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ごきげんになる技術 キャリアも人間関係も好転する、ブレないメンタルの整え方 (集英社ノンフィクション) / 佐久間宣行

タイトル : #ごきげんになる技術
筆者: #佐久間宣行
出版社 ‏ : ‎ #集英社
発売日 ‏ : ‎ 2024/7/26
本の長さ ‏ : ‎ 163ページ

その本を選んだ理由
元テレビ東京のプロデューサー、佐久間信之さんのお仕事本。
前作の「ずるい仕事術」も読んだんだが、自分の言葉で書いているので読んでいて信頼できる。
よく日本の著名な経済学者の啓蒙本は、外国の「行動経済学」のほんの一部分を切り取って、薄く伸ばした本を平気で出版してくる。そういう、日本のビジネス本と比較すれば、まともな本と言える。

最も印象に残ったシーン・一押しポイント
・あえてネガティブになるネガティブワクチンを打っておくこと。
なんでもかんでもポジティブがいいのかと思いきや、ポジティブは失敗が多いらしい。あえてネガティブになることで、いきすぎに、かかりすぎないようにする作戦はさすが、と思った。
・空いた時間と労力は準備に使う
なかなか時間を作ることができない上、できてしまったらマッサージやサウナなどのメンテナンスに使ってしまう。次の仕事の準備に使えるようタイムコントロールを極めていきたい。
・違和感こそチャンス
自分の固定観念や偏見と異なるものは違和感となるけど、その違和感って同調圧力でかき消されているだけで、みんな持っていると思う。
・中年を救うもは「教養と人柄」。
これは本当にそう思う。教養のための時間を作るのも、それを支える体力も、体力作りも大事。メンタルケアもしないといけない。その上で教養を養うべく、読書。人柄をつくるべく人脈作り。やはり時間がない。
・褒めると人の本質が見えてくる
なにかと批判しがちな自分なので、褒め癖はつけたいと思った。批判よりも褒める方が、難しくなおかつ人を見る目が養えるらしい。褒める相手のためじゃない。自分のため。
・フレンドリードライの距離感
これは大いに賛同できる。仕事仲間は仕事仲間。友達は友達。仕事以外の自分の居場所、家族以外の自分の居場所を作っておかないと人格が壊れそう。

とまぁ、基本的に参考になりそうな考え方が多い。
こいうのはドラッガーも、カーネギーも、リチャードセイラーもカーネマンも書いていない、自分の経験から出た言葉なので信用できる。
ノーベル賞の論文を日本語にして薄く広めて、自分の言葉として書き起こす日本人は、まねっこするよりもまねっこしてお金を稼いでいる自分自身を書いた方が絶対に面白いよ。といいたい。

今後の自分の行動や考え方の変化
 いままでもやってきたことも多いが、やはりラジオで聴いていると思うが佐久間さんの行動力が真似できない。どうやって、準備する時間を作るのか、エンタメを見る時間を作るのか、子供のための弁当作りもそうだし、大学の友達と旅行したりするのもそう。やりたいけど、その時間が作れない。
 佐久間さんがgoogleカレンダーで色分け整理している、と書いてあった。似たようなことを私もしていたが、佐久間さんの方がより本気で、精度も高くやっていたので、スケジュール管理を見直そうと思う。

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