Blue/ Joni Mitchell
title : #Blue
artist : #JoniMitchell
genre : #FolkRock , #Folk
release : 1971/6/22
label : #RepriseRecords
producer : #JoniMitchell
REVIEW
シンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルが1971年にリリースした4枚目のアルバム「blue」。オールタイムベストでベスト10内常連の作品であり、史上最高傑作という人も少なくない。神盤といってもいいでしょう。青といえば、ピカソの青かジョニ・ミッチェルの青、どちらかである。「20世紀のポピュラー音楽の転換点と頂点」とも言われている。
今作品からジェームス・テイラーも参加しており、よりキャロル・キングに近づいたというか、大衆的になったといっていいかもしれない。「Clouds」「the Canyon」「blue」とほぼ毎年、歴史的名盤をリリースしていたジョニ・ミッチェルの真骨頂といえるアルバム。「Blue」「California」「A Case of You」と名曲も多くどの曲もクオリティが高くなおかつ統一感があり、際だって悪い曲もずば抜けて良い曲もない、すべてが総じて素晴らしく、それだからこそアルバム全体がまるで一曲の曲であるかのような完成度を保っている。この作品において、アルバムがひとつの曲だとも言いたくなる。そんな作品でもあえて好きな曲を無理やり進めるなら「River」。
2019年にエリー・ゴールディングのカヴァーがイギリスのチャートで1位に輝いたのも記憶にあたらしい。「River」は全世界で2番目にカヴァーされているという、スタンダード中のスタンダード。そして歌う人が異なるたびにその楽曲の新たな魅力が発見されるという、パスタやラーメンのような作り手のアレンジがしやすいようになっている。メロディも歌詞が素晴らしいので、誰が歌っても「River」なうえ、何色にも染まれる万能性。いつまでも歌い継がれていくであろう人類の宝。
RECOMMEND
River
TRACKLISTS
All I Want
My Old Man
Little Green
Carey
Blue
California
This Flight Tonight
River
A Case of You
The Last Time I Saw Richard
PERSONNEL
#ジョニ・ミッチェル –プロデュース、アパラチアン・ダルシマー、ギター、ピアノ、ボーカル
#ヘンリー・レヴィ –エンジニア
#ゲイリー・バーデン –アートディレクション
#ティム・コンシディン – 表紙写真
#ジェームス・テイラー – ギター(「All I Want」、「California」、「Carey」、「A Case of You」)
#ラス・クンケル – ドラム(「Carey」、「California」、「A Case of You」)
#スティーヴン・スティルス – ベースとギター(「キャリー」)
#スニーキー・ピート・クライノウ –ペダル・スティール・ギター (「カリフォルニア」、「ディス・フライト・トゥナイト」)
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