この人を聴け!指揮者編①
協奏曲の録音を聞いていると、そういえばこの伴奏をしている指揮者は誰だっけ?なかなか良い演奏をするが、いわゆる、あわせものでない指揮が聞けるものはないだろうか?と思う時があります。
そうした、この人の指揮をもっと聞いてみたいーと思う回数が個人的に飛びぬけて多い指揮者がヴィトルド・ロヴィツキです。
(NAXOSのディスコグラフィーを見ると42枚のCD中、実に26枚に協奏曲物がある。)
このような状況であるからにして、今まであまりロヴィツキさんを聞いてこなかったのですが、、、
それは大きな間違いでした。
こちらのブラームスをぜひ耳にしてみてください。↓
艶消したような蒼古な響きから、人間味に溢れた木簡群が鳥のような歌を交し合い、心からの歌を奏でています。テンポの振幅はある程度大きく、インテンポで進めないことによりこの解釈に大きな意味を添えているように思えます。
3番の終楽章では、弦を鋭角的にダイナミックに刻みつける気迫が見事です。↓
(余談ですが👆バンベルク交響楽団に3年いたのでBrahmsが得意なのかもしれません)
もちろん得意の協奏曲も実に濃い伴奏をつけて素晴らしいです。↓
https://youtu.be/VJtyajVsz6Q?si=5LuMCMlmr3Ifki3O
日本では過少評価をされているような気がするロヴィツキさん。
これからもっと意識して聞いてみようと思いました。
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