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#2 片付けや断捨離で不用品回収業者を利用する必要があるのか?

まぐtwitter(@okataduke_log)です。「不用品回収業者を攻略する方法」の2記事目になります。

3~4月の引越しシーズンや年末のお片付けなどのタイミングで、不用品回収業者を利用する人が年々増えています。それにともない、高額請求やぼったくりといったトラブルが絶えません。

単身用の小さな冷蔵庫の回収でも、3万~4万もかかるなんてどうかしていますよね。そんな法外な請求でも支払ってしまう人がたくさんいるので、悪質な業者が一向に減りません。

じゃぁどうすればいい?
    ーートラブルに巻き込まれたくないなら不用品回収業者を利用しなきゃいい。

不用品回収業者の攻略法をテーマにnoteを書いているのに、コイツは何を言ってんだという感じですが、これは真理です。業者に対する高パフォーマンスの攻撃であり、防御でもあります。

というのも、不用品回収業者の利用は、自分で極限まであがき、本当にどうにもならないと判断した時の最終手段です。低コストで片付けをする上で、業者最初に出てくる選択肢ではないということを声を大きくして言いたい。

そこでこの記事では、あなたはそもそも不用品回収業者を利用する必要があるのか?ということについてお話ししていきます。

いったん不用品回収業者の攻略法は置いておき、前段階の話をします。どうしても業者を利用したいんじゃ!という方は飛ばしていただいても構いません。


この記事を読んで欲しい方

  • 業者以外で処分する方法を知らない

  • 不用品を片付けたいけど別に急いではいない

  • 不用品やゴミの処分に費用をかけたくない

業者に依頼した人のトラブル件数が増加している

10年前までは年間1000件もなかった不用品回収に関する相談が、今では数倍にも膨れ上がっています。これを受けて、近年では業者の取り締まりや広告の規制が始まり、市や区での注意喚起が行われているのを目にする人も多いでしょう。

にもかかわらず、被害にあってしまう人が減らない事で社会問題に発展してきていますね。

年度別相談件数:2018年度は1,354件、2019年度は1,457件、2020年度は1,788件、2021年度は2,231件、2022年度は9月末までで857件です。

引用:国民生活センター

消費者庁や国民生活センターが発表しているグラフに2022年までと情報が若干古いのですが、この件数は氷山の一角。実際にはこの数倍の人が被害にあっています。

どうせ相談しても無駄・警察は動いてくれないと考える人がたくさんいます。結局自分の身を守るならしっかりと情報を集め、準備・対策をしておくことが必要がある。

自分が被害にあってからでは遅いんです。X(旧twitter)を見るだけでも、高額請求されて泣き寝入りしている人がわんさか出てきます。業者の利用はリスクが伴うため、極力利用しないという選択肢を持つことを意識しましょう。

不用品回収業者を利用せずにモノを処分する方法

不用品回収業者を使うなというが、他にはどんな処分方法があるかご存知でしょうか。馴染みのある自治体の可燃・不燃ゴミ回収や粗大ゴミ回収以外にもさまざま。以下では処分方法の例やメリット・デメリットを紹介します。

処分方法の図 メリット デメリット
処分方法の比較

こんなの知ってるよというものも中にはあったと思います。これらの方法で処分すれば、業者を利用するよりもよっぽど低コストで、トラブルに巻き込まれることもありません。

極論を言ってしまうと、不用品回収業者を利用しないと処分できないモノは多くありません。結局、業者も回収した後、他の処分場に持ち込んだり、リサイクルショップや海外に売却しているだけで、やることは同じです。

業者を利用するメリット・デメリット


業者の利用を検討する上で把握しておきたいことが、業者に依頼するメリット・デメリット。それぞれ把握して比較することで業者を利用するべきか否か、自身で判断する材料になります。

不用品回収業者を利用するメリット

業者を利用することで得られるメリットは多くあります。

  • 散らかっていても自分で片付けなくて済む

  • 捨て方がわからなくても大丈夫

  • 重い家具や家電も運び出してくれる

  • 買取対象のものがあれば売却できる

  • 呼んだらすぐに来てくれる

  • ストレスや労力などの負担が減る

不用品回収業者を利用する最大のメリットは、時間と労力をかけずに片付けができる点ですね。退去日までに全く片付けが進んでいなかったり、ゴミのため過ぎで近隣からクレームが来た時などの緊急時には利用を検討してもいいでしょう。

不用品回収業者を利用するデメリット

メリットがあれば当然デメリットもあります。

  • 費用がかかる

  • トラブルに巻き込まれる可能性がある

  • 3~4月あたりの繁忙期には予約が埋まってしまう

  • スタッフの質により作業内容や時間に差が出る

  • 受付や作業員の当たり外れの落差が激しい

正直なところ、デメリットを挙げていくと長くなってしまうため、主に目立つものを抜粋します。トラブルに関しては高額請求やぼったくりのほか、不法投棄や家屋事故、音信不通といったものまで様々。

これらのメリット・デメリットを把握して自分の状況と照らし合わせ、比較することは重要です。部屋や家の片付けで業者の利用を考えている人はまず状況確認をして、自分に合った処分方法で片付けを進めていきましょう。

私が個人的に不用品回収業者を使いたくない理由

不用品回収業者や遺品整理業界に長い間身を置く私がいうのも変な話ですが、だからこそ利用したくないなと思うのが正直なところです。

主な理由は主に、

  • 単純に費用が高い

  • ゴミを処分場に持っていけばほとんどお金がかからないものが多い

  • 相見積もりがめんどくさすぎる

  • 業者の口コミや評判がほとんど参考にならない

  • 悪質な業者・作業員が来た時に揉めるのがめんどくさい

  • etc…

挙げていくとこれまた長くなってしまうので割愛します。もちろん、かなり低価格で回収してくれて、アフターケアやハウスクリーニンまでしてくれるすごい良心的な業者もなかには存在します。

しかしそんな業者はかなりレアです。20~30社あって1つあればいい方かもしれません。事前に何も知識がない状態からそんな業者を探す苦労に比べたら、自分で効率的に片付けた方がよっぽどマシで楽だと思います。

ただ、前提として一般的な家庭の片付けを想定しています。大学生の引越しや年末の大掃除、親族の遺品整理など、業者の手を借りなくても出来ることが大半なケースです。

逆に、生ゴミなどの腐敗臭がキツかったり、虫や害獣が潜むゴミ屋敷、老朽化の進む建物からの即日退去命令の物件などは業者の手を借りなければどうにもなりません。要はケースバイケースなワケです。

不用品回収業者はあくまで片付ける手段の一つ

先ほどもご紹介したように、片付けは何も不用品回収業者に依頼して処分してもらうだけではありませんよね。

  • 毎日ちょっとずつゴミに出す

  • 粗大ゴミとして処分する

  • 電気屋さんに連絡する

  • リサイクルショップに持っていく

  • フリマサイトやオークションに出す

  • 寄付する

  • ジモティーを使って欲しい人にあげる

方法はたくさんあります。片付け費用は会社持ちだったり、経費で落とせる場合など、いくらお金がかかってもいいという場合は不用品回収業者を利用するのも手かもしれません。

どの方法もメリット・デメリットがあるので、重要なのはどの処分方法が自分の状況や感情にとって最適か見極め、判断することです。

まとめ

最後にこの記事のチェックポイントをまとめます。

  • 処分費をかけたくないなら不用品回収業者を極力利用しない

  • 不用品回収業者を利用するメリット・デメリットをしっかりと把握しておく

  • 業者以外にも処分方法はたくさんある

  • 不用品回収業者の利用は最終手段として考えておく

安く、トラブルに巻き込まれずに済ませたいなら利用をオススメしないということを頭の片隅に置いていただければ幸いです。

また、同業者に文句を言われそうな内容なので記しておきますが、私は決して全ての不用品回収業者が悪だと決めつけているわけではありません。

一部の業者が悪目立ちしているせいで他の優良な業者や利用者が迷惑している現状、注意喚起的な意味でもこのnoteを書いています。

この記事を読んでこれから家の掃除や、不用品回収業者の利用を考えている人にとって少しでも参考になってくれれば嬉しいです。

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【不用品回収業者を利用する前に知っておきたい事】
#1 この記事は誰が何のために書いているのか
#2 片付けや断捨離で業者を利用する必要があるのか? ←今ココ
#3 不用品回収業者を利用した方がいいケース


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