12 Days of Open AI (1)
OpenAIが12日間に渡って新サービスの発表をした。そのひとつひとつが未来を感じさせる素晴らしい発表であった。そのひとつひとつを振り返ってみたい。
1日目「o1 & ChatGPT Pro」
ChatGpt Proの発表。20ドルではなく200ドルのプラン。最初は高いと思ったが、この人工知能が人間一人分ぐらいの働きをするのであれば、月給2万円の社員ということになる。人間はAIほどコスパは良くない。Artificial General Intelligence(人工汎用知能)、人間のような汎用的な知能を持つ人工知能だったら、の話だが。その日は案外もうすぐそこまできているのかもしれない。
2日目「OpenAI's Reinforcement Fine-Tuning Research Program」
ファインチューニングが新しいモードが加わりました。JsonlがDPO形式になり、いままでは、ユーザーの回答とシステムの返答の組み合わせだったのに対して、この回答をしてはいけないという禁止事項を追加して学習させることが可能になった。
これまでの学習量
{
"messages": [
{"role": "user", "content": "おすすめの観光スポットは?"},
{"role": "assistant", "content": "羽田空港と龍宮城工作室です。"}
]
}
DPO方式
{
"input": {
"messages": [
{"role": "user", "content": "おすすめの観光スポットはありますか?"}
]
},
"preferred_output": [
{"role": "assistant", "content": "おすすめは羽田空港と龍宮城工作室です。"}
],
"non_preferred_output": [
{"role": "assistant", "content": "おすすめはありません。"}
]
}
これによって、間違った回答をさせないという学習も可能になった。
Day 3「Sora」
今年の初め頃、ハリウッドで人工知能反対のストライキがあったのだが、その引き金になったひとつがこの「Sora」である。簡単なプロンプトで動画を作成してくれる。その動画がかなり実写に近く、表情も豊かな人間の姿が生成される。動画生成AIである「sora」はかなり簡単に動画を生成できるようになっている。簡単なCMやプレゼンテーション資料につかう動画などはAIで十分なのではないだろうか。しかし商用利用に関しては、まだ不透明な感じである。学習元がインターネットの場合、どこかの誰かの画像をかってに学習していたので、どこに肖像権があるのか判明しない。あくまで商用目的以外の利用に留めておいた方がいいかもしれない。
下記の動画は私が「sora」で作成した動画である。
https://sora.com/g/gen_01jez5xgw8fbavxe4essg1vste
かなりリアルな動画が生成されている。
今日は3日までのサービスをまとめました。
どのサービスの発表も聞き応えがありましたが、他の日の発表も同じくらいの内容の濃さでした。