#6 妊娠初診の流れ、気づき。
2020年8月27日。
妊娠検査薬で陽性が出て、はじめて産婦人科に行ってみた。
これまでも子宮頸がん検診で定期的に通院していたクリニックなのに、なぜかそわそわが止まらない。はじめて妊娠すると、はじめてすぎるがゆえにテンパるらしい。きっと私だけじゃない、と信じたい。
妊娠初診の流れはこんな感じだった
受付を済ませると、受付の女性にお小水を取るよう指示された。病院でも、妊娠検査薬で検査したときと同じ方法で確認するらしい。
これは知らなかった......。
トイレをすませてから病院に向かったから、『ヤバっ』と内心焦り、ザワつく。幸い?、病院にはウォーターサーバーがあって、診察室に呼ばれるまでに出せればいいとのことでひと安心。無事にミッションクリア。
いざ診察室に呼ばれる。
子宮頸がんの診察と同じようにパッカーンて股を広げる椅子に座る(これ苦手)。最初に子宮の状態を確認して、超音波を振動させる棒?を入れて赤ちゃんの状態も確認する。予想通り、妊娠してることも確認。先生と雑談して、終了。
診察は10分くらい。待ち時間も10分くらい。
元々回転率の早い病院だけど、ここまでサクッと終わるのはやや想定外。『意外にあっけないもんなんだなぁ』というのが正直な感想だ。
初診で知るべきことが全部わかる
①胎児が正常妊娠かどうか
②胎児の人数や発育状況
③出産予定日
④流産の危険があるかどうか
これが全部わかってしまう。
すでに何度か出産経験のある女性にとっては普通かもしれないけど、はじめてだからこそ新鮮で、『こんなに早くわかるもんなんだ?!』と新しい発見でもあった。
新しいことを学んだり知ったりするのは探究心をかき立てられる。興味がなかったことでも知りたくなる、不思議な力を持っている。
話を戻そう。
先生から話を聞いて最初に思ったことは、『さすが私の子供、やるじゃん!』だった。
幸いにも正常妊娠。体長がまだ5mmなのに心臓は力強く脈を打っていた。先生によれば、今のままだったら流産の危険もないらしい。
はじめての妊娠でこんなに順調なのはすごいことなんじゃないか、と思っている。私自身、健康にめちゃくちゃ気を遣ってきた成果だと思って、心の中でテンション爆上がり。
もちろん、一方で中絶するか出産するか......思うところは色々あるけど、豆つぶの大きさにも満たないのに良さげなところまで自力で這い上がってきたことに感心した。
すでに親バカモードに入っているのかもしれない。
妊娠が確定して思ったこと
私のライフプランに妊娠はなかった。
だから、突然やってきた想定外すぎる出来事に、私はこれまでで一番ひどい悪態をついたし、人によっては不快感を覚えるであろう記事をつらつらと書いた。
生物学上で、人間を動物と見立てるなら妊娠は素敵なことかもしれないけど、生活がプラスされると、妊娠も出産もリスクでしかない......なんて思っていた。『その人生でホントにいいの?』とも。
これは軽蔑しているわけではなくて、他にもやりたいこととかがあるだろうに、それができなくなっちゃったり制限されたりするのは辛いんじゃないかと思ったからだ。今の世の中だと、育児はまだまだ女性の仕事って認識されているからだ。女性が犠牲を払っている、そんな意識が私にはある。
だけど、今はそんな感覚がだいぶ減っている。
診察までに、中絶するとしても、出産する覚悟もつけておいたからかもしれない。
まだ彼とは話し合いの途中。どうするかはまだわからない。けど、中絶でも出産でも、どっちに転んでも大丈夫、根拠はないけど自信は持てている。
まずは現実を受け止める。色々な覚悟を決めて臨んだ初診。病院をあとにして、気持ちはかなり上向きになっていた。
このときの気づきを彼に伝えよう。
今回、どんな結論になったとしても、彼となら乗り越えられるんじゃないか。これまた根拠のない自信が生まれている。