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進化心理学っておもしろい!でもむずかしい!!

今期は放送授業9科目、面接授業2科目にチャレンジ中。

今日から放送授業の提出課題の受付開始だったので、早速全科目提出を終えました!

提出課題はテキストとともに送られてくる確認テストのようなもの。
これを期日までにきちんと終えないと学期末試験が受験できません。
ただし点数は関係なく、いまの段階で学習した内容がどこまで身についているかを確認するために行われる感じです。

全9科目 提出完了!


ちょっと苦手なのは、今期から始まった「進化心理学」。ヒトの心の働きや行動の理解にあたり、生物学(進化論)を手掛かりに学ぶという教科です。
以下、テキストから内容を抜粋してみました。

これまでの標準社会科学モデルでは、「氏か育ちか」と言われてきました。氏とは遺伝的要因、育ちとは環境的要因です。このどちらかが心の働きに影響を与えているという考え方です。行動主義心理学(条件付けで行動がコントロールできるという行動主義)は育ちの代表的な理論です。
そこに生物学への抵抗感や誤用、さらには優生学が相まって「氏か育ちか」という考え方は広まってきました。
優生学とは、ヒトには遺伝的優劣が存在するという前提のもと、遺伝的に優れた人たちの子孫を残すことでよりよい社会をつくることができるという考え方です。優生学はナチスのユダヤ人虐殺の正当化として使われました。
しかし遺伝的に決まる部分はあるとしても、何を基準に優劣をつけるのか、その優劣に基づき残すべき/残すべきではない子孫を決めることは、恣意的な価値判断が影響しており、その理論は正しいとは言えません。

進化心理学は、氏=遺伝決定論(遺伝子だけがすべてが決まる)でも、育ち=行動遺伝学(遺伝とは無関係に環境によって決まる)でもなく、ダーウィンの進化論に基づいて心の働きを理解しようとします。

例えば、「ヒトはどのようにして近親相姦を避けるのか」という問い。
「きょうだい同士の間に生まれる子どもは健康問題が多くうまく育たない」という要因が、「適応的な配偶パターンではないため避けるように」という心理メカニズムを進化させたと考えます。(究極要因)
また、「幼少期に同じ家庭で長い時間一緒に過ごし、母親が弟妹の世話をしているところを見てると、性的関係を持つと考えただけで嫌悪感を催すようになる」という適応的な心理メカニズムが進化します。(至近要因)
これは血縁関係のない異性同士の子どもたちを、幼少期からきょうだいのように育てた場合も、近親相姦を回避するための心理メカニズムが誤作動することが知られています(Wolf,1966)。

・・・といった感じの内容を学んでます(笑)

この後、人の利他行動についての内容に進んでいくのですが、これまた奥が深い! そしておもしろい! でもむずかしい!!

こういう分野の学びが、キャリアカウンセリングとどうつながるのか?
わたしの中では、「相談者の理解のために、遺伝的アプローチ・環境的アプローチも大切だけれども、進化心理学的アプローチも必要である」と考えています。それは「キャリアとは人の生き方のそのもの」であるから。
ヒトを進化論に基づく心理メカニズムで理解することが、人との関係や環境に適応できない要因を解釈するために役立つはずです。

ちなみにこの科目も、初期段階の目標である「認定心理士」の履修科目に加えられます。学んでおいて損はない!という確信が後押ししてくれているようです。


さて、まずは課題提出という第一関門は突破。
次は7月の単位認定試験ですね。
それまで地道に学習を続けようっと♪




明日も佳き日でありますように


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