東京で家賃一円の物件
「今年から、東京の大学に通うので、東京で、家賃4万以下の安い物件ないんですか?」
「ありますよ」
「どんなとこですか?」
「こちらの物件は、東京都港区で、最上階で、家賃一円ですね」
「そんなとこあるんですか?」
「ここです」
「やめときます」
「こんなに日当たり良いのに、なぜ嫌なんですか、高所恐怖症ですか?」
「それ以外の理由が沢山あります」
「安い物件ないんですか?」
「ありますよ」
「どんなとこですか?」
「東京で2LDKで家賃一円です」
「まじですか!?そんなとこあるんですか?」
「ここです」
「やめときます」
好条件だが、ここに住むには、勇気がいる。なぜなら、大学に通い出した時ここに住んでるやつに、友達はできるだろうか。大学に通い出した時ここに住んでるやつに、彼女はできるだほうか。死に物狂いで勉強して東京の大学に受かり、上京して、金のうんこに住んでいると知った親は、なんと思うだろうか。
「安い物件ないんですか?」
「ありますよ」
「どんな変なとこなんですか?」
「こちらの物件は、渋谷駅徒歩1分で、日当た良いんですけど、事故物件で、家賃一円です」
おや?
ここの物件、訳ありだから安いのか。俺そうゆうの気にしないから、もしかすると今回の物件は、期待できそうだな
「どんなとこですか?」
「ここです」
「やめときます、年中轢かれるんで」
「前、住んでた人は109まで、徒歩5秒だと、喜ばれてましたよ」
「ここに人住んでたんですか!?」
「ええ、でも事故物件になってオバケが出るようになってから、誰も住まなくなっちゃってね」
「そのオバケ、前住んでた人ですよね」
「安い物件ないんですか?」
「もうないですね」
「そんな、困ります。なんとか今日中に決めないと野宿になってしまうんですよ。」
「お客様の条件が、厳しくてこの、3つしかないです」
「この3つしかないか‥‥じゃあ、金のうんこで」