ルーヴルの猫 下
タイトル : #ルーヴルの猫
筆者: #松本大洋
出版社 : #小学館
発売日 : 2017/10/30
その本を選んだ理由
アイズナー賞受賞した作品と聞いて読もうと思ったのがきっかけ。鉄コン筋クリートから大好きな作家だが、デビューから完成され尽くしていたので、絵のタッチそのものが芸術作品みたいだ。こんな作家は荒木浩彦か井上雄彦ぐらいだ。
最も印象に残ったシーン・一押しポイント
のこぎりがゆきのこの犠牲になったシーン。ゆきのこを殺そうとしたのも何もかも仲間を愛していたからなのだと思うと悲しい。絵の中の少女はずっと一枚の絵に閉じこもることを選んだ。ゆきのこは絵から出て、成長することを選んだ。なんていうかルーヴル美術館である必要も、絵の中である必要もない、せっかくの設計が生かされていない、なんとなく人生の教訓で終わらせちゃうの、松本大洋の悪い癖だよな。絵だけの作家っていわれちゃう所以。
今後の自分の行動や考え方の変化
絵は美しい。久々に松本大洋の漫画を読み返そうと思った。