#16 つわりがひどい女性が男性にしてほしいと思っていること。
2020年9月22日。
ANZEN漫才のあらぽんさんの記事を読んだ。
奥さんがつわりで辛い思いをされているときに、あらぽんさんのちょっとした言動で大激怒をしたのを受けて、反省した......という話だ。
あらぽんさんの奥さんと同じように、つわりのピークを迎えている身として、男性(パートナー)に対して感じたこと、つわりがひどいときにどういうふうに接して欲しいのかをまとめてみようと思う。
つわりピーク中の私が置かれている状況
私は出産することにしているけど、まだ入籍はしていない。
今までと同じく一人暮らしをしている。パートナーとはまだ別居。つわりの影響でどんなに体調が辛くても、家事とかもひとりでやらないといけない。
いわゆる『授かり婚(=できちゃった婚)』になる予定なので、色々なことが後手になってしまうのは仕方がないのかなと理解して、踏ん張ってるところでもある。
だから、正直、一緒に暮らしてるだけいいのかなと思う。
はじめての妊娠だし、つわりがどんな症状になって出てくるのか未知数だから、踏ん張ってるとはいえ不安はある。弱音を言ってしまうと、どんどんネガティブになってしまいそうになる。
けれど、パートナーと会ってるときはどんなに顔色が悪くても、食欲が全然なくても、気持ち悪かったり吐き気でしんどかったとしても、調子が良くなる。食事もいつものようにバクバク食べれる。気持ち的に安心するみたい。
とはいえ、休みがなかなか合わないから、結局は『自力で乗り越える』って選択一択になっている。
男性が妊娠中の女性に無神経な対応をする理由
妊娠してはじめてわかったのは、妊娠・出産に関して男性は無力......だということ。
生物学上、妊娠とか出産って機能があるわけじゃないから、身体の変化もない。女性がどんだけ大変な状況だとしても、自分事として認識しにくいし、痛みの程度とかも想像できない。理解しようとしてもわからない、どう対応すればいいかもわからなくて何もできない状況が生まれるんじゃないか.....と思う。
ただ、だからと言って、何もしなくてもいいってことにはならないし、無神経な対応をしてもいいとは思わない。むしろ、物理的じゃなくて精神的に女性に寄り添ってほしいと思う。
つわりがひどい女性に男性がすべきこと
寄り添うってどういうことだろう?
そう感じる男性もいるかもしれないので、具体的に『こうしてみると良いんじゃないか』と感じたことを挙げていこうと思う。
まずは、女性の話を聞くこと。
男性は会話に答えを求める傾向があるけれど、女性は求めてないからね。純粋に、つわりが辛いってことを受け止めて、状況を理解してほしいだけ。ひたすら聞き役に徹するのがいいかな。
ただ、男性からしてみれば聞いているだけだと面倒とか退屈とか感じるだろうし、女性からしてみれば『本当に聞いてるの?』って疑問だし、男性を追及し始めるかもしれない。女性の性格によってリアクションは違うけど、マイナスの印象を持ちかねない。
だから、次のステップとして、女性の気持ちとか症状を理解しようとする姿勢がほしい。
つわりの症状には個人差がある。
軽いときも重いときもあるし、程度に関係なく症状が毎日違う。今までに経験したことないのは女性も男性も一緒。
女性の立場から言うと、身体の変化についていくのだけでも精一杯だ。それがどんな状況なのか、いちいち説明しなくちゃいけないのは面倒とも感じるけど、言わなきゃわからないんじゃないのかなと思う。情報の共有で、お互いのできることを模索するのがいいんじゃないかと。
そして、女性の気持ちとか体調を考慮して、できることをすること。
女性がひたすら耐えているパターンもあるし、女性からSOSを積極的に出してないとか、SOSを出しても無駄だと感じてる場合もあるから、何をしたらいいのかってわからないこともあると思う。
少なくとも、『大丈夫?』とか、心配するのはやめよう。あまりにもしつこく言われると、『じゃあ代わってくれ』と言いたくなるし、キレたくもなる。それだったら、家事を積極的にするとか、生活のフォローしてくれる方が嬉しい。
ニオイとか、あらゆることに過敏になってるからこそ、いつもできていたことができなくなる場合もあるから。家事が苦手だからと言って、女性に任せすぎるな......という話。わからないなら聞けばいいし、怒られるとか怖いとか思ったとしてもやらないことには何も始まらない。
今後どんな夫婦関係を築きたいのか
夫婦関係って色々な形があるけど、私は女性の妊娠中の関係が今後の関係を決定づけるんじゃないかと思ってる。
良好な関係......たとえば会話ができるとか、困ったときや悩んだときに相談できるなら、その先も壁にぶつかったとしても乗り越えられるだろう。
険悪な関係......女性のサポートをしないとか、暴言を言ってしまうとか、自己中心的な振る舞いが目立つなら、女性からの信用を失うし、その先もヒエラルキー的に低いポジションの扱いになるだろう。最悪は、頃合いを見て離婚を言い渡される。
何もしない、もしくは何もできないなら見限っちゃうかなと思う。
情があれば関係がすぐに壊れる可能性は低いかもしれないけど、妊娠のような大きな転機の対応って記憶に残りやすいし、嫌だと思ったことは根に持つんじゃないか。
これは私の個人的な考えだし、妊娠中のすべての女性が私と同じように感じているとも限らない。もちろん、男性にやってもらいたいことも違うこともある。けど、妊娠中にどんな関係を築くのかで、今後の関係は固定されていくような気がしてならない。
妊娠・出産において男性は無力だ。
無力ながらも女性のために何ができるのか、よく考えて行動に移してもらいたいなと切に思う。