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28話. 引き上げてくれるエネルギー。そして、、引き下げられるエネルギー。  



私の名前はお片付け薫。お部屋も身体も心も片付ける、お片付け研究家薫です。お部屋をスッキリ綺麗に片付けたら、身体の不調も片付き、心のモヤモヤも片付き、思考までもがクリアになってきた。自分にとって余計なモノ、余計な思考が片付いた時、曇っていた視界が晴れ渡り、空から不思議な囁き声が聞こえ始めた。その囁き声に導かれるまま、私は新たな人生を歩きだす。片付けから始まる不思議な物語。


何でだろう。ことごとくついてない。ダメだったんだって、演奏会。
来るはずだった子どもたちが来れず、スケジュールが大幅に変わってしまったらしい。

最初にさちこさんのお家に行った時、何か引っ張られるようなモノを感じた。悪い方向にね。その影響なのかな?さちこさんを行かせないように、引っ張られるエネルギーを感じる。

エネルギーにはいろいろある。善きエネルギーだけではない。時には悪い方向に引っ張られてしまうこともある。知らないうちに。そう、それは離岸流のように。知らないうちに、気づいた時にはもう戻れないなんてこともあるのだ。

先日、夕方のお祈りの後に行われる瞑想に参加した。初めて行ったその日はとても善いエネルギーを頂けて、私のこれからの人生のヒントもたくさんもらえて、すごく良かった。
だから次の日もその瞑想に参加した。そしたら、、その日瞑想に来ているメンバーのエネルギーに、少し違和感を感じた。そう感じた時点で帰ればよかったんだけど、そのまま参加してしまった。そしたら瞑想中、重たいエネルギーを感じた。すごく強く下に引っ張られるようなエネルギー。身体が縛り付けられるようだった。そして、深い海の底に引きずり込まれるようなそんな感じ。まずい、このままじゃ引きずり込まれて溺れてしまう。でも無理だ。このエネルギーの強さから抜け出せない。ダメだ。どんどん引っ張られて、沈んでいく。。。
そう思った時、私の体がブルブルブルっと奮い立った。すぐに理解した。龍神様が助けに来てくれたのだ。深い海の底?いや、底なし沼から私を引っぱり上げてくれたのだ。

この地に来る人々は、ここの神に魅了され、この神に少しでも近づきたいとここにやってくるんだけど、中には、救ってもらおうと、すがるような思いの人々もたくさんいる。そのすがるような思いのエネルギーは時に、上に登ろうとするエネルギーを引っ張ってしまうことがある。行かないで!私も連れてって!時には、、行かせない!そんな感じで。この日はたまたまそんなエネルギーが強かったのだろう。龍神様が助けてくれなかったら、私はどうなっていただろうか?幼い頃から私を守ってくださっている龍神様には本当に感謝しかない。
さちこさんにもそんな善からぬエネルギーが関わっているような感じがする。
私にさちこさんを輝かせることは、無理なのだろうか?


(この物語はフィクションヒューマンドラマです)

第1話https://note.com/okatadukekaoru/n/ne7b0fb9ff425

#創作大賞2024 #ファンタジー小説部門


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