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鬼滅の刃 無限列車編(劇場版)は超大ヒットだが日本の実写映画の状況は厳しい【岡田斗司夫】



<質問者>
テンキューさん 40代男性アーカイブ会員

以前、岡田先生は

次回のエヴァ劇場版は

東宝・東映・カラーの三者同時上映

この興行の力で興行成績トップを
狙いにくると解説をしてました

あ、してたしてた

しかし昨今の鬼滅ブーム

宮崎駿に鬼滅を見たか聞きに行くような
しょうもない雑誌報道もあったぐらいでした

ありましたね(笑)

この後のエヴァ

鬼滅ブームの後のエヴァだと

だいぶ情勢が悪いもしくは
印象的に弱くなりそうです

この鬼滅ブームが何か次回のエヴァに
影響あるとお考えはありますでしょうか

あのね

映画を仕掛けた側も

今回の鬼滅ブームは
予想してなかったんですね

鬼滅の刃を作った映画スタッフの人も

いろんなとこで話してるんですけど

まさかこんなに当たると

こんなに当たると分かってたら
もうちょっと準備したんでしょうけども

こんなに当たると思ってなかったんですよね

だから

ま でも

それでも年内か

早ければ年内かお正月明けには
興行1位になるでしょう

千と千尋をたぶん抜いちゃうと思います

現在のですね

興行ランキングどうなってるのか

ちょっとまとめてみました

今は『千と千尋の神隠し』 308億円

今週の報道までに275億円 鬼滅の刃

これで2位ですね

『タイタニック』を抜いて

『アナ雪』抜いて

『君の名は。』も抜いた

この表で

赤い文字で書いてるのがアニメ

青い字がハリウッドの超大作

2021年1月にエヴァが公開されると

おそらく250億までは行くと思う

これ前も話した 興行形態が特殊で

東宝・東映っていうですね

両方の会社でやるので

映画館をかなり抑えることになると思う

つまりスクリーン数が多い

映画の興行記録は
スクリーン数でほとんど決まる

鬼滅の刃も同時期の
当たりそうな映画がなかったから

映画館が自分のところで判断して

どんどんどんどんスクリーンを

鬼滅の刃に持っていったというのが

今回の興行成績の伸びだと思う

ポイントは第9位

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』

レインボーブリッジを封鎖せよていうサブタイトル

これが173億円で9位なんですけども

おそらくエヴァンゲリオンが入ってきて

他の作品も

2021年入ってくると

こいつがベストテンから落ちる

この『踊る大捜査線』っていうのが

映画の興行ベストテンにいた意味

かつては1位だった

それがもう

落ちて

落ちて

落ちて

今9位なんですけど

かろうじてここに引っかかってる

ここにですね

日本の実写映画に未だに
予算が出てる秘密がある

フジテレビが
テレビ局が本気で宣伝して

面白い映画を作ったら

こんなに興行成績伸びるんですよ

ていう証拠として

(証拠)物件として使われてきた
『踊る大捜査線』が

もしベストテンの外に
こぼれ落ちるようなことになれば

多分バブル時代のフジテレビが

あんなに宣伝してもですね

ベストテンに残れないということが
はっきりしちゃうわけです

おまけに

日本のアニメって言うのは


この赤で示してる

日本のアニメーションはすべて

海外展開成功してるわけです

『アナ雪』とか他の国のアニメも

ちょっと赤にしてるんですけども

千と千尋

鬼滅の刃

君の名は。

ハウルの動く城

もののけ姫

全て海外展開もある程度成功してる

それに比べて

じゃあ 邦画で

日本の実写映画で

ベストテン

もしくはベスト20に入るような作品で

どれぐらい海外展開に成功したのか

ほとんどないんですよね

なので

2021年にこの『踊る大捜査線』が

ベストテンからこぼれ落ちたら

実写の映画にお金を出すスポンサーは

なくなっちゃうんじゃないか

まああの

その他ですね

2021年のアニメ以外の予想を語ると

まあまずあの

ハリウッド・海外の傾向から見てると

ハリウッドはですね

『TENET テネット』が興行的に失敗した

ディズニー映画の方ですね

配信をメインにすると言い出しました

『ムーラン』が

映画館で興行せずに配信でやって

この間まで有料だったんですけど

ディズニープラスで無料になりました

ハリウッドが今
地滑り的に映画館から離れて

配信の方に行こうとしてます

それだけでなくてですね

映画がヒットを生み出して

そっからスピンアウトで

テレビドラマが作られる流れが

かつてあったんですよ

例えば マーベルでも

アベンジャーシリーズが立ってて

アベンジャーシリーズがヒットしてるから

例えばシールズ(シールド)
が作られたりですね

『エージェント・オブ・シールド』
が作られたり

バットマンがヒットしてるから

テレビドラマ版の
バットマンが作られたり

という流れが
2010年代まではあった

ところがそれが

『ゲーム・オブ・スローンズ』とか

あと『マンダロリアン』なんかで

もう逆転しちゃってると

テレビシリーズというか

まあ配信サービスですね

配信サービスの中の
ミニシリーズの方が

ヒットを産み出す要因になっている

マーベル商法の終わり

短いシリーズでもリスク回避して

積み上げて行こうということに
なってきてると思う

だから

ハリウッド映画界もね

日本の実写だけでなくて

大きい地すべり 今起こしてる最中

さっきの日本の映画邦画に戻ります

邦画はですね

金曜ロードショー以外

とりあえず民放のテレビの
映画番組はなくなりました

まあ一応

テレビ東京の午後のロードショー

午後ローは残ってる

午後ローはね

ものすごいラインナップしてるんですけど

あとフジテレビが時々深夜で

月に2回ぐらいやってくれるのが
あるんですけども

それでも毎週毎週ですね

ゴールデンタイムに
映画を届けるというのは

金曜ロードショー以外

絶滅しちゃいましたよね

他にもですね

日本の映画って
あんまり明るい要素が無くて

例えば 今年になってから

主演俳優じゃなくてですね

脇役ぐらいの人が

スキャンダル

それもまあ不倫とか麻薬とか

そういうスキャンダルで

どんどん公開延期になったり

公開中止になったり

公開されるものもあるんですけど

そういう騒ぎがあるので

あまりにリスクが高い

実写映画っていうのは

そんなにリスクが高い割に

どれぐらいペイバックがあるのかが

わかんなくなってきてる

だから

多分その

実写映画に関しては

映画館という存在含めて

ちょっとね

しんどい1年になりそう

#岡田斗司夫 #岡田斗司夫切り抜き #映画業界 #無限列車編 #鬼滅の刃 #オタ柱 #邦画


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