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丸彦製菓 「米菓(おかき)を食べて健康に」がコンセプト

 日本人が古来から食してきた「米」は、主食であることから、歴史上の食経験が長く、アレルギーフリーで誰もが安心して摂取できる原材料だ。当然、栄養素としても代謝がしやすいことから、同社は、栄養機能を持つ米菓製品は、誰もが気軽に手に取りやすく喫食がしやすい、ウェルビーイングに寄与するものと考える。
 日本の菓子の代表ともいえる米菓に、「健康機能」を持たせる開発を進めることについて、同社では、ウェルビーイングが求められる社会に沿った、重要な会社の方針であると考えている。
 しかし、米菓に健康機能を付加するためには、越えなければならないハードルがある。
 米菓は、その製造過程において、過熱加工が必要になる場合が多く、機能性原材料によっては、熱による減損が生じる。また、おかきなどは、形状が不整形になる特徴があることから、機能関与成分の米菓付着量が安定しづらい。これらのことから、使用できる機能性原材料の種類が、他の食品・飲料に比べて限られてくる。
 こうした難題を乗り越えて、同社は、栄養機能を持つ食品として、高い評価を受けた米菓を開発し続けている。
 2022年のウェルネスフードアワード「OYATSU」部門で、金賞を受賞した製品が『ごま好き』だ。たっぷりのごまを配合した味噌風味のごま煎餅で、「栄養機能食品(4パック64g当たり、カルシウム333㎎・マグネシウム96㎎含有)」であるほかに、味噌由来の蔵華乳酸菌(4パック64g当たり、128億個含有)や、イヌリンなどの水溶性食物繊維(4パック64g当たり、8.4g含有)を配合し、食物繊維量を豊富に取りながら、糖質量にも配慮している。購買層は、通常の米菓購買層に加えて、子供のおやつとして好評を博している。

『ごま好き』
『ごま好き』


 『おてがる腸活おかき』は、2個包装(30g)当たりで、100g中の食物繊維量がゴボウの4.4倍もある、腸活に特化した3味種アソートのおかき。生地に水溶性食物繊維である「イヌリン」を配合し、一般食品でありながら、イヌリンが腸活に作用することを記した論文に準拠したイヌリンの摂取量を満たした設計となっている。そのほか、ココナッツ味にはスーパー大麦バーリマックス、チーズ&ペッパー味には国産おからパウダー、かつお醬油味には国産ひじきをそれぞれ使用し、不溶性食物繊維を多く含む原材料も積極的に使用した、より腸活に特化した新感覚の米菓製品だ。購買層は、通常の米菓購買層のほか、30~40代の女性に人気がある。

『おてがる腸活おかき』


『おてがる腸活おかき』


 同社では、米菓に馴染んだ機能性原材料(由来とする原材料も鑑みる)とヘルスクレームを踏まえた設計が重要と考え、こだわり米菓(必ず美味しい)+健康的な付加価値のストーリーを重視している。また、社会問題として取り上げられる健康問題に関するヘルスクレーム(認知機能やメンタルヘルス)に対応する製品を積極的に展開していき、社会問題にも貢献していきたいとしている。


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