3.26

 タイトルを日付だけにしてから記事の閲覧数が(比較的)増えている。おそらくみんな日付の感覚を失っているので、今日が26日だか27日だか28日だかわからなくなっているのと、日付だけでは内容がわからないので、3.25という記事か、3.26と書かれた記事か、どこまで自分が読んでいたか、どれを読み逃しているのかわからなくなって、いろいろな記事を開くからだと思う。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。今日は26日だ。そうだろう?
 
沈黙のパレード」を見た。三日か四日かはたまた一週間前かに見たが、書いていなかったと思うので書いておく。書いていたらごめんなさい。わたしは日付の感覚を失っていて過去と未来の区別がつかない。
 まず青春が十五分ほどで描かれて女子高生が死ぬ。明らかに尺が足りていないが、苦肉の策でなんとかつめこんだふうに見えた。女子高生は将来有望で彼氏もできて人当たりもよくてもいい人だったっぽい……が尺が足りていないので、だったっぽい……という印象しか残らない。ハイライト的な映像の背景に、150ページほどの原作の文章がある気がした。
 そして湯川先生が居酒屋で呑み、パレードがはじまって人が死ぬ。死んだのはどうやら悪いやつだったみたいで、草薙も以前捕まえられなかったことを悔やんでつらそうにしている、が尺が足りていないので、いろいろあったんだろうなあという印象だけがあった。おそらくここにも150ページほどの背景がある。
 そして毎度のことだがトリックが明かされ、いろいろドラマがあって解決する。総合するとおもしろかった。真夏の方程式の映画は本格ミステリであることを放棄するがごとく即、謎が明かされていたが、こちらも負けないくらい早い。終盤のイベントも詰めこまれていて、やるべきことが多かったんだろうなあ、と、スタッフに同情的な気持ちになった。だがせいいっぱいがんばってはいて、映画として完成はしているのでふつうにおもしろい。東野圭吾はふつうにおもしろい。原作を読んでいないにもかかわらず、原作のほうが感動できたしおもしろかったなあ、もうちょっと尺が許せば傑作になったのにおしいなあという気持ちになれる映画だった。

 「NOPE」を見た。ゲットアウトやUSの監督の人の最新作で、それらがとても好きだし、NOPEも評判がよかったのでたのしみだったのだが、わたしとしてはわりと微妙だった。序盤のいったい何が起こっているんだ感と、終盤の情報がオープンされてからのバトルという展開は前の二作と同じだが、いまいちテンションが乗り切らなかった。殺戮オランウータン(オランウータンではない)や、アレを開始するときのカラフルなニョロニョロの画面はとてもよかったが、いざアレとのアレがはじまってみると、ゲットアウトやUSみたいな先の読めなさはなく、予定調和に感じられた。テーマ的なものにおもしろさの片鱗は感じたが、自分の中でうまく繋げることができなかったので、考察サイトやTwitterの識者などの話を覚えて、友人と感想を話すときに自分の意見のように語れるようにしておきたいと思う。

 洋画をみるとき、以前は字幕版を好んでみていたが、最近は吹き替え版をよく見ている。英語を大して聞き取れなれないので、字幕に圧縮された文字を読むよりも、日本語音声を聞いたほうが情報量が多いことにさいきん気がついた。しかし耳かきのしすぎによりわたしの聴力はボロボロなので、モゴモゴ言う声優は聞き取れないことが多い。吹き替え+日本語字幕にすると、聞き取れなかった部分を補えるし、字幕の翻訳センスに文句も言えるのでちょうどいいのだが、アマゾンビデオではできない。不便だ。



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博愛
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