってキルアが言うことで

キルアの成長も少しずつ語り出す

ところが

約束させたサダソが
裏切ったのでキルアが怒って

サダソをコロそうとして不戦勝になる

ちゃんとキルアの強さも

今回もう1回ちゃんと見せてる

作者はキルアを忘れてる
わけじゃありませんよと

なんせこのちょっと前の回で

人気投票の回があってキルアは1位

やはりそこでフォローを入れて

「キルアもちゃんとすごいです」を見せる

58話 再戦

独楽使いのギドとゴンの再戦

あっさり勝っちゃう

59話 及第

合格って意味 及第点の及第

及第の回で面白いのが

表紙がクラピカで木の上に座ってて

服はボロボロで

髪伸びたなって言ってんだけども

実は後に出てくるクラピカも念の修行して

念の修行したのは

師匠と2人で山ん中
みたいなところで修行してる

それがだいぶ後に出てくるんだけど

それの伏線で

ちゃんと木の上で服ボロボロで

まだ鎖とか持ってない時代の
クラピカをちゃんと出してる

この及第(合格)という回は

キルア 対 車椅子のリールベルト

電流に強いキルアっていう

後に伏線になってくる勝ち方をして

ゴンもさっさと勝って

ヒソカ戦への流れを作る

つまり

このフロアでちゃんと勝ったら

ヒソカが戦ってやるよって言ってくれたので

及第(合格)をもらう回

60話 合格という回

ここで

念能力がやっと説明される

この図解だよね

もう本当に

これが属性の相性を示す六性図

この2ページで

念能力が一斉に説明される

同じウイングさんの説明・・

さっき俺ちょっと忘れてたんだけども

独楽を動かすときの説明で

送り込まれたオーラは

物質にとってみれば

ガソリンや電池のように
パワーの源のようなもの

小さなものなら少しのオーラで

大きなものを動かすためには

大量のオーラ必要とします

と言っていた

操作系って言葉が思いつかないので

独楽を動かす時の

ウイングさんの説明はすごい回りくどくなってる

それら一気に解決してしまったのが

強化系・変化系・具現化系

特質系・操作系・放出系

このオーラの流れ

これやっぱ何がすごいのかと言うと

ハンター部部長のヤムアキ君が言うには

ジョジョのスタンドも

ワンピースの悪魔の実も

全てこれで説明できちゃう

少年漫画のバトルものに出てくる

超能力とか能力戦みたいなものって

全てこの中で説明できてしまう

究極の超能力体系を作っちゃった

これの凄いところ

確かにそうなんだ

この2ページで

少年バトル漫画の歴史の変換点

この変換点は

作者があらかじめ考えたものではなく

連載の中で苦しみながら
捻り出したというところが

よけい感動的だと思う

ということで

実は念能力がハンター試験の裏試験だった

ウイングさんに明かされます

61話 決戦

いよいよ ゴン 対 ヒソカ

と言っても

もう本当に

簡単な手合わせでしかない

ヒソカが余裕で開始位置から動かない

ゴンが一生懸命攻撃したいんだけども

あれ気が付いてる?

俺開始位置から動いてないよって言うと

ゴンが「え、本当」って言うんだけど

これあのネテロ会長が―

飛行船の中でやったのと全く同じ

キルアが先に気がついて

あいつ動いてないぜって言って

ゴンが「え、本当」って言うんだけども

ネテロ会長もゴンたちを
修行してくれたのと同じように

ここでもヒソカがやってんのは―

ゴンの修行してくれてるだけ

なんかもう すごいイイ人で

一発だけネテロ会長も隙を突かれて

素早い動きで見えなくなって

ゴンに一発くらわされた

ヒソカもゴンの素早い動きに

一瞬見失ってしまって

顔をボコンと殴られるって回が

61話 決戦

62話の本気って回は

殴られてヒソカが(開始位置から)やっと歩く

ゴンがプレートを返す

つまり

一発でも僕を殴れたら

プレートを受け取ってあげるっていう

単行本でいうと3巻ぐらい前の伏線を

やっと回収して

それでもヒソカのバンジーガムをつけられて

ゴンは殴られてクラっとくるところで

62話が終わり

63話のこれから

お前はなぜ俺に勝てないのか

僕(ヒソカ)の能力は

バンジーガムとドッキリテクスチャーだ

ていうのをゴンに延々説明しながら

お前はこうやって負けるって言いながら

ヒソカが戦ってくれる

ヒソカに何のメリットもない戦闘をやって

コロされることもなく
ヒソカが判定勝ちして終わり

63話のラストシーンで

本当かよと思ったけど

もう後ろに荷物を背負って立って

バイバイ天空闘技場って

これ最終回だよ こんなもの

ということで

単行本7巻まで終わって

いよいよ次回からですね

ヨークシン編に入って

幻影旅団などが現れる

それではハンターハンターの

ククルーマウンテン編&天空闘技場編
を終わります

動画はこちら
https://youtu.be/lSlXqiW95mk

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