GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
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監督 #押井守
脚本 伊藤和典
原作 #士郎正宗 『#攻殻機動隊』
製作 宮原照夫
渡辺繁
ANDY FRAIN
音楽 #川井憲次
レビュー
「攻殻機動隊」の劇場版を初めて見た。1995年劇場公開ということなのでほぼ30年前の作品ということになる。作画は押井守っぽさはあるものの古臭さはまったく感じない。物語はぜんぜん古くなっていない。むしろ今見ても目新しさしか存在しない。漫画原作が1991年だから30年以上も前から未来を見据えた作品が生まれていたのだから面白い。
攻殻機動隊のテーマは外部記憶に移動させられ、媒体を変えた存在は生物といえるのか。子孫を残す能力がない存在は生命では無いのか、というテーマだ。人が死ぬ時に、
その人の記憶は後世に引き継がれない。つまり個人の記憶は種にとって無価値でしか無いのだろう。遺伝子の方舟を未来に届けるのが目的なのだ。それも何者かがプログラミングした計画に過ぎない。
同じ人間をコピーしたら同じ流行病でみんな死んでしまう。種には多様性と揺らぎが必要なのだ。昨日の自分と今日の自分は同じでは無い。変わらないということは不可能なのである。では、その時の自分はその時にしか存在しない。明日の自分は昨日の自分では無い。生命と種、記憶と脳、魂と精神、それについて深く考えさせられた。とても興味深い作品。